開幕したばかりの関東大学リーグ戦(リーグ戦)。惜しくも初戦に敗れた早大は第2節で拓大と対戦した。序盤はスリーポイントの打ち合いとなり、拮抗(きっこう)した展開に。しかし第2クオーター(Q)、拓大のシュートが落ち始めるとF小野功稀(社3=新潟・開志国際)のスリーポイントをきっかけに早大が流れをつかむ。リードに成功し、47-36で後半へ。第3Q中盤、拓大に4連続得点を許し、流れを渡してしまう。第4Qに入っても拓大の勢いは衰えず、残り2分で同点に。ついに逆転を許すかと思われたがG堀田尚秀(スポ2=京都・東山)が鮮やかなステップバックスリーを決め、早大に流れを引き戻した。75-69で勝利し、リーグ戦初の白星となった。
相手に連続スリーポイントで先制されるが、F星川堅信(スポ4=京都・洛南)がジャンプシュート、スリーポイントを続けて決める。お互いにシュートを決め続け、拮抗(きっこう)した展開に。途中交代の小野がスリーポイントを決めると早大ベンチが大盛り上がり。わずかにリードするが拓大もスリーポイントを沈めて23-19で第2Qへ。拓大のシュートが落ち始めたところで、小野が2本のスリーポイントを沈めると早大が流れをつかむ。拓大のタイムアウト後にも小野がスリーポイントを決め、47-36と11点リードで前半を終えた。
スリーポイントを打つ小野
後半戦、このまま引き離したい早大はG岩屋頼(スポ2=京都・洛南)のジャンプシュートや星川のバスケットカウントで得点を重ねていく。しかし第3Q中盤、拓大に4連続得点を許し、流れを渡してしまう。そこから早大はなかなかシュートを決めきれず、61-52で最終第4Qを迎えた。第4Q中盤、拓大のスリーポイント、さらにバスケットカウントと続き、早大はたまらずタイムアウトを要求する。それでも拓大の勢いは止められず残り2分で同点に。しかし「自分のスリーポイントが期待されていると感じた」と語る堀田が見事にステップバックスリーを決め切り、流れを断ち切った。最後までリードを守り切り、75-69でリーグ戦初勝利を飾った。
スリーポイントを打つ堀田
前半はスリーポイントをきっかけに流れをつかみ、後半は相手に追い上げられたもののスリーポイントで流れを断ち切った。シューターの活躍が光った試合だったと言えるだろう。次戦の相手は昨季1部リーグ昇格を果たした江戸川大。勢いに乗り、連勝したいところだ。次戦に向け、小野は「リバウンドを徹底して流れをつかみたい」と意気込んだ。
(記事 権藤彩乃、写真 荒井理沙、田部井駿平)
第99回関東大学リーグ戦 8月27日(vs拓大) | |||||
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1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 |
23 | 24 | 14 | 14 | 75 |
拓大 | 19 | 17 | 16 | 17 | 69 |
◇早大スターティングメンバー◇
G#4 城戸賢心(スポ1=福岡第一)
G#5 堀陽稀(スポ2=京都・東山) F#13 星川堅信(スポ4=京都・洛南) G#18 岩屋頼(スポ2=京都・洛南) F#77 石坂悠月(スポ3=東京・国学院久我山) |
コメント
F小野功稀(社3=新潟・開志国際)
――スリーポイントで序盤からチームに流れを引き寄せました。ご自身のプレーを振り返っていかがですか
昨日の試合で流れが悪いまま終わってしまって、いつもの早稲田ならそのまま下がっていったと思います。しかし、今年はちょっと違って、それぞれのやることをやって楽しんでいこうと最初の円陣でも聞いていたので、それを意識してシュートしたらすごく入っちゃいました(笑)。
――昨日の反省で「チームルールの徹底ができておらず、ディフェンスを崩されたりリバウンドを取られたりした」とG岩屋頼選手(スポ2=京都・洛南)が挙げられましたが、その点はいかがでしたか
リバウンドは昨日より全然取れていたと思いますし、そこで流れを引き寄せることができました。ルールの徹底が勝利につながることを今日は改めて実感しました。
――後半に相手からの猛追がありましたが、チームで話したことやご自身で考えたことはありますか
チームでは、いつものセットが通用せず、ゴールの攻め方に苦戦していて、違う形で崩さなければいけないのができていなかったので、そこは反省点でした。個人的には今日は調子が良かったので、1回下がった後もまた出たらどんどん狙っていこうと考えていました。結局、ナオ(G堀田尚秀、スポ2=京都・東山)が決めてくれたので、そこはチームとして良かったです。
――リーグ戦の個人的な目標は
チームの中でシューターの枠に僕とナオとカズ(G高田和幸、商2=京都・洛南)の3人がいて、誰かしらが当たればいいと話していました。今日は僕の日でしたが、来週は誰か分かりません。その3人の中で切磋琢磨して、試合で決められるように頑張りたいです。
――次戦への意気込みをお願いします
今日と似たタイプのチームだと思うので、今日みたいにリバウンドを徹底して流れをつかみたいです。今日は相手のゾーンディフェンスへの苦戦で流れが遅くなり、流れを渡してしまった時間帯があったので、そういう時でも速攻で流れを速くしていきたいと思います。
G堀田尚秀(スポ2=京都・東山)
――猛追を受けながらもスリーポイントで逆転を阻みました。ご自身のプレーを振り返っていかがですか
あの時間帯で出るというのは、自分のスリーポイントが期待されてると感じました。全員がそれをわかっていて、もちろん自分自身もそうだったので。あとは打つだけだという気持ちで プレーしました。
――後半に追い上げられる中、チームで話したことやご自身で考えたことは
「関係ないでしょ」と(いう気持ちでした)。全員気持ちを大事にということを掲げてやっていたので、それは良かったと思います。
――昨日の反省で「チームルールの徹底ができておらず、ディフェンスを崩されたりリバウンドを取られたりした」と岩屋選手が挙げられましたが、その点はいかがでしたか
リバウンドに関しては相手に留学生いる中でかなり取りきれたということが相手に追い上げられる中でも勝ちに繋がったと思います。昨日の反省点が改善できたかなと思います。
――リーグ戦の個人的な目標は
スリーポイントを頑張ることです!
――次戦への意気込みをお願いします
長い時間プレーすることはないと思うので、試合に出た時に自分の役割しっかり果たしてチームを勝たせられるように、自分のシュートで流れを変えて、良い方向に持っていきたいなと思います。