笑顔と涙のインカレ初優勝!

女子バスケットボール

 相手の放ったシュートが弧を描き、ゴールに届くことなく落ちていく。その直後、試合終了のブザーが鳴り響いた。大歓声、コートの選手に駆け寄る部員たち。エンジの戦士たちが、日本一の栄冠を手にした瞬間だった。全日本大学選手権(インカレ)、決勝戦、古豪・大阪人科大との最後の一戦。第4クオーター(Q)残り3分の時点で2点差と、最後まで勝負の行方の分からない白熱した戦いを見事制したワセダ。創部55年の歴史に名を刻み、『優勝』という最高の結果で4年生引退の花道を飾った。

 『優勝』――。関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)が終わり、萩原美樹子(平17文卒=福島女子)コーチがインカレの目標を確認した際に選手たちから出た言葉だ。「優勝するなら優勝するだけの練習をしようよ」(萩原コーチ)。この言葉を合言葉に、ワセダは練習に取り組んできた。あと1勝で、その目標に手が届く。緊迫した空気の中で最後の戦いが幕を開けた。第1Qは両者とも激しい攻防戦となる。動きの固さは見られたが、シュート、リバウンド1本1本に食らいつくワセダ。しかし、第2Qでワセダの得点がピタリと止まる。一方大阪人科大は手堅くシュートを沈め、点差を離しにかかる。この場面で奮起したのがF光山慈能(スポ4=東京成徳大高)だ。相手にスリーポイントシュートを決められても、4年生で唯一スタメン出場を続ける光山がすぐに得点し、試合の流れを渡さない。ハーフタイムを挟んで迎えた第3Qも互いにシュートの精度を欠きロースコアな試合展開となり、36-34でこのクオーターを終えた。



 2点リードで迎えた第4Q。泣いても笑っても最後の10分間が始まった。ワセダは光山のミドルシュートや、C傳田みのり(社3=神奈川・金沢総合)からC丹羽裕美(スポ3=愛知・桜花学園)への神がかったアシストパスでバスケットカウントを沈め、完全に流れを引き寄せる。試合時間残り5分の時点で10点差。このままワセダが相手を振り切るかのように思われた。しかしここから大阪人科大の猛攻が始まる。スリーポイントシュートを立て続けに入れられ、その差は一気に2点に。昔のワセダなら、ここで追いつかれていたかもしれない。しかしリーグ戦で競り勝てなかった経験、その悔しさをばねにして励んだ練習、重ねたミーティングの成果が表れた。「とにかく決めてやる!」(丹羽)。その気持ちだけで放ったゴール下シュートは、リングに吸い込まれる。このプレーで息を吹き返したワセダはせめあぐねる相手を突き放し、残り13秒、光山のフリースローで10点差に。最後に大阪人科大の放ったシュートは空を切り、試合終了を告げるブザーが響き渡った。電光掲示板に光る63-53の文字。顔を覆う光山の元に、最高の笑顔で駆け寄る部員たち。ついにワセダが悲願の『優勝』をつかみ取った。

 「この仲間とバスケットができてよかった」(光山)。光山だけでなく、監督、コーチ、他の選手、スタッフ全員が同じ気持に違いない。春に関東大学女子選手権で優勝し、今季早い段階で終われる立場となったワセダ。ケガ人が出たこともありリーグ戦を4位で終え、春の王者として苦しいときを過ごした。しかし、その時期を乗り越えたからこそいまがある。リーグ戦後、部員全員が自分にいま何ができるかを考え、自分の役割に徹してきた。そしてつかんだ『日本一』。コートで抱き合う選手たちが互いに「ありがとう」と言い合う姿は、この栄冠はチーム全員でつかんだものであることを物語っていた。

(記事 小笠原芳、カメラ 小笠原芳、穂積麻衣、梁瀬智帆) 


第63回全日本大学選手権

早大

63

18-14
6-11
12-9
27-19



53

大阪人科大
【スターティングファイブ】
G 藤生喜代子(スポ2=福井・足羽)
F 本多 真実(スポ2=愛知・桜花学園)
F 光山 慈能(スポ4=東京成徳大高)
C 傳田みのり(社3=神奈川・金沢総合)
C 丹羽 裕美(スポ3=愛知・桜花学園)

