インカレが開幕 予選リーグ初戦は東海大九州に快勝!

男子バスケットボール

 ついに全日本大学選手権(インカレ)が開幕した。関東大学リーグ戦の結果より、早大は3校による予選リーグからの参戦となり、予選リーグの1位のみトーナメントへ進出することができる。初戦の相手は東海大九州。序盤は両校動きが硬く、なかなかシュートが決まらない。しかしG堀陽稀(スポ2=京都・東山)がリバウンドから得点を重ね、一歩リードする。早大は徐々にシュートの調子を上げ、48-33で前半を終えた。後半に入っても主導権を握り続け、リードを広げていく。終盤には控え選手も多く出場し、活躍を見せた。95-68で予選リーグ初戦を白星で飾り、トーナメント進出へ王手をかけた。

 序盤は両校なかなかシュートを決めきれず、東海大九州がフリースローで先制。早大も堀が負けじとリバウンドから得点する。さらにG岩屋頼(スポ2=京都・洛南)のアシスト、堀のバスケットカウントが決まり、リズムをつかんだ早大が一歩リード。第1クオーター(Q)終盤、相手にスリーポイントを2本決められ、差を詰められたが、5点リードで第2Qへ。F三浦健一(スポ1=京都・洛南)が果敢にゴールへ向かい、連続得点。さらにG高田和幸(商2=京都・洛南)がスリーポイントを沈め、早大が流れに乗る。第2Q終盤の3連続得点でさらに点差を離し、48-33で試合を折り返した。

フリースローを打つ堀

 第3Qは堀の得点からスタート。F星川堅信(スポ4=京都・洛南)のシュートや三浦、高田のスリーポイントで差を広げていく。続いて岩屋、G下山瑛司(スポ1=愛知・中部第一)のガードコンビも得点。第3Qは失点を11点に抑え、70-44と大きくリードして最終第4Qへ。開始すぐにC初宮嘉一(スポ2=東京・頴明館)が連続得点。さらに三浦、ケガから復帰したG堀田尚秀(スポ2=京都・東山)がスリーポイントを決めて畳み掛ける。しかし直後にミスからの速攻を決められるなどの連続失点。わずかにリズムを崩されたが、堀のバスケットカウントで持ち直す。第4Q中盤から控え選手も出場し、交代直後のG石水鴻(スポ2=国学院久我山)がローポストから得点。最後はC高羽優介(法3=東京・早大学院)がバスケットカウントを決め切った。予選リーグ初戦は95-68と快勝し、トーナメント進出へ大きく近づいた。

ゴールへ向かう初宮

 初戦ということもあり序盤は硬さが見られたものの、確実に調子を上げていき、見事勝利を収めた。32得点、13リバウンドの活躍を見せた堀は「1試合通して攻め続けられたことが良かった」と振り返る。次戦の相手は神戸医療未来大だ。12月5日に行われた神戸医療未来大と東海大九州の対戦は東海大九州が勝利している。昨年は予選リーグで姿を消した早大。今年は何としてもトーナメントへ進出したいところだ。早大らしいスピードを活かした攻撃と粘り強い守りで相手を圧倒し、予選リーグを突破できるか。大舞台で発揮される早大の真価に期待がかかる。

(記事 権藤彩乃、写真 渡辺詩乃、権藤彩乃)

第75回全日本大学選手権 12月4日(vs東海大九州)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

25 23 22 25 95
東海大九州 20 13 11 24 68

◇早大スターティングメンバー◇
G#3 高田和幸(商2=京都・洛南)

G#4 城戸賢心(スポ1=福岡第一)

G#5 堀陽稀(スポ2=京都・東山)

F#13 星川堅信(スポ4=京都・洛南)

G#18 岩屋頼(スポ2=京都・洛南)

コメント

G堀陽稀(スポ2=京都・東山)

――インカレの初戦、どのような気持ちで臨みましたか

 いつも通り頑張ろうと思っていました。

――試合の前にチームで話したことは

 最後の大会の初戦ということで、「良い入りで、一気に流れに乗っていこうぜ」みたいな話をしました。

――チームとして対策したことは

 スリーポイントをめっちゃ打ってくるチームだと聞いていたので、そこはしっかりチェックに行くとか、プレッシャーをかけるということを意識しました。

――実際にやってみてどうでしたか

 結構打たれたんですけど、相手のシュートが全然入らなかったので、良かったです(笑)。

――チームとしての課題は

 打たしたらあかんところで、打たれてしまったところです。強いチームだったらもっと(シュートが)入っていたと思うので、そこは課題かなと思います。

――チームの良かったところは

 今日の相手と比べると、自分たちの方がデカかったし、強かったから、1試合通して攻め続けられたのは良かったと思います。

――前半、積極的にリバウンドに取ってチームを盛り上げていましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 全然ボックスアウトしてこなかったので、(リバウンドを)取りにいったら(ボールが)こっち飛んできたみたいな感じで、ラッキーでした(笑)。

――次戦への意気込みをお願いします

 勝たないと次が無いので、しっかり明日休んで、明後日勝って、トーナメントにつなげていきたいと思います。

G堀田尚秀(スポ2=京都・東山)

――ケガからの復帰となりましたが、インカレの初戦はどのような気持ちで臨みましたか

 出たら打つだけなので、自分が決めるという気持ちを持って試合に臨みました。

――チームとしてはどのような対策をして臨みましたか

 相手は小さくて速い選手が多いので、トランジションでしっかり戻ってディフェンスするとか、リバンドをしっかり取り切るとか、そういう部分を意識しました。こっちが高さのミスマッチをつけるので、そういった部分でアドバンテージを取れるようにリバウンドを取ることを話してました。

――話したことは実際試合でどうでしたか

 結果的に見てもリバウンドのパーセンテージがだいぶこっちに偏ってたのでよかったかなと思います。

――久しぶりの出場でしたが、ご自身のプレーを振り返って

 (シュートは)入らん時入らないので。そういう中でも、自分が出てる中で、周りの人を活かすような動きや、ディフェンスは課題なので、そこは声出してやろうと思っていました。シュートが入らない中でも、そこでバリューを出せるように意識していました。

――チームとして課題は

 ディフェンスのローテーション部分でどうしても遅れたり、 特に相手に留学生がいる時はリバウンドを取られることが多いので、そこはチームとしても課題です。

――チームとしてよかった部分は

 リバウンドをしっかり取って、インサイドの部分で点を取れたのと、プレータイムシェアしながら、全員試した中で、僕ではなく違う人でもスリーポイントがしっかり入って、バランスが良かったです。

――次戦への意気込みをお願いします

 入らないシュートはしょうがないですし、打たないシュートは絶対入らないので、そこを打ち続けるのは自分の役割です。そこは続けて、その中でより1本でも多く決めたいです。チームとしては相手に留学生がいるので、リバウンド部分で負けないようにするのと、トランジションしっかり走って声出してという基礎の部分からしっかりやっていきたいです。