明大下し、ベスト8進出

女子バスケットボール

 関東大学女子新人戦(新人戦)2日目を迎えた。対するは明大。前日に行われた初戦と同じスターティングメンバーで臨んだ早大は、開始直後から大きくリードし試合の主導権を握る。ダブルスコアの差をつけ前半を折り返すと、一度も相手に逆転を許すことなく101-66で勝利。ベスト8進出を決めた。

ドライブで仕掛ける加藤臨

 序盤からエンジン全開の早大は、第1Q、F根岸夢(スポ2=東京成徳大)の4連続得点で流れを作ると、F酒井愛(社2=神奈川・金沢総合)がバスケットカウントを沈めるなど2年生がチームを引っ張る。初戦の課題であったディフェンスの乱れも改善され、ガード陣がスティールを連発。堅守からの速攻を着実に得点に繋げ、30―13で第1Qを終える。続く第2Qでも早大は攻撃の手を緩めない。G本橋菜子(スポ2=東京・明星学園)が好アシストで味方の得点を演出すると、自らも自陣でカットしたボールをフリーのレイアップシュートに繋げて得点。ミスの少ない確実なプレーでチームを盛り上げる。その後もF関根彩乃(教2=千葉・昭和学院)のスリーポイントシュートなどでポイントを伸ばした早大は、52―25で前半を終えた。

 勢いの良かった前半と比べ、第3Qはやや停滞した展開となる。ハンドリングやパスでの細かいミスからマイボールを失い、速攻を決められる場面も。そんな中、1年生で唯一のスターティングメンバーであるF加藤臨(スポ1=山形商業)が長身を生かしたリバウンドシュートを落ち着いて決めると、本橋の意表を突いたドライブが相手ファウルを誘いチームを鼓舞。G田村未来(スポ1=愛知・聖カタリナ女)がこの試合初のスリーポイントシュートを決めるなど、1年生も持ち味を発揮した積極的なプレーを見せる。このQ、17-16と得点は伸びなかったものの、全員バスケで苦しい時間帯を乗り越え、最終Qへ。第4Q、早大は足を使った速い攻撃で相手を突き放しにかかる。2年生をベンチに下げても、G福崎桃子(人1=長崎西)がバスケットカウント、F中村和泉(社1=山口・慶進)がスリーポイントシュートで得点を重ねるなど途中交代の選手が安定したバスケでチームに貢献。101-66で勝利を収めた。

持ち味を発揮した田村

 ベスト8を決めた早大。次に待ち構えるのは、先月の関東大学女子選手権(トーナメント)で1点差の惜敗を喫した拓大だ。「トーナメントの時に出た課題の主な部分は新人戦でも変わらない」と田村が語るように、すでに選手は1週間後を見据えている。新人戦制覇のためには勝利しかない。この2試合で得た自信を胸に、チームの力を出し切ってベスト4進出を決めてほしい。

(記事、写真 巖千咲)

結果

○早大101―66明大

コメント

G田村未来(スポ1=愛知・聖カタリナ女)

――試合全体を振り返ってください

スタートのメンバーがオフェンスでもディフェンスでもコーチに言われたことを意識していい流れで出来ていたので、控えのメンバーでもいい流れを作れるようにしていきたいです。

――きのうの初戦を終えて心がけていたことはありますか

オフェンスでは何気ないパスの動きが被ってカットされることがあったので、しっかりと考えて動くということと、縦につなぐことを意識していました。ディフェンスでは寄りの速さとか、ボールマン以外に対するカバーのところを意識してやろうと考えていました。

――収穫はありましたか

ただ走るだけではなく、いい形で何本もブレイクが出ていたので、それを次の拓殖大戦にも繋げたいです。

――では課題はありますか

審判のファウルに対するアジャストとか、リバウンドで掴みきれないところがあったので、細かいところで踏ん張って自分のボールにできるようにしていきたいと思います。

――他の選手達から共通してディフェンスが課題だという声が聞かれましたが

きのうは1対1のディフェンスで抜かれていることが多かったのですが、きょうは粘ってつけていたと思います。でももっと個人個人が頑張ってしっかりと相手についていけるようにしたいと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

トーナメントの時に出た課題の主な部分は新人戦でも変わらないと思うので、この1週間でしっかりと詰めていきたいです。

F加藤臨(スポ1=山形商業)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きのうの試合が個人的にあまりよくなかったので、きょうはディフェンスから自分のプレーをできるように頑張りました。

――連戦でしたが、きのうの試合から何か意識していたことはありますか

きのうは足が動かなくてディフェンスが全くできていなかったので、きょうはアップから気合を入れて頑張りました。

――収穫はありましたか

きょうはチーム全体が走れていたと思うので、これからも続けていきたいと思います。

――きのうに引き続きファウルとなりましたが

まだポジション移動が甘いところがあって、そこから中に飛び込まれたりインサイドでやられたところがあったので、どういうケアをするかしっかりと見直して拓大戦に臨みたいです。

――1・2年生のみのチームの雰囲気はどうですか

2年生を中心に明るく元気にやろうと言ってくれているのでいい雰囲気だと思います。

――拓大戦への意気込みをお願いします

トーナメントで負けたときは相手に気持ちで劣っていたと思うので、闘志を出して気持ちで勝って絶対にベスト4を決めたいと思います。