◆コメント

萩原美樹子コーチ(平17文卒=福島女子)
――今の気分は
普通に信じられないっていうか…信じられないです本当に(笑)
――日本一ですね
でも私が日本一っていうより選手が日本一なので。能力的には日本一の選手が集まっていますから、本当によく頑張ってくれたなって感じですね。
――ここまでプレッシャーもあったと思いますが
いや、でもそんなにプレッシャーはなかったですね。本当にコーチとしてはペーペーだと思っているので、負けても経験だっていう風に考えていましたから、そんなにプレッシャーはなかったですね。
――今日の試合を振り返って
大阪人科さんはもちろんコーチも経験豊かなベテランのコーチですし、選手も良いので勝とうっていうよりも負けてもしょうがないし、負けたらそのときはそのときで私が責任を負うからという感じで、試合前に、そして試合中にも言っていたので。駄目なら私が悪いという気持ちで見ていました。
――渡辺主将も要所で出場しましたね
やっぱり4年生に締めてもらおうかなと。でもあれだけ盛り上がっといてまんまと抜かれてファウルかいと(笑)。でもそれも渡辺らしくて終わってからみんなに突っ込まれていましたし、でもそれはちゃんと試合に出てくれて、そういうメンタルも作ってくれたのでやっぱり4年生だなと思いました。
――優勝を意識しだしたのは
残り1分を切ってから10点とか離れていて、これはいけるかもしれないなと。残り1分までは絶対考えなかったです。
――光山選手の活躍が非常に目立ちましたね
きょうは本当に光山がよく頑張ってくれたと思いますね。出だしもそうですし、2年生と3年生がステージの大きさにビビったところもあったと思うんですけれども、このときも光山が得点とかリバウンドで支えてくれましたし、本当に今回の最優秀選手は丹羽が取りましたけれども、私は光山にあげたいですね。
――今季1番のプレーだったと思いますが
そう思いますね。
――この1年で成長は見られましたか
初めて来たときはものすごいムラっ気がある子だったので、4年生であることと、4年生でスタートが1人しかいないので、他の4年生の分も頑張りたいっていうことを2月か3月に言ったんですよね。その時に、この子は表現は恥ずかしがるけれども、そういう気持ちをもってバスケットに取り組める子なんだなと思って、そこからはそういうことは4年生だから改めないと、と言いながら、彼女も受け入れながらやってくれたので、その分は彼女が成長していったところだと思いますね。
――選手たちは口をそろえて出ていない子の分やスタッフと一緒につかんだ優勝だとおっしゃっていました
そういうチーム感っていうのはリーグ戦が終わったぐらいから段々出てきて、能力は高い子たちなんですけれども、すごく仲間思いというか、もともとそういうのを持っていたのがうまくつながるようになったかなと思います。
――優勝した1番の要因は
選手の能力(笑)。能力が高いもん。これは正直私じゃなくても皆さん果たすことができる。それくらいの集団だと思います。
――去年と変わったところは
バスケットをするためにチームでどういうことをやっていかなきゃならないだとか、自分でどういう風にしていかなきゃならないっていう、能力だけじゃなくてメンタルの部分だとか仲間意識だとか、そういう力はこの1年でちゃんとついたと思います。
――4年生は引退ですが
本当に幸せですね。他のチームも4年生は最後ということでどのチームも一緒ですけれども、まず彼女たちに言ったのが、「最後まで残れて試合が出来るっていうのはすごい幸せだよね」と。本当に私も勝ち負けよりもここまで4年生と一緒に戦えたっていうのはすごい嬉しいです。
――これで追われる立場になりますね
そうですね(笑)。関東で優勝したとき、リーグ戦ですごく追われるってつらいなと思ったのでそこは追われることによってまた頑張るからこのチームは成長していったと思いますし、私もちょっと成長しないといけないとならないと思いますね。

渡辺寛子主将(スポ4=福岡・中村学園女)
――率直な気持ちを教えて下さい
日本一を目標にしてはいたものの、本当になれるとは思っていなかったので驚いています。でも、こうやって優勝して終われるのは本当に幸せなことだと思います。
――きょうの試合の勝因は
自分たちのバスケットを最後までできたことと、走ってインサイドを狙ったり、ディフェンスをしてリバウンドをしっかり取ったということだと思います。
――試合前、チーム内でどのような話しをされましたか
私が言ったのは、いまミラクルプレーが起きるわけではないから、いままでやってきたことをしっかりやろうっていうことですね。オーさんには、特別なゲームではないから、当たり前にやることをやれっていうことを言われました。
――渡辺さん自身が試合に入るときにはどのようなことを考えていましたか
ディフェンスとリバウンドをしっかり取って、オフェンスは、みんなあまりシュートにいけていなかったので、スクリーンプレーが起点になればいいかなと思っていたんですけど…一発目で抜かれてしまって本当に申し訳なかったです。
――渡辺選手がコートに入るときに観客席から声援が上がりましたが、聞こえていましたか
聞こえたんですけど、シャイなのでシャットダウンしました(笑)。聞こえないように。
――男子の方からも声援が上がっていましたが
男バスはいつも隣で練習していて、特に主将の押見君や主務の進君は仲がよくて相談とかもし合っていたので、きょう応援に来てくれてすごく嬉しかったです。
――主将としてどのようにチームを引っ張ろうとしてきましたか
私は本当にぐいぐいチームを引っ張る感じではなくて、どちらかといえばみんなを後押しして、「頑張ろう」っていうタイプだと自分でも思っていますし、ワセダは一人一人が上手いけど、個性が強くて、それを上手く勝つっていうことにつなげさせていくために、きつく言うよりは褒めてのびのびやってもらいたいな、と意識しながらやってきました。
――ワセダはどのようなチームだと思いますか
紹介のときも言われたんですが、本当にタレントぞろいというか、有名な高校から来ているし、でもバスケットをやりたいって思って入ってきた子もいるし、そういう中で、みんなが試合に出たい、とか、勝ちたいっていう気持ちを忘れないで努力できるチームだと思います。
――胴上げをされていましたが、そのときの気持ちは
ソフトバンクの優勝の胴上げとか見ていたんですけど、本当にされたことがなくて、「うわー、浮いた」みたいな感じでした(笑)。私を下で支えていた人は重かっただろうな、と。逆に申し訳なかったです(笑)。

