【男子バスケ】 Bリーグドラフト直前特集第3回 岩屋頼 圧倒的得点力を誇る大学No.1ガード

男子バスケットボール

 1月29日に開催される第1回Bリーグドラフト。早大からはG岩屋頼主将(スポ4=京都・洛南)、F堀陽稀副将(スポ4=京都・東山)、G堀田尚秀副将(スポ4=京都・東山)の3名の選手がドラフトにエントリーし、Bプレミアクラブへの入団を目指す。ドラフト直前特集最終回となる今回は岩屋を紹介。「全体1位候補」と目される早稲田の大黒柱に迫る。

名前:岩屋頼
身長・体重:183cm・74kg
ポジション:PG/SG
経歴:京都精華中ー洛南高ー早大
代表、受賞歴:FIBA 3×3 ユース・ネーションズリーグ日本代表(2025)
◇2部リーグ戦3P王(2024)
◇リーグ戦優秀選手賞(2025)
◇インカレ敢闘賞(2025)

 岩屋は身長183センチのポイントガード(PG)兼シューティングガード(SG)。京都の名門・洛南高から早大の門を叩いた。大学では初年度から司令塔としてプレータイムを獲得すると、それまでのエース・星川堅信(令5スポ卒=現長崎)の卒業を受けた3年時から得点力が開花。昨年は関東大学リーグ戦(リーグ戦)で優秀選手賞、全日本大学選手権(インカレ)で敢闘賞を獲得し、早大の大躍進に貢献した。3人制バスケットボールの選手としても活動しており、昨年4月には3人制バスケットボールのプロチーム・SHINAGAWA CITY.EXEと契約。同年8月には3x3U23日本代表に選出された。

リーグ1巡目日大戦でプレーする岩屋

 最大の魅力はスキルフルなオフェンス能力だ。中でもシュート能力に秀で、今季の3P成功率はリーグ3番目の39.5%を記録。プルアップやステップバックからのシュートでも高い精度を誇り、その完成度は今ドラフト候補の中でも1番だろう。

 その源となっているのは、3年時から始めた3×3の経験だ。

 「3×3ではゆっくりとシュートは打てないので、クイックなシュートが打てるように練習しました。3人制を始めてからシュートを打ち切ることができるようになり、スリーのアテンプトが5人制でも増えました。」

 4年間のスタッツが示すように、岩屋の得点と得点効率は年々右肩上がり。3×3がスコアリングガードとしての進化に貢献していることは間違いない。

インカレ準決勝日本経大戦で3Pシュートを放つ岩屋

 また、ハンドリング技術も非常に高い。バックビハインドやジェイルを使いこなす1対1のスキルセットはまさに芸術品のよう。 単純なスピードではなく、技術で相手を抜き去るドライブが岩屋の真骨頂だ。今季はシーズン終盤の青学大戦で38得点を記録。苦しいときでも淡々とスコアリングを続けるその姿は、まさに頼りになる男だ。

 早大ではG下山瑛司(スポ3=愛知・中部第一)とのツーガードで出場しており、得点力を生かしたSGでの起用も可能。もちろんPGとしても冷静なゲームメイク力を見せ、2年時にはリーグ戦アシストランキング3位に輝いている。スコアリングとゲームメイクを高いレベルで両立できることが最大の強みだ。倉石平ヘッドコーチ(昭54教卒=東京・早実)は岩屋を「即戦力」と評価。日本代表を率いた指揮官からの信頼も厚いようだ。

インカレ決勝白鷗大戦で相手を抜く岩屋

 そのプレースタイルに最も近しい選手として、元NBAプレーヤーのマルコム・ブログドンを推したい。ブログドンは2018ー2019シーズンに「50-40-90クラブ」を達成したPG。岩屋も今季のリーグ戦では「48ー39ー83」の高いシュート確率を記録しており、高いシュート能力と冷静なゲームメイクは両者に共通するものがある。日本人Bリーガーでは、安藤誓哉(現横浜)や阿部諒(現佐賀)がスタイルの近い選手となるだろうか。

 大学屈指の攻撃的カードとして上位指名が予想される岩屋。海外大所属選手、いわゆるNCAA組の不透明な指名次第とはなるが、Bリーグドラフトの初代全体1位指名選手となる可能性も秘めている。

 今年の1位指名権を持つチームはSR渋谷。豊富なバックコート陣を揃えるものの、主力の田中大貴とベンドラメ礼生は共にベテランの域に差し掛かっている。今月13日に行われたSR渋谷のワークアウトに参加した岩屋は、間違いなく指名候補の一人だろう。

昨年の早慶戦で入場する岩屋

 他にも司令塔の西村文男が引退を表明している千葉Jは3位、純粋なガードが手薄な長崎は6位、シューターが補強ポイントの秋田は8位指名権を持っている。どれほどの選手が指名されるか不透明な第1回ドラフトであるが、上位指名の可能性は高いと言えるだろう。

 「Bリーグに入って、試合に出て、今まで成長させてくれた人たちに恩返しをしたい」と岩屋。きたる1月29日、プロへの扉をこじ開ける吉報は届くだろうか。

(記事 石澤直幸)

 

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堀田尚秀選手を取り上げた第2回はこちら!