インカレ開幕、初戦は関学大に快勝!

女子バスケットボール

 4年生にとって最後の学生大会となる全日本大学選手権(インカレ)が20日、開幕した。昨季の劇的な優勝から一年、2連覇を目標に掲げる早大は関学大と対戦。相手にリードを許すことのない安定の試合運びを見せ、101-55で快勝。インカレ初戦を勝利で飾った。

 第1クォーター(Q)、口火を切ったのはF傳田みのり(社4=神奈川・金沢総合)だ。さらにC丹羽裕美(スポ3=愛知・桜花学園)が立て続けにシュートを沈め、試合の流れを作る。途中出場のルーキーG本橋菜子(スポ1=東京・明星学園)が3分半で9得点を挙げるなど積極的に攻め、第1Q終了。続く第2Qも安定して得点を重ね、48-24で前半を終えた。

 迎えた第3Qでも、早大は4本のスリーポイントシュートを含む緩みのない攻撃で点差を広げる。しかし、最終Qでは途中相手に流れがいく場面も。課題であったリバウンドを取られ、連続失点を許してしまった。その後、選手交代で流れを呼び戻し、果敢にスリーポイントシュートを狙う強気な攻めで着実に点を重ね、さらに関学大を追い詰める。最終Q中盤では怪我から復帰の主将望月桜子(人4=千葉・幕張総合)が出場。「ディフェンスでやられた場面がなかったのは良かった。(望月)」と自らの役割をしっかりと果たす。試合終了直前、F関根彩乃(教1=千葉・昭和学院)のシュートで100点台に乗せ、大会初戦を勝利で締めくくった。

 インカレ初戦を100点ゲームで勝利し、順当な滑り出しと言えるが、「もっとコートを広く使えたら。リバウンドも取られた部分もあったので、そういう部分を明日からの試合で修正していきたい(F加藤千尋、スポ3=山形商)と、今後の修正点も見えた。王者として臨むインカレ。しかし、気持は挑戦者だ。次戦は21日、順大と対戦する。どんな相手にも全力で向かう早大らしいバスケットを。一戦一戦を全力で戦い、二度目の頂点を目指す。

(記事 村上夕季、カメラ 森健悟、穂積麻衣) 


第64回全日本大学選手権大会(女子)

早大

101

27-12
21-12
24-12
29-19



82

関学大
【スターティングファイブ】
G 森  仁美(スポ3=大阪薫英女学院)
F 本多 真実(スポ3=愛知・桜花学園)
F 金山 舞穂(スポ4=神奈川・金沢総合)
C 傳田みのり(社4=神奈川・金沢総合)
C 丹羽 裕美(スポ4=愛知・桜花学園)

◆コメント
F望月桜子主将(人4=千葉・幕張総合)
――きょうの試合を振り返ってどうでしたか
今日は自分たちが普通の力を出して戦えば勝てることは分かっていて、その中でいかに自分たちのバスケットをするかというのが課題で、今日の試合ではそれができたと思うので良かったです。
――今のチームの雰囲気は
4日ほど前の練習試合であまり良い試合をできなかったので完璧ではないんですけど、インカレ前ということでみんなそれぞれが良い雰囲気で臨めていると思います。
――望月さん自身のプレーに関してはいかがでしたか
あまり長い時間出てはないのでなんとも言えないんですけど、ディフェンスでやられた場面がなかったのは良かったです。ただ、やっぱりシュートを決めたかったですね。
――主将としてこのインカレをどう戦っていこうと考えていますか
私はケガで第一線の試合は厳しいと思います。でも、自分にしかできないこと、例えば仲間に気づきを与えてあげるとかといったことはしっかりやっていって、少しでもチームに貢献していこうと思います。
――あすの試合への意気込みをお願いします
出だしから自分たちのバスケットをしてきっちり勝ちたいと思います。