佐野友希(法4=埼玉・川越女子)
――今の気持ちは
もう本当に嬉しいっていうのと、びっくりした部分もあるんですけれども、インカレに入ってからも仲間を100パーセント信じてやっていこうと思っていたので、最後追いつかれたときも絶対大丈夫だろうと思って。私は信じることしかできないので、ひたすら信じてやっていてこういう結果が出てくれて本当に嬉しいです。
――今日の試合はどのような気持ちで迎えましたか
死ぬかと思いました(笑)。心臓が押しつぶされそうで朝ご飯も全然食べられなかったし、白?戦のあたりからずっと緊張してて胃が痛くて(笑)。もう早く終わって欲しいけど終わって欲しくないみたいな。究極の緊張自体が続いていましたね。
――その中でも今日の試合展開は緊張するものだったと思います
最後どうなるだろうと思ったんですけれども、これだけ色々見てきていたので選手を信じて私はひたすら大人しくスコアを書いていましたね(笑)。
――佐野さんにとってこのチームはどのようなチームでしょうか
いままでやってきたバスケ人生の中で本当に最高のチームっていうのは間違いないし、学年関係なく自分の考えを持って、コミュニケーションもとってますし、最初4年生とかを見ていて心配だなっていうのはあったんですけれども、最後しっかりしていって、本当にこのチームで良かったと思います。
――今季のチームが去年と変わった点は
一番は監督だと思うんですけれども、でもやっぱり選手たちもいままでは思ったことを言わなかったりだとかそういうところがあったんですけれども、ちゃんと自分たちの意見でやっていこうっていうことでコミュニケーションも取るようになりました。そういうミーティングは11月の頭にしたんですよ。それでみんなで自分の意見を言い合うようにしましたし、もともと学年関係なく仲が良い子たちなので。本当の意味で1つになったかなと。いままでは仲が良くて、まとまっているけどどこか上っ面みたいなところがあったんですけれども、リーグが終わったくらいからみんな自分の意見を言ったりだとか積極的にコミュニケーションを取ったのでそこから本当に1つになったかなと思います。
――選手たちが試合出ていない子やスタッフたちと一緒につかんだ優勝だと口をそろえていましたね
本当に私なんかはトレーナーみたいにストレッチだとかケアが出来るわけでもないですし、そんなにチームに貢献しているのかなと自分で思う部分もあるんですけれども、本当にスタッフも試合に出ていない子も含めて、全員がお互いを思いやったりだとか、試合に出てる子は出てない子たちの分も、出てない子たちは出てる子たちの為に何が出来るかだとか、自分の出来ることを全力で一人一人がやったかなと思います。
――今日の試合で4年生は引退となりますが、佐野さんから見て4年生は一人一人どのような人だったでしょうか
4年生は、サラは本当に分かると思うんですけれども自由人ですし、ニナはしっかりしてるんですけれども優しくて、優しいから言いたいことも言えないっていこともあったし、リルはほんと普段はちゃらちゃらしているんですけれどもしっかりしてますし、ナオは自分がつらいときでも声出したりムードメーカーだし、マイはあんまり言わないんですけれども自分の意思をしっかり持っていて、きのうもあの子がメーリスを回して「最後頑張ろう」っていうの言ったので、アズとセツは頭が上がらないですね(笑)。ほんと個性豊と言えば豊なんですけれども。
――その中でこれだけまとまるのはすごいですよね(笑)
本当にマイペースなんですよ(笑)。急げって言っても急がなかったり、やってって言って返事しても全然やってなかったり。でも自分のペースを尊重しつつチームのためにやるっていうことが出来たからまとまってきたのかなと。上からやれと言われてやるのではなく、自分たちでやろうとしたからちゃんとまとまることができたのかなと思います。
――改めて初の日本一ですが、一言いまの気持ちを聞かせてください
最高です。

