接戦をものにし、単独首位をキープ

女子バスケットボール

 前日、劇的な逆転で勝利した早大は専大との第2戦に挑んだ。序盤からオフェンスが機能し、前半だけで8本のスリーポイントシュートを決める。第2クオーター(Q)途中には、この試合最大となる16点差をつけた。このまま快勝すると思われたが、後半は専大に流れを明け渡す。16点のリードを守り切れずに、第4Qに一時は逆転を許してしまう。しかし終盤、再逆転に成功すると、相手のミスにも助けられ67-64で逃げ切り4連勝。単独首位をキープした。

 この日は立ち上がりから早大ペースで試合が進んだ。インサイドのC桂葵(社4=愛知・桜花学園)にマークが集中するのを逆手に、アウトサイドのシュートで応戦する。F根岸夢(スポ3=東京成徳大)の連続スリーポイントシュートなどで得点を積み重ねる。第2Qも桂のバスケットカウントやG井関夏美(社4=神奈川・金沢総合)のスリーポイントシュートなどで39-23とこの試合最大の16点のリードを奪う。終了間際に3点プレーを許し点差を縮められるも、44-33とリードを持って前半を終えた。

ディフェンスを振り切りシュートを放つ桂

 このまま早大が優位に試合を進めていくかに思われたが、相手にオフェンスリバウンドを度々許し、そこから失点を重ねてしまう。ディフェンスの悪いリズムはオフェンスにも影響する。続く第4Qも悪い流れは変わらない。第4Q開始から4分間にわたって無得点。ついには逆転を許した。しかし、徹底マークされている桂が意地を見せインサイドで得点を奪い再逆転。残り2分、G中村和泉(社2=山口・慶進)のドライブからの得点で5点差をつけるものの、専大もスリーポイントシュートで追いすがる。そして試合時間残りわずか、同点のピンチを迎えるもこの場面で相手がミス。このミスから得たフリースローをきっちり沈めて試合終了。67-64と2試合連続の接戦を制し、開幕から4連勝と強さを見せつけた。

積極的なドライブで得点した本橋

 接戦をものにする強さがあった。前日は終盤に逆転しての勝利。そしてこの日は追いつかれるも逃げ切っての勝利。連日の緊迫した試合、さらには内容がよくないにもかかわらず最後の最後で白星をつかみ取る。ここに早大の強さが象徴されていた。無傷の開幕4連勝で首位をひた走っている早大。来週の相手は東京医療保健大。来週も競った試合が予想されるが、その中でしっかりと勝ち切ることができるか。リーグ優勝に向けて負けられない戦いは続く。

(記事 東哲也、写真 大舘良太)

第64回関東大学女子リーグ戦9月7日(vs専大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

26 18 10 13 67
専大 18 15 15 16 64
◇早大スターティングメンバー◇
G#14 神﨑由香(スポ4=福岡・中村学園女)
PG#15 本橋菜子(スポ3=東京・明星学園)
F#11 根岸夢(スポ3=東京成徳大)
F#18 関根彩乃(教3=千葉・昭和学院)
C#25 桂葵(社4=愛知・桜花学園)
関連記事

残り10秒の逆転劇。意地を見せ3つ目の白星獲得/関東大学女子リーグ戦(9/07)

30点のリードで開幕2連勝/関東大学女子リーグ戦(9/01)

リーグ戦制覇へ、初戦を逆転勝利!/関東大学女子リーグ戦(8/31)

コメント

F根岸夢(スポ科3=東京成徳大)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きょうは前半は結構いいペースでプレーできたが、後半に追い上げられてしまったので、そこがよくなかったと思います。

――きのうの試合に比べて改善できた点はありますか

きのうはボールをつなぐのが遅いと言われていたので、そこを意識したのですが、できていたかと言われると、あまりできていませんでした。でもリバウンドの面では、とれているところはとれていると思いました。

――きょうは立ち上がりがよかったが、何か意識したことはありますか

きのうの試合は出だしが重かったので、きょうは出だしから走るように意識しました。

――後半に追い上げられてしまったのはなぜだと思いますか

やっぱり前半が終わって点差が離れているところで、わざととかではないけれど、気を抜いているところがあったからだと思います。

――きのう、きょうと接戦が続いたが、接戦のときに意識してプレーしてることはありますか

リバウンド勝負だと思うので、リバウンドの面は負けないようにしました。

――次の試合への抱負をお願いします

次の相手はプレーをいろいろ変えてくると思いますが、リバウンド面では負けてはいけないと思うので、そこのところと、つらいときにも踏ん張れるように、しっかりがんばっていきたいと思います。

F関根彩乃(教3=千葉・昭和学院)

――きのうと比べ、きょうの試合で改善できたところはありますか

きのうはオフェンスの出だしがあまり上手くいっていなくて、そのままディフェンスもそれを引きずっちゃって、プレッシャーをかけたかったんですけどできなくて。きょうは第1Qからディフェンスで攻めていけた部分があったので、そこは良かったかなと思いました。あとは、相手チームのディフェンスがオープンで見ていたのに対して、ワセダは裏の動きができていなかったんです。きょうはカッティングを増やそうということをミーティングで話していたんですけど、それはきのうより意識してできていたと思います。

――後半に失速してしまった原因は何だったのでしょうか

前半で結構な点差がついていたのですが、やっぱりそこで少し気が緩んでしまった部分があったかなと思っていて。自分たちが苦しくなってしまっているときはリバウンドとかルーズボールがちゃんとできていなかったり、特にディフェンスリバウンドのところで、相手にオフェンスリバウンドを取られてしまう場面が結構多かったので、そこかなと思います。

――このリーグ戦で個人的に目標にしていることはありますか

リーグ戦全体でということは特に意識していないんですけど、毎週毎週相手が変わるのに対して、その週に相手の危ないところとか、特徴をしっかり整理して、そこにフォーカスしてディフェンスにしろオフェンスにしろやっていくという意識はあります。個人的には、パスから入ってしまうとあまりいいプレーができないなと最近の練習で思っているので、まずシュートを見るということを意識してやっています。

――来週の東京医療保健へ向けての抱負をお願いします

やっぱり身体も強いしリバウンドとルーズボールをやってくるチームで、きょうのようにディフェンスリバウンドで相手に渡してしまったらまた苦しい試合になってしまうと思うので、リバウンド・ルーズボールの部分で相手に負けないという気持ちをしっかり持ってやらなければいけないなというところです。身体の部分でも嫌がらずにやっていけたらいいなと思います。あとは気持ちの部分で、いまリーグ戦が始まって4試合、競った試合が多いのですが、そこを一応勝ち切れているので、そのタフさを東京医療保健大戦でも、チームで一つになってやっていけたらいいなと思います。