G浅原三友(社4=福岡・中村学園女)
――きょうの試合はいかがでしたか
初戦っていうこともあってみんながいい感じで入れたので、このインカレを乗り越えるいいスタートが切れたかなと思います。
――インカレの印象はいかがですか
自分たちの打たせる前のディフェンスやリバウンドが課題で、自分たちの強みでもあるんですけど、そこをどんな相手にでも常にコンスタントにできるようにならないと自分たちのペースが作れないんだなって思いました。
――久しぶりの公式戦でしたが感想は
いつも控え選手としているので、いつ出てもいいように準備をしなくちゃいけないっていう状況の中で、ずっとモチベーションの部分で劣らないようにやってきたものを久々に表現できたかなっていうのはすごい嬉しかったですし、コートに出たときにみんなが一つ一つの自分のプレーに対してすごい喜んでくれている声が聞こえて、さすがワセダだな、いいチームだなって思いました。
――笑顔でプレーされているのが印象的でしたが
常に苦しいときこそ笑顔でいようっていうのをチームのモットーとしてやってきたんですけど、自分は結構自分のことに集中しちゃうと眉間にしわがよっちゃうんですよ(笑)。でもこの大舞台で、学生としての最後の大会で、楽しくやろう!って思って。出るときに「よし、笑顔でやろう!」って言い聞かせてましたね。
――4年生としてインカレへの思いは
自分は自分にしかできない役割に没頭するっていうことですね。苦しいときほど声をかけて盛り上げる。そこでみんなをまとめて、みんなを笑顔にして、レベルアップしていけるように、プレーしやすいようにするのが自分の役目だと思うし、それに全力を注ぎたいです。あとはチームとして、4年生としてもなんですけど、ワセダにしかできない2連覇への挑戦じゃないですか。どの大学ももちろん勝ちたい気持ちで向かってくるはずなんですけど、みんなが全力を出し切って2連覇への道を突っ走っていきたいと思います!

小原みなみ(社3=金沢総合)
――インカレ初戦、どのような心境で試合に臨みましたか
初戦なので硬くなりすぎる選手が何人かいるかなと思ったので、いつも通りにやってきたことをやろうとか、意識しすぎないようにしました。
――初戦を終え、インカレの印象は
リーグとは違い、全国からいろんなチームが集まっているので、楽しみな部分もありますし、一回戦とかだとワセダに勝つことを目標にやってくるチームもあると思うので、受けに回らないようにとか意識してやろうと思います。
――ご自身久しぶりの公式戦出場ということで、感想は
リーグ戦はあんまり出られなかったんですけど、そのあとに六大学リーグというのがあって、そこで試合感を取り戻して、いい状態で臨めたかなと思います。
――あすの順天堂大戦に向けて
相手は向かってくると思うので、負けずにこっちからも向かっていって、ルーズボールとかリバウンドとかで負けないようにしたいと思います。
――インカレ全体での意気込みを
目標は優勝なんですけど、先のことばかりにとらわれずに一戦一戦大事に戦っていきたいと思います。

F加藤千尋(スポ3=山形商)
――きょうの試合を振り返って
リーグ戦とは違って自分自身緊張している部分がありました。最初に出た時は気負ってしまったというか。固くなってしまって、自分のプレーがなかなか出来なかったんです。けどベンチに下がって冷静になって「ディフェンスから入ろう」と思ったら、自然に自分のリズムでシュートも打てるようになってやりたいことができるようになってよかったです。
――インカレの初戦をどういった気持ちで臨みましたか
自分たちは優勝を目指しているんですけど、向こうは最後だという気持ちで来ると思うんで。向かってくる相手に受けないようにして、自分たちも向かっていこうという気持ちで臨みました。
――結果は圧勝でした。チームとしてきょうのゲームはどうでしたか
悪くはなかったです。でもベンチから見ていて、もっとコートを広く使ったらなと思う部分もあって。リバウンドも取られた部分もあったんで、そういう部分を明日からの試合で修正していきたいと思います。
――これから連戦になります。個人として頑張りたい所は
連戦になると疲れが出てくると思います。そういう時に自分が勢いをつけるようなプレーをしたいです。出る時間は限られていると思いますが、自分が出た時間にできることをしたいと思います。
――明日の順天大戦に向けて意気込みを
順天大はプレスが激しく来るので。自分はビビりなんですけど、ポーカーフェイスで相手に向かっていく気持ちで頑張ります。

関根彩乃(教1=千葉・昭和学院)
――きょうの試合を振り返って
1試合目でしたが、そんなに足が重くならずにスタートから入れたことは良かったと思います。個人的には、1試合目なので、チャンスがあり、出させてもらえたら思い切りプレーしたいと思っていました。前に試合に出ていた人で注意されていたことや出来ていないことを意識しようとしていました。
――きょうの試合で見えてきた課題は
持たせる前のディフェンスが、きょうの試合ではできてなくて、ボールがまわってしまっていたので、今後はきちんと修正していかないとだと思います。
――次の対戦相手の順天堂大はプレスの強いチームですが、対策は
基本的なこと、慌てないで冷静に判断して、パスで繋げていくことですね。プレスで困ったら遠くから見ていけば、あいているところが見えてくると思います。
――初戦快勝でいい滑り出しだと思いますが、次戦以降に向けて意気込みをお願いします
目標は全国制覇なので、それに相当するようなチームに1日1日強くなっていければいいと思います。