光山慈能(スポ4=東京成徳大高)
――優勝が決まった瞬間の気持ちは
もう…みんなが頑張ってきたことが結果につながったことが本当にうれしくて。本当に、みんなでつかんだ優勝だったので、すっごい嬉しかったです!
――インカレ全体を振り返って
自分は空回ってしまっていたと思うんですけど、でもワセダの底力を見せることができたというか、みんなで戦ったインカレでした。
――チームが苦しいときには必ず、光山さんの、流れを取り返す力強いプレーがありましたね
やっぱり私が一番お姉さんなので。私が頑張らなきゃ、ってずっと思っていました。
――4年生で唯一スタメンだったということで、プレッシャーもあったと思います
正直、それが本当に…4年生が私一人だけしかコートに立てないのは不安でした。やっぱり同じ学年の人がいないっていうのは、すごく不安だし寂しかったです。でも、後輩もみんないい子たちなので、頑張って私に足りない部分を補ってくれて、「頑張りましょう」って言ってくれて、いつも支えてくれて、だから私もここまでやってこれたと思います。感謝しています。
――以前色紙に書いて下さったインカレの目標は、『優勝して引退』でしたが
はい!果たせました。有言実行しました!
――インカレを振り返って一番印象的だった試合は
愛知学泉大との試合ですね。負けたとも思ったんですけど、不思議と「勝てる、絶対勝つ」って思っていたので。あきらめないで、みんなで「絶対勝つから」って円陣のときに言い合って、モチベーションを下げないで、向かっていく気持ちでやれたのでよかったです。
――リーグ戦はケガ人が出て主力を欠いた中での試合となりましたが、それがあったからインカレでこのような結果につながったと思いますが、いかかですか
そうですね。あの時期はこのチームにとって、本当に必要だったんじゃないかなと思います。特に、望月が重いケガをしてしまって、私はもう引退じゃないですか。それに間に合わないって聞いたときは、本当に、練習中なのにずっと泣いちゃって。「手術しないでいいからやってよ!」とかめちゃくちゃ言っちゃったりしたんですよ、試合一緒にやりたかったから。でも私がそうやって子供みたいにわんわん泣いているから、後輩が「コートで頑張ることが一番望月さんのためになることだから、一緒に頑張りましょう」って言ってくれて、すごく大人でしたね。頭ポンポンってやってくれたりして(笑)。本当にだめだめな4年生です。でも、望月のことが大好きなので。負けず嫌いだし、人一倍試合には出たい選手だと思うので、それを思うといまでも私もちょっと悔しいです。優勝できたけど、望月は嬉しい反面、本当に悔しいと思いますね。
――望月さんにとっては来年が最後の年ですね。来年に向けて声を掛けるとしたら
とりあえず無理をしないで、またやらないように!本当に、病気とケガだけは心配なので。
――優勝をいま誰に報告したいですか
家族は見てくれていたんですけど…報告したい人がいっぱいいすぎて。友達もきょうもいっぱい来てくれているので、みんなに「ありがとう」と伝えたいです。
――萩原コーチには何と伝えたいですか
それもいっぱいありすぎるんですけど、はじめ就任してくれたとき、「この子は私の手におえる子なんだろうか」って思ったらしくて。私は練習も本当にたらたらやっていたし、ルーズボールもリバウンドも追うような選手じゃなくて、シュートを入れていればいいや、みたいな感覚でバスケをやっていたんですけど、ても、そう不安に思わせた分、私が変われて、こうやって結果を残せたのもオーさんのおかげなので、「ありがとうございました」って言いたいです。
――オーさんは、「光山さんと自分は似ている」とおっしゃっていましたが
たぶん力を持っていて、それなりのキャリアもあって、それで使われるんですけど、でもそれは自分本位ではないというか。それが嫌になっちゃうんですよね、自分には。
――記者会見で、ワセダでバスケットをするか迷ったとおっしゃっていましたが、いま、振り返って、バスケットを続けていてよかったと思いますか
本当によかったです。辞めた方がよかったのか、続けた方がよかったのかは分からないですけど、でもこうやって結果を残せて、バスケットを通して人間としても成長できたので、得たものは大きいし、すごくいい思い出になりました。
――中高で日本一を経験されていますが、今回の日本一はそれとは違ったものですか
やっぱり、現役最後というのもあるし、中学高校はやらされていたっていう言い方はあれなんですけど、先生がいて、その人の言うことを聞いてやっているっていう感じでした。でも大学生は、部活と授業とバイト、あと自由な時間もあったりで、そこで、自主的にバスケットを頑張らないと勝てたりは絶対しないと思うので。今回は限られた時間の中でバスケットに没頭したり、一生懸命練習したり、みんなとすごく悩んだり苦しんだりしたので、一番嬉しいです。
――リーグ戦が終わってから1カ月間の練習はどのようなものでしたか
「私たちには時間がないんだ!」って4年生はすごく言っていて、一日一日を一生懸命やっていました。
――後輩に向けてメッセージをお願いします
いっぱいありすぎるんですけど、とりあえず、ケガと病気は気をつけることと、追われる立場になるわけなので、気持ちを入れてディブェンディングチャンピオンを目指してほしいです。あとは、私がそういうスタンスなんですけど、部活も私生活も百パーセントで楽しんでほしいですね!バスケットを真剣にやって、部活も私生活も充実させてほしいです。みんな、めっちゃ大好きです。
――では、同期に向けてメッセージをお願いします
同期には、本当にお世話になりました、と。私はどうしようもなくて、昔部活を辞めるってなって部活に来てなかったりして、みんなに迷惑を掛けたことがあったんですけど、そういう時でも私を優しく受け入れてくれて、感謝しています。一緒に最後までバスケットが出来て本当に嬉しかったです。
――きょうはバスケット人生最後の試合でしたね
この仲間とバスケットができてよかった。楽しかったです。
――光山さんにとってバスケットとは
13年間やっていたんですけど…バスケットとは『勉強』ですね。授業とかよりも学ぶことが多いというか、人間的にバスケットですごく成長できたので。バスケットは学ぶことが多いですね。
――ワセダのバスケ部は光山さんにとってどのような場所でしたか
難しいですね…。なんか、家族みたいでした。絆が強くて、でもどんなことがあってもばらばらになったりしない。そういう面では絆が強くて笑いも絶えない、家族みたいな感じでした。楽しかったです、本当に。初めてワセダでバスケットが好きになれました。

