互角に戦うも第4Qに連続失点 筑波大に惜しくも敗れる

男子バスケットボール

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)は1巡目の終盤に差し掛かり、水戸の地で3連戦に挑む。初日の相手は筑波大だ。序盤は早大が順調に得点を重ね、5点リードで第1クオーター(Q)を終える。しかし第2Qから筑波大がシュートの調子を上げ始め、追いつかれる。37-37と同点で前半を終えた。後半も一進一退の展開が続く。56-56の同点で最終第4Qへ。第4Q序盤、筑波大に大量得点され、17点差に。早大はシュートを打ち続けるも追い上げられず。シーソーゲームを制することはできなかった。

 第1Q、先制点は相手に奪われたが、すぐにF星川堅信(スポ4=京都・洛南)、F三浦健一(スポ1=京都・洛南)が連続得点しリズムをつかむ。さらにG岩屋頼(スポ2=京都・洛南)のドライブからの得点に続き、岩屋のアシストでG堀陽稀(スポ2=京都・東山)が得点するなど順調に得点を重ねていく。また粘り強いディフェンスで筑波大の得点を抑え、5点リードで第2Qへ。星川がスリーポイントを決めるが、筑波大もシュートの調子を取り戻し、スリーポイントを決め返す。一進一退の攻防が続く中、星川が2本のスリーポイントを沈める。しかし筑波大もバスケットカウントに成功し、リードは奪えない。互角の戦いを繰り広げ、同点で試合を折り返した。

ドリブルをつく星川

 第3Qも拮抗(きっこう)した展開が続く。堀、G城戸賢心(スポ1=福岡第一)がスリーポイントを決めるが筑波大もすかさず決め返す。第3Q残り30秒を切ったところでG下山瑛司(スポ1=愛知・中部第一)がスリーポイントを決め切り、またしても同点で第3Qを終えた。勝負を分ける第4Q、早大のミスを突かれ、立て続けに6失点してしまう。早大はタイムアウトを要求。ここで流れを切りたいところだったが、勢いに乗る筑波大の攻撃を止められず連続得点を許す。一気に17点差まで離され、残り4分を切った。早大は諦めずシュートを狙い続け、岩屋、城戸が得点するも点差は埋められず。惜しくも強豪撃破とはならなかった。

シュートを狙う三浦

 終盤まで続いたシーソーゲームだったが、第4Q序盤の連続失点により均衡が崩れ、勝利を逃した。今試合を星川は「相手の強みでやられてしまい、波に乗られて最後まで粘れなかった」と振り返る。サイズの大きい筑波大の強みであるリバウンドを得点源にされ、終盤の大量失点につながってしまった。サイズの大きい相手に対してリバウンドを取り切れるかどうかは、明日以降の試合で重要な課題となる。次戦の相手は白鷗大だ。早大は今日の悔しさを糧として、強豪との連戦に臨む。

(記事 権藤彩乃、写真 梶谷里桜、濵嶋彩加)

第99回関東大学リーグ戦 10月7日(vs筑波大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

20 17 19 64
筑波大 15 22 19 21 77

◇早大スターティングメンバー◇
G#3 高田和幸(商2=京都・洛南)

G#5 堀陽稀(スポ2=京都・東山)

F#6 三浦健一(スポ1=京都・洛南)

F#13 星川堅信(スポ4=京都・洛南)

G#18 岩屋頼(スポ2=京都・洛南)

コメント

F星川堅信(スポ4=京都・洛南)

――第3Qまで互角に戦いましたが、第3Qまでを振り返っていかがですか

 相手がリバウンドに強いのは分かっていたので、最初はそこを頑張ろうと話していて、第3Qまでは少しやられている部分もありましたが、頑張れていたと思います。第4Qはそれが切れて、相手の強みでやられてしまい、相手に波に乗られて最後まで粘れませんでした。

――前半、スリーポイントを好調に決めていらっしゃいましたが、ご自身のプレーについてはいかがですか

 第1Qの入りと第4Qの最後、試合の最初と最後は頑張りたいという気持ちがありました。最初は良かったのですが、やはり最後の第4Qの流れが悪い時に自分の1対1で決め切れなかったので、最後はもう少し何本か決めたかったと思っています。

――兄弟対決もありましたが、いかがでしたか

 中学校も高校も同じところに行って、3年違いなので僕が卒業して弟が入学する感じで、中高ではやる機会が無かったのですが、帰省した時に地元で少し1対1をやる程度で、正式に試合をやるのは初めてで、とても楽しかったです。僕よりもずっと小さかった弟が今は僕よりもごつくなって頑張っているので、自分もまだ頑張んないといけないと思いましたし、いつもの試合とは違う楽しさがありました。

――次戦への意気込みをお願いします

 明日すぐ試合が来て、今日は終わり方が良くなかったのですが、上手くいった時間も多かったので、それを粘ってやり続けて頑張ります。

G下山瑛司(スポ1=愛知・中部第一)

――第3Qまで互角の戦いでした。第3Qまでを振り返っていかがですか

 第3Qまでは我慢の時間だったんですけど、ディフェンスをやってリバウンドまで取りきれて筑波大の点数も抑えられていました。あの展開は自分たちのやりたいバスケの流れだったので、そこはよかったと思います。

――第4Qに突き放された要因は

 自分が出ていたわけではないのでわからないのですが、出だしのところで気が抜けたのかなとはちょっと思います。第3Qまでいいプレーができていて相手を抑えられていたので、それをそのまま続けられていればよかったんですけど、出だしの部分でちょっとゆるい入りして、一気に10点離されたのでそこはチーム全体としてゆるい雰囲気を無くしていくべきかなと思います。

――ご自身のプレーを振り返って

 相手は全員身長が高くて、自分は全員とミスマッチだったので、そこをついてスピードで何本かドライブとかに行けていたのはよかったかな、と思うんですけど、やっぱりディフェンスのところであまりプレッシャーをかけられなかったので、それは改善点かなと思います。

――最後に次戦への意気込みをお願いします

 今日の試合よりインサイドのところでイニシアチブを取られると思うので、そこでガードのボール運びのところで今日の課題のボールプレッシャーをかけ続けてターンオーバーを誘えたらいいなと思っています。チーム全体としては悪い流れの時にその流れを切れるような選手になれるように頑張ります!