【男子バスケ】第3Qに怒涛(どとう)の猛攻 神奈川大に快勝し、今季3勝目を挙げた

男子バスケットボール

第101回関東大学リーグ戦 9月3日 東京・大田区総合体育館

 開幕から1週間が経過した関東大学リーグ戦(リーグ戦)。ここまで3試合を消化している早大は、現在2勝1敗の好スタートを切っている。9月3日に迎えた4戦目の相手には神奈川大を迎え入れた。試合序盤は早大が流れをつかみ、第1Qから18点のリードを築く。中盤から点差を縮められ一時は3点差となったが、再度早大が28-0のランで突き放した。最後はベンチメンバーも出場し、86-59で試合終了。堅守が光り、今季最少失点での勝利となった。

 身長163センチのエース、山本愛哉(4年)を擁する神奈川大との一戦。試合は序盤から早大の流れとなった。G下山瑛司(スポ3=愛知・中部第一)、G堀田尚秀副将(スポ4=京都・東山)が3Pシュートを沈めると、得意の速攻からF松本秦(スポ1=京都・洛南)が得点を重ねる。ディフェンスでも松本が第1Qから3ブロックを記録するなど相手に容易なシュートを許さず、31-13と大量リードで第1Qを終えた。

 しかし第2Qは神奈川大の流れ。スイッチ後のミスマッチから失点を重ね、10点差に詰められた。それでもF堀陽稀副将(スポ4=京都・東山)のバスケットカウント、F三浦健一(スポ3=京都・洛南)で粘り、相手の流れをストップ。43-32の11点リードで前半を終えた。

3Pシュートを放つ堀田 ここまで3P成功数は独走でリーグ1位だ

 第3Qがこの試合の山場となった。早大は伊藤ハリー大河(神奈川大3年)のスピードのミスマッチを狙うが、守り切られてタフショットやターンオーバーが相次ぐ。ディフェンスでもキックアウトの理想的な展開から2本の3Pシュートを決められ、最大18点のリードはついに3点差にまで詰められた。

 しかしここから早大の猛攻が始まる。素早い展開から堀副将が連続得点を記録すると、直後のディフェンスでは5秒バイオレーションを獲得。山本を中心とする相手オフェンスにはスイッチを多用し隙を与えず、約6分もの間相手の得点を0に抑えた。さらに好守をファストブレイクにつなげ、第4Qにまでまたがる28-0のランを築いた早大。30点近くのリードを守り切り、86-59で勝利した。前半は相手エースの山本に15得点を許したが、後半は1得点も与えることなく守り切った。

ダブルクラッチからシュートを放つ堀

 今季初となる2桁得点差の勝利を挙げ、戦績を3勝1敗とした早大。1部リーグの開幕4戦で3勝を記録したのは2017年以来と、歴史的な好スタートを切っている。それでもG岩屋頼主将(スポ4=京都・洛南)は「謙虚に、チャレンジャー精神を忘れない」と気を引き締めた。今週末には大東大と東海大の2連戦が待っている。常に関東の上位に位置し、強力な留学生を有する2校との対戦。今週末は今季最初の山場となるだろう。

(記事、写真 石澤直幸)

第101回関東大学リーグ戦 9月3日(vs神奈川大)

1Q2Q3Q4Q合計
早大3112281586
神奈川大1319101759

コメント

G岩屋頼主将(スポ4=京都・洛南)

――本日の試合を振り返っていかがですか

 自分たちの良い流れが作れている時間とそうでない時間が分かりやすい試合で、流れが顕著に出た試合だなと思います。

――第3Qで一気に突き放しましたがその要因は

 ディフェンスローテーションが上手くいって、相手のしたいオフェンスをさせませんでした。そこからのブレイクで点数がどんどん入っていったことが大きかったと思います。

――相手の山本愛哉選手とマッチアップする機会もありましたが守り方で意識していたことは

 サイズは勝っているし、そもそも早稲田には機動力のある選手が多いので、特に僕が(山本に)着いている時はオールスイッチをしてズレを作らせないことを意識しました。結構止められたので、スイッチが効いたかなと思います。

――今季は今まであまり経験のないベンチ起用が続いています。難しさを感じているところや意識していることは

 今日みたいに流れが上手くいっている途中で交代する時は難しいです。5人で上手くいっている時に1人変わると、その1人のせいで流れが変わったりしてしまうので。どうやってプレーしようかなというのはまだ考えています。

――チームはここまで3勝1敗の開幕好スタートを切っています

 言ったら悪いですけど、多分ここまで4試合やったチームはほとんど下位に行ってしまうのではというチームが多かったと思うので、気を引き締めたいです。3勝できたのはすごくいいことですけど、変に自分たちが強いと過信せず、謙虚にチャレンジャー精神を忘れずに頑張ります。

――週末の大東大、東海大戦への意気込みをお願いします

 相手は留学生もいますし、日本人選手のレベルも高いです。ずっと上位にいる強い相手ですが、ビビらずにいつも通りのバスケットで勝ちたいと思います。