傳田みのり(社3=神奈川・金沢総合)
――いまの率直な気持ちを教えてください
もう、ほっとしています。
――プレッシャーはありましたか
あまりなかったんですけど、やっぱり4年生にこういうかたちで終わらせてあげられたということがよかったなと思います。
――きょうの試合を振り返って
前半はみんな打てるところで打っていなくて、慎重になっているのはよかったとは思うんですけど、それで重くなってしまったので。でも3Qの出だしから光山さんがドライブにいってくれて出だしがすごくよかったので、それでワセダらしさが出てきたなと思います。
――きょうの試合はどのような気持ちで入りましたか
勝ち気で強気で、「絶対負けない」って。そういう気持ちだけでやっていました。
――きょうの勝因は
リバウンドですね。多少取られてしまった部分はあったんですけど、たぶん私たちが制していたので。それが絶対良かったと思います。
――きょうの自身の出来は
最初は全然シュートが入らなかったんですけど、みんな「打っていけばいいよ」って励ましてくれたので、後半はシュートも入って、アシストパスでコアともいいコンビネーションができたので、自分では良かったなと思います。
――傳田さん自身ケガとの戦いを乗り越えての結果だと思いますが
そうですね。でもまだ安定していないので。良い日悪い日があるので、それはなくしていかなきゃと思いますね。
――インカレの中で一番印象的だった試合は
きょうですね。自分的にも良かったし、優勝もできたし。
――胴上げはしようと決めていましたか
決めていました!早スポのインカレに向けたインタビューで、色紙を書いたじゃないですか。それでキャプテンの二ナさんが書いていて。それでやろうってことになりました。4年生全員できたのは嬉しかったですね。
――最後にオールジャパンへの意気込みを
やっぱり大学生で1番になったので、それなりの自覚を持ってプレーしないとな、と思います。あとは、楽しんでプレーしたいです!

