【男子バスケ】終始リードを保ち大東大に勝利 2位と1ゲーム差の首位で残るは5試合

男子バスケットボール

第101回関東大学リーグ戦 10月18日 神奈川・専修大学生田キャンパス

 残り6試合となった関東大学リーグ戦、首位を走る早大は着実に勝利を積み重ね、2位の東海大とは1ゲーム差をつけている。本日の相手はタレント揃いの大東大。試合はG下山瑛司(スポ3=愛知・中部第一)の緩急を生かした攻撃と、G城戸賢心(スポ3=福岡第一)のガッツあるディフェンスを軸に早大が流れをつかむ。序盤以降は一度もリードを許すことなく、78-63で勝利を収めた。

 序盤は早大の流れ。高さのある相手に屈することないリバウンドで失点を防ぎ、F松本秦(スポ1=京都・洛南)がバスケットカウントを獲得して会場を沸かす。ルーキーに負けじと下山とF三浦健一(スポ3=京都・洛南)のシュートも続き、 G岩屋頼主将(スポ4=京都・洛南)も相手ディフェンス3人を集めながらジャンプシュートを沈めた。第1Qは26-12で終了。立ち上がりから大きなリードを奪った。

 しかし、続く第2Qでは苦しい時間帯がやってくる。「相手の強みのゴール下で何度もやられてしまい、先制してもなかなか離せなかった」と下山。オフェンスにも苦しみ、約4分間得点が止まった。前半終了間際には下山のスティールから三浦が得点するものの、残り1秒のところで大東大がシュートに成功。流れをつかみきれないまま後半へ突入した。

ドライブを仕掛ける松本

 後半、9点差まで追い上げられた早大を救ったのは怪我から復帰したばかりの城戸だった。「迷惑をかけてきた分、チームに貢献したい」と闘志を燃やす城戸のディフェンスはまさに鉄壁。相手ハンドラーに仕事をさせず、オフェンスでは今季初の3Pシュートを沈めた。61-50と10点以上の差をつけて、試合は最終Qを迎える。

 第4Qは早大がスタートダッシュに成功。松本のアシストからF堀陽稀副将(スポ4=京都・東山)がレイアップシュートを決めると、城戸の3Pシュートで一気に差をつけた。最後は「体力には自信がある」と自負する下山が気を緩めることなく2Pシュートを沈め、78-63と15点差をつけて勝利。

再三と好守を見せた城戸

 大躍進を続けている早大。先週の日体大から3連勝となり、残された試合はあと5戦だ。しかし2位の東海大は11連勝を続けており、ゲーム差はわずか1つ。リーグ戦の行方は最後まで分からない。現時点の順位や結果に決しておごることなく、目の前の一戦一戦に「チャレンジャー」として立ち向かう早稲田大学BIGBEARS。最後にはどのような景色が待っているだろうか。

(記事 北郷美結、写真 石澤直幸)


  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
早大 26 13 22 17 78
大東大 12 18 20 13 63

早大 スターティングメンバー

Pos. # 選手名
下山瑛司(スポ3=愛知・中部第一)
三浦健一(スポ3=京都・洛南)
堀田尚秀(スポ4=京都・東山)
12 松本秦(スポ1=京都・洛南)
14 高田和幸(商4=京都・洛南)

コメント

下山瑛司(スポ3=愛知・中部第一)

――大東大に勝利を収めました。今のお気持ちは

 今日勝ち切れたことは良かったんですけど、反省点もいっぱい出たので。しっかり明日に向けて準備しないといけないゲームだったと思います。

――その反省点というのは

 相手の強みのゴール下で何度もやられてしまったので、先制してもなかなか離せない状況が続きました。しっかりリバウンドを抑えるとか、ゴール下の寄りをもっと早くするとか、そういうところを見直したいです。

――本日の下山選手はシュートタッチが光りましたが振り返って

 今日は良かったので。今日は今日でまた切り替えて頑張ります

――今季はシーズンを通してシュートがよく当たっています

 シューティングを練習で多く取り入れているので、自信を持って今までやったことをコートで表現してそれが結果に出ていることは良いと思います。

――開幕前から今季はスコアリングを伸ばしていくと目標を立てていました

 自分の試合に対するモチベーションや意識は点数が取れている分上がってきています。あとはそこまで得点が取れない試合があるので、そこをどうするをもうちょっと考えてやりたいなと思います。

――本日はチーム全体で積極的なディフェンスを仕掛け、下山選手も4スティールを記録しました。ディフェンスプランはいかがでしたか

 相手が大きいチームだったので、ガードやフォワードのところでプレッシャーをかけてどんどんターンオーバーさせようと話し合っていました。実現できたことはすごく良かったなと思います。

――下山選手はほとんどの試合でフル出場が続いています。体力面はいかがですか

 一瞬ラリーが続いたらちょっとキツいなと思う時はあるんですけど、いっぱいランメニューをやってきた分、試合をこなしても全然体力はまだあるので。体力にはすごく自信を持っています。

――次戦、青学大戦への意気込みをお願いします

 青学だからとかはなく、しっかり勝ち切って、チームがやることも変えず、来週にもつながるゲーム展開にしたいなと思います。

城戸賢心(スポ3=福岡第一)

――本日の試合を振り返っていかがですか

 (今季は)怪我はあったんですけど、その分チームに貢献しないといけないという気持ちがあるので。一旦自分の悔しいことは忘れて、チームに還元できるようにしようと思って試合に臨みました。

――試合中盤から大東大に流れが傾く中、しぶといディフェンスで再度流れを引き寄せました

 のオフェンスで流れが悪いときに自分たちが頑張らないといけないのはディフェンスなので。そこをもう1回確認して、みんなで遂行できたことが第3、第4Qに流れを引き寄せられた要因だと思います。

――本日は今季初の3Pシュートも決めました

 たくさん練習して、成果が出ました。はコンスタントにできるように頑張ります。

――現在の膝の調子はいかがですか

 ぼちぼちです。みんなに助けてもらいながら頑張っています。

――明日の青学大戦に向けて意気込みをお願いします

 優勝までの1勝1勝がすごく大事だと思います。ですが僕らはチャレンジャーなので、今日の勝ちを忘れて下からもぎ取る気持ちでもう1回頑張りたいと思います。