後半東海大の勢い止められず敗戦 6位で大会を終える

男子バスケットボール

 関東大学新人戦最終日、早大は東海大との5位決定戦に臨んだ。序盤は両校ややかたい入りとなるが、インサイドの得点が中心の東海大に対し、アウトサイドのシュートを積極的に打つ早大がわずかにリードして38-35で後半へ。第3クオーター(Q)序盤、早大のシュートが決まらずオフェンスが停滞すると、東海大が連続得点し逆転を許す。早大も持ち味の速い展開のオフェンスで反撃を狙うが、東海大のスリーポイントが当たり始め、差を広げられる。調子を上げていく東海大の勢いを止められず、69-81で敗戦。今試合の結果より、早大は今大会を6位で終えた。

 第1Q、早大がスリーポイントを決めていくのに対し、アウトサイドのシュートが当たらない東海大はリバウンドからの得点を重ねていく。一進一退の攻防が続くが、17-16と早大が1点リードして第2Qへ。早大の速攻から始まり、G城戸賢心(スポ1=福岡第一)、G下山瑛司(スポ1=愛知・中部第一)が続けて得点すると早大が流れをつかむ。F三浦健一(スポ1=京都・洛南)もスリーポイントや速攻から得点し、1年生が活躍を見せる。38-35とリードを保って前半を終えた。

レイアップを打つ城戸

 第3Qの序盤、早大のシュートが入らず、東海に連続得点されて逆転を許す。早大は積極的に速攻を仕掛けて追い上げを図るが、東海大のスリーポイントが入り始め、ペースを握られる。第3Q終盤の下山のドライブ、G高田和幸(商2=京都・洛南)のスリーポイントでなんとか3点差に縮めて最終第4Qへ。東海大の3本のスリーポイントで点差を2桁まで離され、苦しい展開に。早大は速攻やドライブから得点するが、東海大の勢いをなかなか止められない。差を縮められないまま69-81で試合終了。惜しくも勝利で大会を締めくくることはできなかった。

スリーポイントを打つ高田

 城戸が「80点以上取るという自分たちのペースが東海大戦以外は全部できていた」と振り返るように、今大会では、早大が武器とするスピードを活かしたオフェンスが発揮され、それは関東1部リーグ上位のチームにも十分通用することが証明された。今大会で6位となった早大は7月に行われる全日本大学新人戦に出場する。さらにスピードに磨きをかけた早大の戦いに期待がかかる。

(記事 権藤彩乃、写真 権藤彩乃、五十嵐香音)

第63回関東大学新人戦 6月11日(vs東海大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

17 21 16 15 69
東海大 16 19 22 24 81

◇早大スターティングメンバー◇
G#0 下山瑛司(スポ1=愛知・中部第一)

G#3 高田和幸(商2=京都・洛南)

G#4 城戸賢心(スポ1=福岡第一)

F#6 三浦健一(スポ1=京都・洛南)

G#18 岩屋頼(スポ2=京都・洛南)

コメント

G城戸賢心(スポ1=福岡第一)

――試合を振り返っていかがですか

 東海大学さんは、(ディフェンスで)ずっと体を当ててきて、後半で勝とうというチームなので、そこで当たり負けして、後半失速したなと思います。フィジカル面での課題が残りました。

――後半、東海大の轟琉維選手をあおるような場面がありましたが、おなじ福岡第一高出身として意識していましたか

 公式戦で対戦するのは小学校ぶりだったので、意識しました(笑)。

――新人戦全体を振り返っていかがですか

 80点以上取るという自分たちのペースが東海大戦以外は全部できていたので、オフェンス面では良かったと思いますが、ディフェンス面では、リバウンドなどセカンドチャンスでやられてもったいないところもあったので、詰めが甘く、最後まで集中力を残せなかったのが今回の課題です。

――個人的な新人戦を通しての収穫は

 う〜ん…。フィジカル面が課題かなというふうに思いました。

――新人インカレへの意気込みをお願いします

 今度は関東だけでなく、地方の選手ともできるので、新人インカレまでにもっとスキルアップして、フィジカル面もつけて、良い試合ができるように頑張りたいです。