善戦するも中央大に惜敗 連敗ストップならず

男子バスケットボール

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)は1巡目の折り返しを迎え、第7節で中央大と対戦した。前半はディフェンスを突破できず、得点できない時間帯もあったが、中央大のシュートが落ち始めたところで追い上げる。7点ビハインドで前半を終えた。第4クオーター(Q)、G岩屋頼(スポ2=京都・洛南)の連続得点で流れを引き寄せる。しかし相手のスリーポイントを止められず、あと一歩が届かない。70-86で試合を終え、惜しくも勝利はつかめなかった。

 第1Q序盤は中央大が先行。しかしG飯島慶記(人3=茨城・下妻第一)の3連続得点し、C初宮嘉一(スポ2=東京・頴明館)の得点で追い上げる。一度追いつくが、第1Q終了間際にスリーポイントを決められ、15-18で第2Qへ。中央大のディフェンスをうまく突破できず、得点できない。点差は2桁に広がった。しかし岩屋が連続得点し流れを変えると、G高田和幸(商2=京都・洛南)のスリーポイントで2点差に。早大は逆転を狙うが、中央大のスリーポイントに阻まれ、33-40で前半を終えた。

フリースローを打つ初宮

 勝負の後半戦。相手の4連続得点を許し、16点差まで離される。しかし第3Q終盤にF小野功稀(社3=新潟・開志国際)、岩屋が続けて得点。さらに第3Q終了間際にF星川堅信(スポ4=京都・洛南)が1対1からシュートを決め、10点差に縮めて最終Qへ。岩屋がミドルシュート、ドライブで4点を奪い、6点差に迫る。中央大はタイムアウトを要求。早大はこのまま流れに乗りたいところだが、中央大のスリーポイントに阻まれる。早大のターンオーバーから速攻を許し、点差は11点に。F石坂悠月(スポ3=東京・国学院久我山)のバスケットカウントなど粘りを見せるが、スリーポイントが好調な中央大の勢いを止められない。70-86で試合を終え、勝利には届かなかった。

シュートを打つ岩屋

 あと一歩のところまで迫るも逆転できず、またしても勝利を逃した早大。この試合何度も追い上げるきっかけを作った岩屋は、「点差を縮めた直後に再び引き離されてしまうといういつもと同じような展開で負けてしまったところが課題」と振り返った。次戦以降は強豪との対戦が続く。逆転勝利をつかめるかどうか、チームの力が試される。

(記事 権藤彩乃、写真 三浦佑亮)

第99回関東大学リーグ戦 9月10日(vs中央大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

15 18 21 16 70
中央大 18 22 24 22 86

◇早大スターティングメンバー◇
G#0 下山瑛司(スポ1=愛知・中部第一)

G#4 城戸賢心(スポ1=福岡第一)

F#6 三浦健一(スポ1=京都・洛南)

F#13 星川堅信(スポ4=京都・洛南)

F#77 石坂悠月(スポ3=東京・国学院久我山)

コメント

G岩屋頼(スポ2=京都・洛南)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 自分たちのバスケをすることができた時間もありましたが、点差を縮めた直後に再び引き離されてしまうといういつもと同じような展開で負けてしまったところが課題かなと思います。

――チームとして一番差がついたところは

 自分たちのしたいバスケがどれだけできていたかという部分です。中央大は自分たちのやりたいバスケをして流れを作っていたので、そこで差が出てしまったかなと思います。

――要所でシュートを決めましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 良いところで決まった場面もありましたが、それ以外にも決めることができたはずだと感じるシーンは多くありました。もっと精度を上げてチームに勢いをつけたいと思います。

――次戦以降強豪との対戦が続きますが、意気込みをお願いします

 今までのバスケでは絶対に通用しない相手なので、練習やリーグ戦を通してチーム力をつけて倒していきたいです。

G高田和幸(商2=京都・洛南)

――今日の試合を振り返っていかがですか

昨日は負けてしまいましたが、チームの勢いが出せていて、(今日は)それを形にしたいと思っていました。チームに流れが来ているタイミングもありましたが、うまく(流れに)乗り切れずに、結局自分たちのペースが作れずに負けてしまいました。もう少しチームのまとまりを作らないと勝てないと思っています。

――後半追い上げられなかった要因は

僕は久しぶりに出たので、体力がしんどかったです(笑)。みんなも疲れていて、ディフェンスでやるべきことをできませんでした。オフェンスはぎりぎりつないで点を取れていましたが、ディフェンスが安定しなくて、乗り切れなかったです。

――久しぶりの出場でしたが、ご自身のプレーについてはいかがですか

思い切りシュートを打てたので良かったですが、やっぱり体力の部分と、もう少し後半の大事な部分で決めたかったなと思います。久しぶりに出て、シュートを決められたので、一安心は一安心です。ここから頑張っていきたいと思います。

――次戦から強豪との対戦が続きますが、意気込みをお願いします

チャレンジマッチになるので、チームとしてまとまって、エネルギーを出さないと話にならない試合になってしまいます。みんな厳しい戦いになるという心の準備はできているので、もう少しチームでまとまりを持って、チームの核となるものを残りの数試合で作って、2巡目につなげられたらいいなと思います。