丹羽裕美(スポ3=愛知・桜花学園)
――いまの気持ちを教えて下さい
言葉にならないくらい嬉しいです。
――MVPと得点王も獲得されましたが
MVPも得点王も仲間がいないともらえなかったものだし、仲間がいたからこそ、ですね。
――この優勝を一番誰に伝えたいですか
まだ誰にも連絡していないんですけど、両親と高校の恩師ですね。私がこっちに来てからずっと心配してくれているので。メンタルが弱いので大丈夫か、とか、よく連絡をもらっていました。
――初の決勝でしたが、プレッシャーはありましたか
プレッシャーっていうよりは、どちらかというと楽しむ、というか。4年生最後の試合で、4年生がベンチにいる中で自分が出してもらっているので、4年生の分もっていう気持ちが強かったですね。
――秋のリーグ戦は4位に終わって苦しい時期も長かったと思いますが、そこを踏まえた上で今回の優勝はいかがですか
秋はメンバーがそろわなかったこともあって、チームががたがたしてしまっていた時期もありました。競っていても競り勝てなかったり、そういう苦しい経験をした上で、リーグの後半にケガ人が戻ってきて勢いも戻ってきたんですけど、そのときには、負けている試合は負けているし、勝負の取り返しはつかない感じでした。だから、インカレ出場が決まった時点で、どう自分をもっていくか、意識とかもそうだし、春優勝したので4位というのは心残りだったんですけど、不完全なかたちで終わってしまったので。チームが完全な状態で試合に臨めていなかったのでみんなの気持ち的にも波があったと思います。
――秋は春の優勝のプレッシャーもありましたか
はい。どこのチームも、春に負けた、あるいは優勝したワセダだっていう気持ちで向かってくるし、対策を組んでくるので、びびるわけではないんですけど、結構自分の中で分析してしまうところがあって、こうきたらこうしちゃうみたいな。無駄なことを考えてしまって自分のやるべきことを徹底できなかったので、その辺は自分の弱い部分ですね。
――今回の試合でワセダらしさは出せたと思いますか
きょうの試合もそうなんですけど、きのうの愛知学泉大との試合も、最後の最後に負けていても、コミュニケーションを取ってお互いに一致団結して、信頼関係というか、絶えず声を出していたのが印象的でした。自分がミスをしても声を掛けてくれるし、いままでは、何も言ってくれなかったりとかだったんですよ。私も、他の人がミスをしたら「あー」っていう感じで終わってしまっていたんですけど、今大会では練習から意識していたこともあって、ナイスプレーには「ナイスプレー」とか、ミスした子に対しては励ましたりとか、「次がある」、とか。ベンチもそういう声を出してくれたので、コミュニケーション力とか、絆とかで、ワセダらしさは出せたかな、と思います。
――きょうは丹羽さんのインサイドプレーも光っていましたね
きのうもきょうも後半良かったよって言われたんですけど、必死すぎて自分のプレーが印象にないです。でもとにかく決めよう、と。自分が出してもらっているのも、とにかくインサイドでがつがつプレーするためなので。その期待に応えるためにもがつがつやろうって思っていたし、前半は全然駄目だったんですけど、桂がちゃんと役割を果たしてくれていたので、コートの中でも恩返ししなきゃっていうか、4年生の感謝の気持ちを思い切りぶつけてきました。
――2点差まで詰められたときに丹羽さんのバスカンが決まったと思いますが、そのときの心境は
ファウルがもらえないのは分かっていたので。もうファウルもらうとかではなくてとにかく決めてやる!っていう気持ちで打ちました。そしたらファウルがついてきたって感じです。
――相手がゾーンプレスをしてきて点差を詰められた場面がありましたが
向こうは勢いがあって、スリーポイントとかがぼこぼこ決まってたときはこっちも焦ってしまうし、そうなったときに逆転されて点差が離れたりということがリーグ戦中もあったので。いいところまで自分たちでもっていったのにそこでいきなりぱぱっとやられて、たたみかけられてしまう、という。だからとりあえず落ち着いて、「1本いこう」、と。いつもだったら本多の1対1とか、傳田のシュートとか、サラさんの1対1とか、そういう切り札をだれかが使ってくれるので。だから落ち着いて、冷静にって感じでした。
――勝利の瞬間はどのような気持ちでしたか
残り13秒くらいでタイマーが止まったじゃないですか。でもあのときは逆転されてしまうかも、って思っていて。出来ない点差じゃないですか、普通。でも必死すぎて、何があるか分からないと思って、「絶対あきらめちゃだめだよ」ってみんなで言っていました。ブザーが鳴った瞬間、「終わった」って思って、スコアを見たら本当に勝っているし。もう、言葉にならなかったです。
――丹羽さんから見てワセダはどのようなチームですか
元気!何て言うんですかね…もう、最高の仲間です。
――テレビや掃除機を獲得されましたけど、ご自宅で使われますか
いえ…。どちらもあるので(笑)。親と相談して、欲しいってことだったら実家に送ります(笑)。
――オールジャパンに向けての意気込みをお願いします
オーさんもさっき言っていたんですけど、学生一番という立場でオールジャパンに出させて頂くので、すぐに負けてしまうのは許されない立場というか。オフはもらったんですけど、オフ明けからは、自分たちで得た肩書を武器にできるように、もっともっと力をつけていきたいです。

