第100回関東大学リーグ戦 10月26日 東京・駒澤大学玉川キャンパス
※掲載が遅れ、申し訳ございません。
関東大学リーグ戦(リーグ戦)は残り4試合。リーグ戦5連勝中と波に乗っている早大は第19節、1巡目で敗戦した江戸川大と対戦した。第1Q(クオーター)を2点ビハインドで終えた早大は第2Q、ディフェンスから流れをつかみ45-35の10点リードで前半を終える。しかし後半は相手の高確率なスリーポイントに苦しめられ、第4Q残り6分で7点のビハインドを負う。だがここから早大のスリーポイントがさく裂し、逆転に成功。このまま勝利をつかみ取るかと思われたが、残り1・4秒で同点に追いつかれ、試合の行方は今季初の延長戦に委ねられた。延長戦でも早大のスリーポイントは絶好調。接戦の中リードを保ち、95-90で早大が激闘を制した。
試合序盤は先制を許した早大だったが、G下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)が連続でスリーポイントを成功し、得点を伸ばす。しかし江戸川大の高確率なスリーポイントに苦しみ、第1Qを20-22の2点ビハインドで終える。流れをつかみたい早大は第2Q、下山のスティールやC石坂悠月副将(スポ4=東京・国学院久我山)のブロックショットが飛び出すなど、ディフェンスを見事に修正。そのまま速攻で得点を積み重ね、逆転に成功する。さらに前半終了間際にはG岩屋頼(スポ3=京都・洛南)がスリーポイントを沈め、45-35の10点リードで試合を折り返した。
外からのシュートを放つ岩屋
しかし後半、相手の強固なディフェンスを前に得点がストップ。点差がみるみる縮まり第3Q残り3分に逆転されると、第4Q残り7分にはビハインドが7点にまで広がった。だが、ここで終わらないのが早大であった。G高田和幸(商3=京都・洛南)、F三浦健一(スポ2=京都・洛南)の連続スリーポイントで点差を縮め、残り1分28秒に岩屋のフリースローでついに試合をひっくり返した早大。このままリードを保ち勝利するかと思われたが、残り1・4秒で相手の同点スリーポイントがヒット。試合は今季初の延長戦に突入した。
運命の5分間、早大は素早いボールムーブからF堀陽稀(スポ3=京都・東山)と下山がスリーポイントを決めきり先行する。ディフェンスではフリースローを献上してしまうものの、応援部を中心とした必死の声援で3本ものフリースローを落とさせた。そして迎えた延長戦残り28秒、2点リードの早大は石坂副将にボールを託し、ポストプレーで得点。その後も下山、高田がフリースローをしっかり決め、リードを保ち試合終了。95-90で見事に勝利し、6連勝を飾った。
喜びを爆発させる早大ベンチ
今季1番の激戦を制した早大。しかし首位を争う青学大も勝利したため、順位は2位で変わらず。青学大との頂上決戦を最終戦に控える早大にとって、これからの試合は1つも負けられない。次戦の相手は現在9位の順大だ。1部昇格に向け、早大のヒリヒリする秋はまだ続く。
(記事 石澤直幸 写真・編集 丸山勝央、高津文音、三浦佑亮)
第100回関東大学リーグ戦 10月26日(VS江戸川大)
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | OT | 合計 | |
早大 | 20 | 25 | 13 | 22 | 15 | 95 |
江戸川大 | 22 | 13 | 25 | 20 | 10 | 90 |
◇早大スターティングメンバー◇
#0 G下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)
#3 G高田和幸(商3=京都・洛南)
#6 F三浦健一(スポ2=京都・洛南)
#18 G岩屋頼(スポ3=京都・洛南)
#77 C石坂悠月(スポ4=東京・国学院久我山)
コメント
高田和幸(スポ3=京都・洛南)
ーー今日の試合を振り返って
1巡目で負けている相手ということもあったし、勝敗数的にも今日が山場だったので気合十分でした。その中でやりたいことを前半できましたが、後半で向こうのペースになってしまった時に我慢できて追い上げられたというのが今回の試合で良かったところだと思います。
ーー勝負の第4Qで2本のスリーポイントを決めた手ごたえは
シュートが入りそうな気はしていて、前半打てなくて後半思い切って打っていこうという気持ちはあって、それがちょうどいいタイミングで2本とも入ってくれたのでそこは積極性を持って打てたのが良かったかなと思います。
ーー応援部の応援は力になりましたか
ベンチに入っていない部員の人たちと一緒に盛り上がって応援してくれたのは今までなかったです。とても楽しく盛り上がった試合になったので、来てくれて良かったなと思います。
ーーフリースローを高確率で決めていましたが、打つときどんなことを考えていましたか
4Qとオーバータイムで4本打ちました。どちらも試合終盤かつ勝っている場面だったので決めたら勝利が近づくなと感じていましたが、そんなにプレッシャーはなかったです。何本か結構外しそうな軌道だったのですが、何とか入ってくれたので良かったです。
ーー明日の順天堂大との試合に向けた意気込みをお願いします
順天堂には1巡目勝っているんですけど、チームの組織力が非常に高いので今日勝ったことに慢心せず、明日と来週2試合しっかり勝ち切ってリーグ戦を終われたらと思います。
下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)
ーースリーポイントを3本決めましたがいかがだったでしょうか
最近試合でシュートを撃っても入っていない状態だったので、練習前や練習後にもう1回フォームを確認して練習してきました。だから今日は思いっきり撃ってこうかなと思っていたので、それが入って良かったです。
ーー5スティールを記録するなどディフェンスで大きくチームに貢献しました
自分は身長が小さい分ディフェンスで貢献しないといけないと思っているので、それがしっかり出せたのは良かったと思います。
ーー速攻からのアシストを多く記録していました
シューターと(岩屋)頼はシュートがやっぱり上手いのでそこは信頼して、自分が寄せてノーマークで撃てるように工夫して、自分が犠牲になるじゃないですけど、そこで仲間を生かせたのは良かったと思います。
ーークラッチタイムでは素晴らしいパフォーマンスでした
何か考えていた訳ではないのですが、最後自分で絶対決めきろうと思っていたので、強気でいけたのは良かったと思います。
ーー明日の順天堂大との試合に向けた意気込みをお願いします
まだ落としたら入れ替え戦も分からなくなる試合が続くので、今日も反省があったのでそれを潰して明日絶対に勝ちたいです。