第19回東京六大学リーグ戦 3月22日 東京・明治大学和泉キャンパス
開幕2連勝を果たし、東京六大学リーグ戦(六大学リーグ戦)連覇に向けて好スタートを切った早大。大会2日目は立大、慶大と対戦した。立大相手には序盤から大きくリードを奪うものの、第2クオーター(Q)に苦戦。点差を離しきれない時間が続いたが、第4Qに3P攻勢で相手を大きく突き放し勝利した。慶大には第1Qこそ苦戦したものの、第2Qからチームディフェンスが機能。慶大のオフェンスをシャットアウトし、後半からは影も踏ませぬ大勝を収めた。
1試合目の相手は立大。試合開始直後からG岩屋頼主将(スポ4=京都・洛南)、G城戸賢心(スポ3=福岡第一)の3Pシュートで先制すると、ディフェンスでもペイントエリアへの侵入を防ぐ。攻守で圧倒した早大は第1Qから19点のリードを奪い、前戦に続きこの試合も大勝の雰囲気が漂った。しかし第2Q、下級生が中心の時間帯になるとディフェンスのミスとターンオーバーを連発。0-14のランを許し、13点差で前半を終えた。
後半開始からスターティングメンバーの5人に戻した早大は、岩屋主将の3Pシュートや城戸の得点で再び試合の主導権を握る。しかし、ドライブやオフェンスリバウンドで粘る立大を前になかなか点差を広げられない。早大ペースではあったものの引き離せないまま、17点差で第3Qを終えた。最終第4Qも取っては取られての展開が続く。しかし試合時間残り約4分からG高田和幸(商4=京都・洛南)が連続で3Pシュートを決めると、F堀陽稀副将(スポ4=京都・東山)、F三浦健一(スポ3=京都・洛南)の得点も続く。猛攻を仕掛け、終盤で一気に相手を突き放した早大。後半はスタメン組が出場し続けるなど課題が残る内容であったが、31点差の勝利を収めた。

レイアップシュートを打つ堀
続いての相手は慶大。第1Q、慶大に持ち味のオフェンスリバウンドから失点を許すと、ディフェンスのミスが相継ぎ先行される。開始5分で8点のリードを奪われるも、早大は城戸の速攻、三浦の3Pシュートで反撃。18-18の同点で第1Qを終えた。続く第2Q、早大はディフェンスを改善し、相手のペイントタッチを完全に封じ込める。さらに前から仕掛けるディフェンスでターンオーバーを誘発し、一気に差を広げた早大。25得点を挙げながらもこのQの失点をわずか4点に抑え、41-22で試合を折り返した。
後半も早大のディフェンスが止まらない。再三ディフェンスで存在感を発揮している城戸を中心に、相手のターンオーバーと24秒バイオレーションを量産。オフェンスでもG堀田尚秀副将(スポ4=京都・東山)の連続3Pシュートが突き刺さり、さらにリードを広げた。34点のリードを奪った早大は、第4Qからベンチメンバーを起用。F南川陸斗(文1=京都・東山)、G嘉手川太智(商3=沖縄・開邦)らがスコアを重ねると、ディフェンスでもペリメーターの突破を許さない。攻守に好プレーを続け、悔しい結果となった立大戦のリベンジを果たした。試合は86-43で終了。第2Q以降の30分を25失点に収める驚異的なディフェンス力で圧倒した。

シュートを放つ三浦
4連勝を果たし、大会連覇に王手をかけた早大。無敗を続けていた明大が本日の試合で法大に敗戦したため、0敗の早大を1敗の明大と法大が追う状況となっている。次戦は関東大学リーグ1部、明大との決戦。完全優勝そして大会連覇まで、あと1つ。
(記事 石澤直幸 写真 石澤直幸、三浦佑亮)
第19回東京六大学リーグ戦 3月22日(vs立大)
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 | 30 | 13 | 27 | 26 | 96 |
立大 | 11 | 19 | 23 | 12 | 65 |
◇早大スターティングメンバー◇
#4 G城戸賢心(スポ3=福岡第一)
#5 F堀陽稀(スポ4=京都・東山)
#6 F三浦健一(スポ3=京都・洛南)
#18 G岩屋頼(スポ4=京都・洛南)
#28 F藤山拓翔(スポ2=新潟・開志国際)
第19回東京六大学リーグ戦 3月22日(vs慶大)
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 | 18 | 25 | 22 | 21 | 86 |
慶大 | 18 | 4 | 9 | 12 | 43 |
◇早大スターティングメンバー◇
#4 G城戸賢心(スポ3=福岡第一)
#5 F堀陽稀(スポ4=京都・東山)
#6 F三浦健一(スポ3=京都・洛南)
#18 G岩屋頼(スポ4=京都・洛南)
#28 F藤山拓翔(スポ2=新潟・開志国際)
コメント
城戸賢心(スポ3=福岡第一)

――慶大戦を振り返っていかがですか
第1Qは自分たちのバスケットができませんでしたが、そこから第2、3、4Qとと自分たちのバスケットができたことは良かったと思います。
――ここまでの戦いでは城戸選手のディフェンスが光っていますが手応えはいかがですか
自分たちは身長が小さく、ディフェンスからの速攻を目標にしています。ガードの選手が前からプレッシャーをかけて時間を使わせようと話していたので、それを実行できました。結構ディフェンスには力を入れています。
――慶大との試合ではゲーム中にディフェンスを改善しました。振り返っていかがですか
第1Qはコミュニケーションのミスが多く、タイムアウトもなかったので自分たちで修正することができませんでした。第2Qが始まる前の時間にみんなでこういうことをしようとかのコミュニケーションを取って修正できたので、そこは良かったと思います。
――オフェンス面では昨年に比べてピックを使った攻撃が増えている印象がありますが、意識の変化はありますか
1対1だけでなく、2対2で中からキックアウトするなど、自分が生きつつ仲間を生かすプレーを意識しています。プレーの幅を増やそうと思っているので、ピックを使う場面が増えているかなと思います。
――明日への意気込みをお願いします
自分たちの持ち味が第1Qから最終Qまで出せるように、しっかり準備して明日に臨みたいと思います。