【男子バスケ】岩屋主将、堀副将、堀田副将がBリーグドラフト志望届提出 ドラフト第1号選手なるか

男子バスケットボール

 来年の1月29日に行われる第1回Bリーグドラフト(ドラフト)。ドラフト約2カ月前の12月1日、早大のG岩屋頼主将(スポ4=京都・洛南)とF堀陽稀副将(スポ4=京都・東山)、G堀田尚秀副将(スポ4=京都・東山)がプロ志望届を提出した。

 岩屋主将は身長181センチのポイントガード。大学バスケ界屈指のシュート能力と1対1の強さが持ち味だ。 今年のリーグ戦ではリーグ3位の1試合平均16.8得点を記録し、優秀選手賞を獲得。ガードとしても冷静なゲームメイクを見せ、チームの57年ぶり優勝に貢献した。3x3プレイヤーとしても活動しており、今年8月のFIBA3x3ネーションズリーグU23では世代別日本代表に選出。ドライブ、ミドル、スリーポイントのどれを取っても一級品の攻撃的ガードだ。

 堀副将は身長189センチのウイングプレイヤー。高校2年生の時には東山高の全国高等学校選手権(ウィンターカップ)準優勝に主力として貢献した。最大の武器は代名詞とも言えるドライブ力。力強さやフィニッシュの制度と共に、相手のファウルを誘発する巧みさも兼ね備える。 今リーグ戦は1試合平均15.2得点を記録。フィジカルの強さを生かし、留学生にも堂々と渡り合った。また、堀副将も岩屋主将と共に今夏の3x3世代別日本代表に選出。経験豊富な世代屈指のスラッシャーだ。

 堀田副将は身長184センチのシューティングガード。プレーの大半を3Pシュートが占める生粋のシューターであり、そのプレースタイルは富永啓生(現北海道)と似たものがある。今季は1試合平均2.5本の3Pシュートを放ち、成功率は39.4%。春は出場機会に恵まれなかったが、高いシュート精度で大きなステップアップを果たした。自身では「ディフェンスが課題」と語るが、リーグ戦では粘り強いディフェンスで貢献。副将としてリーダーシップを発揮する場面も目立った。

 ドラフトはBリーグの構造改革、「B.革新」に伴い、将来的な戦力均衡を図る目的で今回から初めて実施される。クラブとしては選手を指名しない事も可能なため、現在は何人の選手が指名されるかも予想がつかない状況だ。8月の取材で堀副将はドラフト制度について、「分からないとしか言えない。もし(指名が)無理だった時もどうなるか分からない」とコメント。不安を抱える中、選手たちはリーグ戦で猛アピールを続けた。

 11月29日に開幕した全日本大学選手権はドラフトに向けた最後のアピールチャンスとなる。リーグ戦を制し、第1シードを勝ち取った早大の初戦は12月4日。プロの舞台を目指す大学生による熱き戦いに注目だ。

(記事 石澤直幸)

 

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