藤生喜代美(スポ2=福井・足羽)
――おめでとうございます!初優勝した感想を聞かせて下さい
ありがとうございます!びっくりなのと、嬉しいのと、すごいなっていうことですね。
――試合前はどんなことを話されていましたか
私は皆の力が出せるっていうことが一番だと思っていて、心配していたのは決勝という舞台で皆が力を発揮できないことが一番良くないなと思ったので、「普段やっていることをやればいいんだよ、いつも通りでいいんだよ」っていうことを試合前に皆で確認してやりましたけど、やっぱり皆なかなか緊張していましたね(笑)。
――耐えた結果、第4Qでようやく流れがきましたね
そうですね。向こうがゆっくりしたチームなので、そのペースにはまってしまうと今日みたいなロースコアな展開になるんですけど。やっぱり自分たちは走るところを走ってっていうのがあるので、攻めるところは攻めようっていうところがやっと第4Qで「かな?」ってぐらいできて。ちょっと終盤詰められましたけど、やっと自分たちの良さが出たなと思います。
――気持ちの入ったレイアップでバスカンも取りましたね
本当にいいパスをいただいて(笑)。私もああいうプレーは好きなんですけど、そんなに何試合も通してあるわけではないので。
――シュートも積極的に打っていましたね
そうですね。きょうは打ちましたね、普段よりも。
――リーグ戦で苦しんで喜びもより一層大きいのでは
自分自身は怪我をしてしまったのもあったんですけど、実はそれをプラスにとらえていて。あれで自分がいない時間でも皆がリーグ戦を通して色んな経験ができて、苦しい時も自分たちで乗り越えるっていう経験で成長出来たと思うんですよね。だから私は、あれが無かったらたぶんいまは無いと思いますね。リーグ戦の優勝を取るかインカレの優勝を取るか、いやインカレでしょ、みたいな(笑)。
――きのう勝てたのもかなり大きかったのでは
きのうの試合がまさに今年のうちのチームのカラーと、強くなった部分をすごい象徴していたゲームじゃないかなって。点差が離れてからの盛り返しと、あと主力以外の選手がその流れを作るっていう今年のチームのカラーが出ていましたね。
――この喜びを誰に伝えたいです
去年の4年生と共に戦っていたつもりだったので。去年一回戦で負けたんです。私個人的にはあの4年生のもとだったから自分が社会人からこう入ってきてやれたっていうすごい感謝の気持ちがあったので、あの4年生と一緒に勝ちたかったという思いがすごくあって。今日も皆応援に来てくれたんですけど、「やったよ、去年のおかげでここまで来れたよ」っていう。昨日メールしたんですね、決勝まできて。「失敗もあったけど、皆のおかげでここまで来れた」って。皆この一年吹っ切れてなくて、それぐらいの思いを持っていたっていうか。自分もすごい力をもらって、おこがましく言えばそのために、とかなってしまうんですけど、その気持ちを無駄にしたくないなっていう思いもあって、出し切ろうっていう思いでした。
――引退してしまう4年生に向けて
インカレイコールこのチーム、メンバーでできる最後の試合っていうのがあったので、4年生の姿っていうのがさすがだなって今回の大会を通して感じました。他の子たちが試合をやって波がある中で、気持ちが出せたり、やっていこようという姿を見せてくれていたので、やっぱり4年生さすがだなって思わせてくれて。最高のかたちで終われたので本当に嬉しいし、「一緒にやれて良かった。お疲れさま」っていう気持ちですね。
――来年に向けて
選手層として考えると主力の選手がだいぶ残っているんですけど、やっぱりサラ(光山選手)の分は本当に大きいので。また新しいチームとしてチャレンジ精神で新しい目標を立てると思うので、違うスタイルで頑張っていけたらなと思います。

本多真実(スポ2=愛知・桜花学園)
――優勝おめでとうございます
ありがとうございます。
――いまの気持ちを
このメンバーで優勝できて嬉しいです。
――今日の試合も苦しい試合だったと思うのですが
リーグ中のワセダだと多分今日の展開では負けていたと思うんですよ。でも、競り際のところで踏ん張れる力をつけられたかなってすごい思いますね。今日もそうだったんですけど、追いつけそうな展開で追いついて勝つっていうところが今大会で響いたと思います。
――点差を開けては追いつ追われつの展開でしたが、焦りはありましたか
自分は特になかったですね。
――今大会では改めて層の厚さを実感したのでは
そうですね。昨日なんて本当に途中から出てきた人のおかげて勝ちましたしね。
――高校時代の優勝とはまた違った喜びがあるのでは
全然違いますね。高校時は優勝しなければっていう状況での優勝だったので。今回は優勝したいっていう気持ちで臨んでできて…説明しづらいんですけど。しかも、ワセダにとっても初優勝じゃないですか。なんか違うんですよね(笑)。
――本多さん自身優秀選手に選ばれましたね
正直、名前呼ばれた瞬間「うち?」って思ってしまったんですけど、みんなはこれまで勝てたのはキーのおかげって言ってくれたので、チームからそういう風に思われるのはすごい嬉しいです。でも、最後の2試合は心残りです。
――1年間いろんなことがあったと思うんですが、今年1年を振り返っての感想をお願いします
出だし好調でリーグ戦であんなにケガ人が出るとは思っていなくて、でもあの期間があったからこそワセダの層の厚さがまた膨らんだって考えると、あのリーグ戦も意味があったのかなって思います。あと、やっぱり4年生の気持ちが大会重ねるごとに伝わってきて、それに引っ張られたなって感じがします。
――今日の試合も光山さんのプレーはすごかったですよね
いや、もう最高です。あの人のプレー大好きなんですよね。もうベストゲームですね。

森仁美(スポ2=大阪薫英女学院)
――優勝おめでとうございます
ありがとうございます。
――今日の試合も苦しい試合でしたが、試合を振り返ってどうですか
個人的にはすごいてんぱってしまって、全然いつも通りの動きが出来なかったんですけど、チーム自体は最後の方に自分たちのバスケが出来たのでとにかく勝てて嬉しいです。
――離したら追いつかれの展開でしたが、追いつかれた時の焦りはなかったですか
とりあえず前半は自分たちのバスケが出来なかったことの方が問題で、でも自分たちのバスケができてからは追いつかれても勝てる自信はありました。
――改めて層の厚さを実感したのでは
すごいと思います。2チームぐらい作れるんじゃないかって思いますね。
――秋のリーグはけが人が多く苦しみましたが、最後は最高の形で終われたのでは
はい。最高です。
――4年生にとっては最後のインカレでしたが、そこで優勝出来たのはどうですか
うらやましいですよね(笑)。優勝して引退できるのはワセダだけで、8人だけなんでそれをつかめたのはすごくうらやましいです。

