筑波大に完敗し、負け越しでリーグ戦折り返し

女子バスケットボール

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)第5週1日目。早大は近年で一度も勝てていない筑波大と対戦した。早大はリーグ戦これまで4勝4敗。この試合で対戦相手が一巡するため、きょう勝てば勝ち越しで折り返しを迎えられるという大事な試合だった。しかし、好調な滑り出しにも関わらず,第2クォーター(Q)終盤から完全に失速してしまう。反撃の糸口を見つけられないまま試合終了。63‐94で5敗目を喫した。

 出だしは両校とも早いテンポのオフェンスを繰り広げた。早大はG大塚勇人主将(スポ4=福岡大大濠)のバスケットカウントやG玉井勇気(スポ3=福岡第一)のスリーポイントなどで得点を重ね、20-16と第1Q終了で4点リード。しかし、第2Q開始2分で得点は20-24とあっという間に4点を追う立場に立たされた。その後玉井がスリーポイントを含む3連続得点を挙げるなどで早大も互角の戦いを続けるが、終盤にシュートが外れ出すと、相手の勢いを止めることはできなかった。ノータイムで相手がセンターラインあたりから放ったボールが不運にもゴールに吸い込まれてブザービーター。筑波大が盛り上がる中36-46と10点のビハインドを背負って前半を終えた。

 「歯止めがきかなかった」(F河上宗平、人3=京都・洛南)というように、第3Qに入っても筑波大のペースが続いた。相手が着々と得点を重ねる間、早大はシュートを決めることができない。G池田慶次郎(社1=東京・京北)がスリーポイントを沈めるものの、このQだけで見ると6-22。さらに16点離されて最終Qを迎えることになった。第4Qも河上が二度のバスケットカウントを決めるなどでチームを引っ張るが、相手の得点を止めることはできず、点差は縮まらない。そのまま63-94と完敗した。

 きょうでリーグ戦は折り返しを迎えた。残念ながら4勝5敗と勝ち越すことはできなかったが、まだまだこれからが勝負。あすからは一度戦った大学が相手となる。一巡目の反省を活かしてチームとしての目標であるベスト4を目指したい。そのためにもあすの試合は負けられない。対戦相手は開幕戦で敗れた大東大だが、チーム一丸となって白星を勝ち取ってほしい。

(記事 加藤恵、写真 小笠原芳) 


第88回関東大学リーグ戦 第5週1日目

早大

63

20-16
16-30
6-22
21-26



94

筑波大
【スターティングファイブ】
G 大塚 勇人(スポ4=福岡大大濠)
G 玉井 勇気(スポ3=福岡第一)
F 河上 宗平(人3=京都・洛南)
F 木村 晃大(スポ2=京都・洛南)
C 二宮 弘憲(スポ3=福岡大大濠)

◆コメント

F河上宗平(人3=京都・洛南)
――筑波大と対戦してみて、やはり差を感じましたか
そこまで大きな差はなかったと思うんですけど、苦手意識もあったかもしれないし、(前半終了で)10点離された時に歯止めがきかなかったです。
――前半で10点離されてしまって気持ちが切れてしまったということですか
まだやれた部分もあったと思うんですけど、ちょっとずつチームが沈んでいってしまったので。
――筑波大は非常にシュート力のあるチームでしたね
そうですね。きょうは確かにシュートが当たっていて7割近くシュートが入っていたので。でもそれを抑えるディフェンスというか、(シュートが)当たっていたら当たっているなりにもっとドライブをさせるとかできるプレーがあったと思うので。ミスだったなと。
――あすは前回完敗を喫した大東大との試合です
大東大は前回リバウンドとスリーポイントのところでやられて、もうやることはわかっているので、そこを徹底して抑えられればいい試合になると思います。気持ちをしっかり持って絶対に勝ちたいと思います。

F木村晃大(スポ2=京都・洛南)
――筑波大にはここ数年勝ち星を挙げたことはありませんでしたが、苦手意識はありましたか
僕はことしが2年目なので特に苦手意識とかはありませんでしたが、やはり相手が強いチームで勢いがあるので、自分たちのペースで試合ができなかったのが敗因かな、と思います。

――第1Qは競った展開となりましたが、その後離された要因は何だと思いますか
向こうは外のシュートが入って気持ちよくオフェンスができていたんですけど、僕たちはオフェンスを大事にしすぎて、細かいミスなどで相手に速攻させてしまって自分たちのペースではなく相手のペースで試合をやらせてしまったのが一番いけなかったかなと思います。
――きょうのように点差が離れるとチームの雰囲気も悪くなったりすると思いますが、そんな時に注意すべきことは
僕たちのチームは、元気というか勢いを持たないとダメなチームなので、いまは負けが混んで暗くなっている部分があると思うんですけど、まずは盛り上げるところはしっかり盛り上げて気持ちの面で明るくなっていかないといけないと思います。心を切り替えて、プレーに集中できる環境づくりをしっかりしたいです。
――きょうはリーグ戦折り返し地点で、あすからは後半戦が始まります。あすの大東大戦はどのように戦っていきたいですか
前回はリーグの入りというか初戦で、チームとして重かった部分もあって負けてしまいました。自分たちの思うプレーができなかったので、あすはリーグを通して自分たちも少しは成長しているんだというところを見せて、前回の借りを返せるように自分たちのよさを出して戦いたいと思います。

G池田慶次郎(社1=東京・京北)
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
先週明大に逆転されて、悪い雰囲気を引きずったまま試合に入ってしまい、そのままやられてしまった感じです。前半はいい勝負ができていましたが、ワセダにターンオーバーが出て、速攻を出されてどんどん離されてしまいました。
――第3Qは6点に抑えられてしまいましたが
シュートが単発になって、ターンオーバーから相手の速攻という悪循環になり、立て直せませんでした。
――筑波大戦ということで兄弟対決でしたね
ポジションも違うので特に意識はしていなかったですけど、お互い長い時間コートでプレーできたので良かったです。
――これで一巡が終わりました。あすの大東大戦に向けて
一周目のいい部分は続けて、悪い部分はなくしていって、いい2周目にしていきたいです。いまのワセダのチーム状況は悪いですが、あすはしっかり切り替えてやりたいです。