「早稲田のバスケット」で2戦快勝! 新体制の初陣を大会全勝で飾る

男子バスケットボール

スプリングマッチ2025 3月16日 東京・東洋大学赤羽台キャンパス

 新体制の初陣であるスプリングマッチはついに大会最終日。5日連続で1日2カードを消化するハードスケジュールの中、早大は圧巻の戦いを見せている。大会全勝に王手をかけた早大は3月16日、中京大と北陸学院高の2校と対戦した。

 1試合目の相手は東海の強豪、中京大。開始直後に連続失点で先行を許すものの、F三浦健一(スポ3=京都・洛南)のオフェンスが爆発する。精度の高い3Pシュートとゴール下のシュートで得点を重ね、第1クオーター(Q)だけで14得点。6点のリードを奪い第2Qに入ると、F堀陽稀副将(スポ4=京都・東山)が4連続得点で一気に相手を突き放す。その後も順調に点差を広げると、前半終了間際にはG高田和幸(商4=京都・洛南)の3Pシュートがヒット。第2Qに31得点を挙げた早大は56-28のダブルスコアで前半を終えた。

 後半もボールと人の動きが多い理想的なバスケットを繰り広げG堀田尚秀副将(スポ4=京都・東山)とF藤山拓翔(スポ2=新潟・開志国際)の3Pシュートや、F松本秦(スポ1=京都・洛南)のドライブで得点を続ける。相手のペイントタッチを抑えるディフェンスもさえ渡り、第2Qと第4Qを1桁失点に抑えた早大。終盤も手を緩めず、大学生を相手にも54点差をつけて勝利した。

ドライブを仕掛ける三浦

 2戦目の相手は北陸学院高。この試合でも序盤から三浦の得点が止まらない。フィジカルを生かしたドライブがさく裂し、第1Qから15得点。試合開始直後から10-0のランを作った早大は、早くも18点のリードを奪い第1Qを終えた。第2Qも堀田副将の連続3Pシュートを中心に点差を広げる早大。チーム全体でオープンの3Pシュートを決め続け、24点リードで試合を折り返した。

 後半は期待のルーキー、F南川陸斗(文1=京都・東山)が躍動。「自分の得意な部分」と語る3Pシュートでオフェンス力をアピールし、試合終了間際には持ち味のカッティングからアリウープを決めてみせた。攻守ともに力の差を見せつけ、順調に点差を離した早大。100点ゲームには一歩及ばなかったが、96-56の完勝を収めた。

シュートを放つ南川

 ほとんどの試合で大差をつけ、スプリングマッチを全勝で終えた早大。大学生を相手にした2試合での圧勝は、今シーズンの大きな飛躍を期待させるものであった。次の大会は3月20日から始まる東京六大学リーグ戦。今大会で得た確かな自信を胸に、早大にしか狙えない大会連覇を目指す。

(記事 石澤直幸、写真 辻岡真波)

スプリングマッチ2025 3月16日(VS中京大)

1Q2Q3Q4Q合計
早大25312431111
中京大192257

◇早大スターティングメンバー◇

#4 G城戸賢心(スポ3=福岡第一)

#5 F堀陽稀(スポ4=京都・東山)

#6 F三浦健一(スポ3=京都・洛南)

#18 G岩屋頼(スポ4=京都・洛南)

#28 F藤山拓翔(スポ2=新潟・開志国際)

スプリングマッチ2025 3月16日(VS北陸学院高)

1Q2Q3Q4Q合計
早大2825222196
北陸学院1217161358

◇早大スターティングメンバー◇

#4 G城戸賢心(スポ3=福岡第一)

#5 F堀陽稀(スポ4=京都・東山)

#6 F三浦健一(スポ3=京都・洛南)

#18 G岩屋頼(スポ4=京都・洛南)

#28 F藤山拓翔(スポ2=新潟・開志国際)

コメント

G岩屋頼主将(スポ4=京都・洛南)

--5日間の試合を振り返っていかがですか

 大学生とは2試合で、他の試合は高校生との試合でしたが、フィジカルの差はあれど、高校生らしいフレッシュなプレイで初心に帰らされました。ちゃんと走ったりしていて、すごく良い刺激になりました。

--スタメンではPGとしての出場になっていますが、G下山瑛司(スポ3=愛知・中部第一)選手と同時に起用されるときと比べて意識の変化はありますか。

 PGをやるということで、リズムという面は感じながらプレーしています。でもプレーが特に大きく変わるわけではありません。いつも下山と出るときもPGみたいなことは考えながらプレイしているので、特に変わった意識はなくプレイしています。

--今シーズンは主将に就任されましたが、どのようなチームにしていきたいですか

 見ている人が応援したいと思えるようなプレーをしたいです。ハッスルしたり、走ったり、早稲田大学のバスケット面白いなとか、そういう風に思ってもらえたらいいなと思います。

--1年生たちのプレーしている姿をみていかがですか

 良い意味で気を使わなく、思いっきりプレーしてくれているところはすごく良いなと思います。新1年生がああいう活躍をしてくれると僕たちにもすごい良い刺激になっているので、良い影響を与えてくれていると思います。

--六大学対抗戦への意気込みをお願いします

 早稲田らしいバスケットをして優勝したいです。

F南川陸斗(文1=京都・東山)

――5日間の試合を振り返っていかがですか

 僕はチームに合流したてだったんですけど、出場機会をたくさん与えてもらって、このチームに慣れる良い機会になりました。

――今大会は3Pシュートが好調でしたが振り返っていかがですか

 僕の1つ得意な部分でもあるので、倉石さん(倉石平ヘッドコーチ昭54教卒=東京・早実)にアピールできたのは良かったかなと思います。

――広島ドラゴンフライズに練習生として加入していましたが、そこで得たものを教えてください

 僕はずっとプロが目標で、そのゴールを1つ見させていただいたみたいな感じで、目標との距離が分かったことが1番大きいかなと思います。

――チームに加入して、早大の印象はいかがですか

 イメージ通りというか、賢く皆さんやっていて、その中で力強さもあって、憧れていた早大、その通りだなっていう感じはあります。

――大学で対戦したい選手はいますか

 一緒に練習参加していた湧川裕斗(明大)はちょっと意識したいです。

――六大学対抗戦への意気込みをお願いします

 今回のカップ戦よりもレベルの高いチームも来ると思うので、そういうチーム相手に自分の力を発揮できたら良いなと思います。