桂葵(社1=愛知・桜花学園)
――優勝おめでとうございます!今どんなお気持ちですか
ありがとうございます!ちょっとまだ信じられないですね(笑)。
――試合前はどんなことを話していましたか
4年生が最後なので、インカレをやっていく中で負けて終わりではなくて、最後って分かっている試合で。本当に最後の最後だったので、皆頑張ろう、って。4年生と出来るのも最後だからみたいな感じで話はしていました。
――丹羽選手の控えとしてどんなことを心掛けていたのですか
チームを丹羽さんで作っているというのがあって、それでも丹羽さんが40分は出られないから控えとして出なきゃいけないっていうのは、責任じゃないですけどどうしても力としては落ちてしまう部分があると思うんですよ。それをどうカバーしていくかじゃないですけど上手くチームになじんでいけるように頑張っていました。やっぱり丹羽さんと違うところで頑張ろうと思いました。レイアップを外してしまったんですけど、走ることはいつも意識していましたね。
――皆さんプレーに気持ちが込もっていましたね
受け身になっていた部分もあったと思うんですけど、ハーフでオーさん(萩原コーチ)に喝を入れられて。皆その後はかなり向かっていってました(笑)。
――リーグ戦でも苦しんだ分格別の喜びだったのでは
私は桜花学園で、高校の時に全国優勝校だったので全国優勝は初めてではないんですけど、そういうのとは全然違いますね。桜花学園の時は自分は試合に出ていなかったので、今回は試合に出ていて、かつ初優勝できたっていう。練習とかもかなり頑張っていたんですよ(笑)。チャラいチャラいって言われるんですけど、すごい皆真面目に取り組んでミーティングとかもたくさんして、だから一番最高の結果が出て本当に嬉しいですね。
――高校の時よりも喜びは大きかったですか
なんか違う喜びですね。高校で優勝した時はベンチだったので。優勝となって「わーおめでとうございます」みたいな(笑)。いまのチームだったらたぶん誰も「おめでとうございます」と言う人はいなくて一人一人が頑張った結果なので、皆で喜んでいますね。
――感謝の気持ちを伝えるなら誰に伝えたいですか
たくさんいるんですけど、私の中では高校の恩師の井上先生に伝えたいですね。高3の時は一回も全国優勝出来なくて先生にも色々迷惑かけたんですけど、大学でこうやって続けて活躍とまではいかないけど試合に出て優勝することが出来たので、先生にこの姿を見せたいなと思います。
――引退してしまう4年生に向けて
本当に早かったです。寂しいですね、とてもいい人たちなので。落ち込んでいる時とかも、励ましてくれたのは4年生だったし、本当にここまでチームを引っ張ってきてくれたので感謝したいし、これから4年生のそういう姿を受け継いでいきたいですね。

神崎由香(スポ1=福岡・中村学園女)
――今の気分は
今日はみんなで1つになれたから優勝できたんで本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。
――史上初ですが
本当にワセダに来て本当に良かったなと(笑)。良いチームに恵まれて本当によかったです。
――今日の試合はルーズボールやリバウンドなど、気持ちの入ったプレーが目立ちましたが
最初は緊張して、攻めれていなかったし、やばいやばいみたいな感じになったんですけれどもハーフタイムでコーチから喝を入れられて「やるしかない」と思って(笑)。本当に勝ちたかったから自分でも喝を入れてルーズボールとかリバウンドとか細かい所を頑張りました。
――今日の試合で1番プレッシャーがかかったところは
第4Qでボールを運ぶときにちょっと自分がミスしてしまったり、最後スリーが入り出した時に一番プレッシャーかかりました。
――春と比べ、この1年間でとても成長したように思えますが実感はありますか
ワセダは誰が出ても活躍する人がみんな一緒ぐらい出来るから、誰が出てもそんなにぶれないって監督もおっしゃっていて、自分もそれぐらいになりたいって思って春からそういう気持ちでずっと臨んできました。でも、みんなに頑張ったって言われるけど…周りの環境が良いからだと思います(笑)

――今日の試合で4年生は最後ですが
本当に良い仲間に恵まれて、4年生の先輩が大好きだから勝ちたいって思ったし、本当に4年生の先輩の人柄とかチームを支えていることとか苦しいこととかもあったって知っていたから、その先輩たちのために絶対勝ちたいって思っていたので。
――来季は追われる立場ですね。2年生としてどのようにプレーしていきたいですか
やっぱり1年生のときは思いっきりやれって言われていたんですけれど、後輩が入ってくることでちゃんと態度でも示していかないといけなくなるし、シュートとかも全部外していいってわけじゃなくなると思うし、仕事を確実に、波のない選手になってチーム的にも今年のようなチームを目標に頑張りたいと思います。