練習の成果出して順大に快勝!

女子バスケットボール

 関東大学女子リーグ戦第3週1日目、早大は昨季1部に昇格した順大と対戦した。終始相手の攻撃的なディフェンスに苦しむが、結果はオフェンスで着実に得点を重ねリードを広げていった早大が94-70で勝利。危なげない試合内容で白星をまた一つ積み重ねた。

 第1クォーター(Q)から順大のオールコートプレスが襲いかかる。しかし、選手たちはボール運びで厳しいマークを受けながらも、この1週間練習してきた通り、ドリブルをなるべくつかずに巧みなパスワークで対応。攻めてはC丹羽裕美(スポ4=愛知・桜花学園)を中心にテンポよく得点していき、守ってもタイトなディフェンスで相手の攻撃を封じた。45-28で後半へ突入する。

 第3Qに入っても早大は攻撃の手を緩めず、早くもここで20点差がつく。丹羽、C桂葵(社2=愛知・桜花学園)らインサイド陣を使った攻撃の他にもスティールからの速攻を連発し、相手を寄せ付けない。順大もたたみかけるようなディフェンスで立ち向かうが、早大を追いつめるまでには至らなかった。結局点差が縮まることはなく、終わってみれば94-70の圧勝と実力の違いを見せつけ、リーグ戦3勝目を飾った。

 この日は快勝した早大。しかし、少しでも気を抜くとすぐに順大の激しい守りからターンオーバーされ、流れを相手に引き渡しかねない。現にそういった場面がいくつかあった。もうこれ以上黒星を重ねないためにも、あすも確実に勝ちにいきたい。油断は絶対に禁物だ。

(記事 冨丘太朗、写真 梁瀬智帆)


第62回関東大学女子リーグ戦

早大

94

27-16
18-12
20-20
29-22



70

順大
【スターティングファイブ】
G 森  仁美(スポ3=大阪薫英女学院)
F 神崎 由香(スポ2=福岡・中村学園女)
F 本多 真実(スポ3=愛知・桜花学園)
C 傳田みのり(社4=神奈川・金沢総合)
C 丹羽 裕美(スポ4=愛知・桜花学園)

◆コメント

萩原美樹子コーチ(平17二文卒=福島・橘)
――きょうの試合はいかがでしたか
プレスがあるチームだったので、今週は随分とプレス対策をして、やられる部分もあったんですけど、まぁいい出来だったかなと思います。
――ことしから1部にあがってきたチームでしたが
他のチームと違って、小さい選手が前に前にくるというところで、あれに引っかかってしまうと相手のペースになってしまうので、そこは今週気をつけて対策はたてました。
――2Qで少し押され気味になってしまった原因は
ダメもとでボールを取りにくるチームなので、それにハマってしまった時間だったのかなと思います。でもその後ちゃんと持ち直しましたし、きょうは森と神崎、桂がしっかりプレーできていたので、よかったかなと思います。
――きょうは桂さんがメインのセンターとして活躍していましたが、調子は
きょうはディフェンスもよかったし、ルーズボールもしっかり繋げていたので、すごくよかったですね。
――あすに向けては
同じやり方でくるチームなので、一週間やってきたことをとにかくやる、ということを気をつけて、あしたもしっかり戦いたいと思います。

G森仁美(スポ3=大坂薫英女学院)
――きょうの試合を振り返ってどうでしたか
きょうは普段の練習通りに出来たと思います。
――順大戦に向けて取り組んだことはありますか
順大はオールコートでディフェンスしてくると分かっていたので、それに合わせる練習はしてきました。
――実際試合をやってみてどうでしたか
練習でディフェンスをやってくれた人たちが順大みたいなディフェンスを徹底してやってくれたので、試合でもうまくできたと思います。
--オフェンスでは少しミスが多い印象でしたが
それも相手のディフェンスがミスを誘うようなディフェンスだったので、ある程度は仕方ないと思ってました。ミスしても後手に回ることなく攻めることが大事だと思ったので。
--あしたへの意気込みをお願いします
きょうもそうだったんですが順大は本当に40分間頑張ってくるチームなので、私たちもそれに負けず自分たちのプレーをしっかりしてあしたも勝ちたいです。

C桂葵(社2=愛知・桜花学園)
――今日の試合を振り返って
練習してきたことができてよかったです。
――順天堂大学戦、どのような試合展開を予想されて、どのように練習をしてきましたか
順天堂大学はディフェンスでのプレスが強いチームなので、しっかりと自陣まで運び、得点に繋げられるよう意識して練習してきました。私は控え選手なので、いざ試合に出るときに足を引っ張らないようにすることを心がけていました。リーグ戦では思うような活躍はできなかったのですが、今日の試合では活躍できて満足いくプレーができました。
< b>――今日の試合では攻守に渡って活躍されていましたが思うようなプレーはできましたか
相手の身長との差をプレーに活かすことができました。相手のディフェンスが前からプレッシャーをかけてきている中、ガード陣が上手くボールを運んでくれて自分のシュートにつなぐことができました。
――明日も順天堂大学との試合になりますが、修正点、課題ありましたら教えてください
相手との身長差を考えるとディフェンスが課題になってくると思います。今日の試合よりももっと良いディフェンスをして、オフェンスに繋げられるように頑張りたいです。

F神崎由香(スポ2=福岡・中村学園女)
――きょうの試合を振り返って
良かったところは、順大がプレスにくるのでその対応を練習してきたんですけど、そこがちゃんとできていたところです。悪かったところは、交代したメンバー全員なんですけど、ちょっとミスが続いた時に慌てたりして一個のミスの次につなげるところで修正できていなかったので、そこが悪かったかなと思います。
< b>――順大のプレスに対してはどのような対策をしましたか
まずドリブルをついたら(相手が)集まってくるので、ドリブルをつかずにパスでつなぐことと、ミートすることを意識してやっていました。
< b>――あすへの意気込みをお願いします
きょうはみんなで戦って、ベンチに入っていない人の声とかもすごく助けになるので、チーム全員で戦っていきます。