【男子バスケ】シュートタッチに苦しみ神奈川大に手痛い敗戦 連勝が11でストップ

男子バスケットボール

第101回関東大学リーグ戦 10月11日 東京・青山学院大学青山学院記念館

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)で首位に立つ早大。今日から始まる3連戦の初戦は、青山学院記念館で神奈川大と対戦した。早大は序盤からシュートが入らず、波に乗れない。拮抗(きっこう)した展開が続く中、それでも試合時間残り3分で4点リードを奪う。しかし、そこから神奈川大に逆転され、71ー76で敗戦。早大の連勝は11で止まった。


 第1Q、序盤から神奈川大に粘り強くリバウンドを取られ、連続得点を許す。それでも、F松本秦(スポ1=京都・洛南)の個人技やG下山瑛司(スポ3=愛知・中部第一)からF三浦健一(スポ3=京都・洛南)へのホットラインによる速攻で自分たちのペースを取り戻し、23-22で第1Qを終えた。

 第2Qは我慢の時間帯。攻撃のかたちは作れているものの、シュートが入らずにもどかしい展開が続く。そんな中、1人気を吐いたのは三浦。ノーマークなら確実に決めてくる精度の高い3Pシュートに加え、1対1ではスピードで相手を翻弄(ほんろう)し、チームをけん引する。三浦が前半だけで17得点を挙げる活躍を見せ、42-43で前半を終えた。

レイアップシュートを放つ三浦

 第3Qは松本がいきなりスティールから速攻を決めて流れを引き寄せる。序盤は早大がペースを握ったが、神奈川大も粘りを見せた。G高田和幸(商4=京都・洛南)と三浦の洛南コンビによる華麗な連携プレーも見られたが、早大の3Pシュートの成功率は上がらず。58-59の1点差で第4Qへ。

 勝負の第4Q。G岩屋頼主将(スポ4=京都・洛南)のドライブから下山が3Pシュートを決め、幸先の良いスタートを切る。さらに、F堀陽稀副将(スポ4=京都・東山)が得意のパワーレイアップを決め、ついに逆転に成功した。その後は両チームとも重苦しい展開が続いたが、岩屋主将と三浦の連続3Pシュートが決まり、残り4分で早大が4点リードを奪う。しかし、神奈川大も勝負所で得点を重ね、残り51秒で逆転を許した。最後までシュートがリングに嫌われた早大は71-76で敗戦。リーグ戦の連勝は11でストップした。

3Pシュートを放つ岩屋

 この試合、三浦はフル出場で30得点12リバウンドの大活躍。三浦の奮闘を勝利に繋げたかったが、チームの3P成功率はわずか22.5%にとどまった。とはいえ、日大戦のようにシュートが入る日もあれば、今日のように入らない日もあるのがバスケットボールという競技。良い攻撃のかたちは今日の試合でも随所に表れていた。今年の早大の魅力は3Pシュートと速攻を組み合わせた高速バスケット。そのスタイルを貫くことこそが、明日の日体大戦でのリベンジにつながるはずだ。

(記事 村山諒、写真 石澤直幸)


  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
早大 23 19 16 13 71
神奈川大 22 21 16 17 76

早大 スターティングメンバー

Pos. # 選手名
下山瑛司(スポ3=愛知・中部第一)
三浦健一(スポ3=京都・洛南)
堀田尚秀(スポ4=京都・東山)
12 松本秦(スポ1=京都・洛南)
14 高田和幸(商4=京都・洛南)

コメント

三浦健一(スポ3=京都・洛南)

――本日の試合では30得点を挙げる活躍でした。振り返っていかがですか

 1人が30点、もしくはそれ以上取らないといけない状況というのはチームとして良くないです。スリーポイントを1人2、3本おのおの決め始めてやっと相手が対策しづらいチームになると思うし、それでそれまで勝ってきたので。スリーのアテンプト数に対してこっちの成功数が伸びておらず、今日は9本しか決まっていなくて、ちょっとオフェンスが重たいのかなという風に思っています。個人の活躍としては良かったんですけどチームのことを考えたら明日は日体大戦なので、集中していかないといけないと思います。

――本日の敗因を挙げるとしたらどの部分でしょうか

 リバウンドですね。リバウンドのところを試合前から言われていたにもかかわらず、そこでやられました。ずっとつながれてしつこいし、そのしつこさに負けて自分たちが我慢できなかったことは大きな課題です。

――これからも連戦が続いていきますが意気込みをお願いします

 リーグ戦はこういうものなので、自分たちが上手くいく時も上手くいかない時もあると思います。この1敗は1敗ですが、気持ちを切り替えて、明日は前負けた日体大なのでしっかりと準備したいと思います。