準決勝、白鴎大に逆転勝利!

女子バスケットボール

 ルーキーを含む低学年の選手でチームを組み出場する関東大学女子新人戦(新人戦)。22日の接戦を制し、準決勝に駒をすすめた早大は白鴎大と対戦した。第3クオーター(Q)まで劣勢を許すも、徐々に追い上げついに最終Q序盤の連続得点で肩を並べる。そのまま攻めの姿勢で僅差のリードを守り切り、81-79の見事な逆転勝利を収めた。

高い打点からシュートを打つ根岸

 強豪・白鴎大には借りがあった。約1ヵ月前の関東大学女子選手権(トーナメント)で、早大は白鴎大に対し56-72で敗戦している。リベンジを果たすべく迎えた再戦であったが、試合前半は我慢を強いられる展開となる。第2QではF関根彩乃(教2=千葉・昭和学院)がスリーポイントシュートからのリバウンドや、バスケットカウントで着実に点を重ねるが、サイズで上回る相手にゴール下で競り負けるなど攻撃がつながらず、33-43で前半を終えた。

 後半、口火を切ったのはF根岸夢(スポ2=東京成徳大)。前半戦をふまえ、体格差のある選手に対してさらにスピードを重視した攻めを展開し流れを引き寄せる。スリーポイントシュートや、早大の得意とする走るディフェンスで相手のファールを誘い、積極的な追い上げを見せると、第3Q終了時には64-70と白鴎大の背中をとらえた。勢いをそのままに突入した最終Qではスティールが冴える。関根が相手ゴール下でボールを奪うとそのままオフェンスに持ち込み、自ら得点をあげた。これに続いたF加藤臨(スポ1=山形商業)、G本橋菜子(スポ2=東京・明星学園)のシュートで、ついに早大は70-70と白鴎大に並ぶ。早大がスコアを伸ばす一方で、終盤では本橋の得点の直後に相手が速攻に転じ、ディフェンスが整う前にシュートを鎮められるなど、確実に得点を返される展開も。しかし「とにかく守りに入っちゃいけない」(根岸)との言葉通り、最後までペースを守った早大が81-79で勝利。2日連続で手に汗握る大接戦を制した。

試合後、喜びを爆発させる選手たち

 勝ちはしたが、課題を残す選手や、調子の上がらない選手もいる新人戦チーム。早大はあす、初の決勝に臨む。対するは、センター陣による粘り強い攻めを武器に勝ち上がってきた東京医療保健大だ。ここまで一戦必勝を積み重ねてきた、チームの全ての力を出し切ることができるか。頂点は目の前にある。

(記事 村上夕季、写真 巖千咲)

結果

○早大81-79白鴎大

コメント

F根岸夢(スポ2=東京・東京成徳大)

――きょうの試合を振り返って

前半、自分が全然駄目で。出てる時間が短かったというのもあるんですけれど。点数もそんなに離れていたわけじゃなかったので、後半はどうにかしようという気持ちがすごくいっぱいありました。

――後半にはいるときはコーチからはどんな言葉をもらいましたか

自分は大きい選手(がマーク)についていたので、ドライブだけじゃなくてまずシュートを狙えと言われていて、後半の出だしで自分が攻めやすいようなフォーメーションを作って下さったので、それで流れを作れました。

――第3Qではどのような心持ちが追い上げにつながったのでしょうか

自分の1本目と、2本目以降の関根がたくさん決めたときに、ここで追い上げなきゃっていう意識があったので、その集中力が重なってみんなディフェンスをすごく頑張っていました。リバウンドとかも取れていたので、自分たちの走るディフェンスができていたと思います。

――逆転してからはどのようにペースを整えていたのですか

逆転してリードしたときに、残り時間が5分くらいあって、本当は(点差を)離したかったんですけど、そんなに簡単じゃないんで、とにかく守りに入っちゃいけないなという意識はありました。

――あすは決勝ですが意気込みをお願いします

相手にどっちがくるかわからないんですけど、とにかくみんなでひとつになって、優勝できたらいいなと思います。

F加藤臨(スポ1=山形商業)

――きょうの試合を振り返ってみて、どうでしたか

楽しくできたので、良かったです。

――中盤はなかなか点差が縮まらなかったのですか、どのようなことを意識していましたか

前半で点差が開いてしまったんですけど、1本ずつゆっくり縮めていこうという気持ちだったので、我慢しながらやっていきました。

――最後退場してしまいましたが、そこについてはどう思いますか

いらないファールが多くあって、きょうの自分の課題はファールをしないことだったので、少し反省してあしたはいらないファールをしないように頑張りたいです。

――チームとして良かった点は

一人ひとりが攻める気持ちを持って守備についたことだと思います。

――最後に、決勝戦への意気込みをお願いします

絶対優勝します!