前半苦戦するも、早大らしいプレーでベスト8進出!

男子バスケットボール

 前日、明治学院大に101ー50とダブルスコアで関東大学新人戦(新人戦)の初戦を快勝した早大。次の対戦相手は駒澤大だ。第1Q、相手にリードを許してしまい、早大が追いかける展開に。第2Qは、スリーポイントの決定率が上がり、4点リードで後半戦へ。後半は終始早大ペースで試合が進み、97-72で準々決勝へ進んだ。

 第1Q序盤、駒澤大のスリーポイントが立て続けに決まり、苦しめられる早大。なかなかペースを掴むことできず、試合開始から5:30で6ー15と11点差になる。後半に差し掛かり、G岩屋頼(スポ2=京都・洛南)の得点を起点にG堀陽稀(スポ2=京都・東山)のインサイドからのシュートなど連続得点を決めて2点差まで縮め、18ー20で第1Qを終える。相手に追いつき、点差を広げたい第2Q。前半、F石水鴻(スポ2=東京・国学院久我山)がコートに投入された直後に得点を決めて、勢いに乗り、中盤同点に追いつく。G堀田尚秀(スポ2=京都・東山)のブザービーターが決まり、46ー42と良い形で後半戦を迎える。

スリーポイントを打つ堀田

 第3Qの前半、G岩屋頼(スポ2=京都・洛南)のバスケットカウントで盛り上がる早大。しかし、その後相手が連続得点を決め、3点差まで追いつかれてしまう。後半に入り、G城戸賢心(スポ1=福岡第一)の活躍によりこの点差を広げ、67ー61で第4Qを迎える。第4Q開始直後から、早大のディフェンスが機能し、相手の得点を許さない。第3Q同様、城戸が連続で得点を決めて完全に早大が主導権を握る。その後、F三浦健一(スポ1=京都・洛南)のスリーポイントが決まり始めると早大が大幅にリードする。最終的に97ー72で勝利を飾り、ベスト8進出を決めた。

スリーポイントを打つ三浦

 「後半、早稲田らしいバスケットができた」と三浦は今試合を振り返る。前半、相手にスリーポイントを決められ、競った展開が続いた。しかし、持ち味であるスピードを活かして走ってシュートを決めるという早大らしさを感じられる試合となった。次戦は日体大と対戦する。新人戦では初めての、留学生選手が在籍するチームとの対戦となる。日体大は関東大学選手権で優勝し、今最も勢いがあるチームだ。日体大に勝利するためには「シュート確率とリバウンドは重要だ」と堀田は語る。大きな山場である次戦に勝利して、早大の優勝に期待したい。

(記事 荒井理沙、写真 権藤彩乃)

第63回関東大学新人戦 6月8日(vs駒澤大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

18 28 21 30 97
駒澤大 20 22 19 11 72

◇早大スターティングメンバー◇
G#3 高田和幸(商2=京都・洛南)

G#4 城戸賢心(スポ1=福岡第一)

G#5 堀陽稀(スポ2=京都・東山)

#6 三浦健一(スポ1=京都・洛南)

G#18 岩屋頼(スポ2=京都・洛南)

コメント

G堀田尚秀(スポ2=京都・東山)

――今日の自身のプレーとチーム全体を振り返っていかがですか

個人的には、昨日から打つ本数ということにこだわっていて自分が出る時間帯は1番シュートを打とうと思っていました。その中で今日は確率も良く、決めきれたということは良かったと思います。チーム的にはずっと課題ではありますが、出だしの部分で相手の得意としてスリーポイントシュートも何本か決められたというところは改善しなきゃいけないと思います。第3、4Qになるにつれて、早稲田らしさが出てきて点差もどんどん離れていきましたが、最初からできるようにというところが改善すべきポイントかなと思います。

――2年生になって心境の変化やプレーで成長した部分は

試合に出ている時間帯でフリースローの時にみんなを集めたりとか、積極的にみんなに声かけました。責任が自分の中で芽生えたのかなと感じます。1年生でプレータイムが多い選手もいる中で、自分たちが引っ張っていかないといけないなという気持ちはすごくあります。去年よりもマインド的な部分で(新人戦では)最高学年ということで気を使う部分が少ないことが大きいかなと思います。気にせずどんどん自分のシュートを打てるようになったと思います。

――次戦の日体大戦での勝利のために重要なことは

やはりリバウンドだと思います。自分たちは今センターがいない状況でやっています。相手は留学生もいる中でリバウンドを取りきれないと自分たちの得点にも繋がらないというところがあります。あとはシュート確率というところが生命線になると思います。相手に留学生がいるので、シュートを外してしまうとリバウンドを取られて相手のペースになってしまいます。やはりシュート確率とリバウンドは重要だと思います。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

自分の役割がスリーポイントシュートなので、そこで自分が1番活躍できるようにするというところと。日体大戦は新人戦の中でも標準を合わせていて、全員が意識して練習していた部分ではあります。ここで勝ちきって優勝につなげられるように、自分のシュートでチームを勝たせられるように頑張ります。

F三浦健一(スポ1=京都・洛南)

――試合を振り返っていかがですか

 まず、率直に新人インカレに出られるということはチームにとって良かったかなと思います。

――プレー面はいかがですか

 前半は競っていてお互い我慢、という展開が続いた中で、昨日も後半から早稲田らしいバスケットができたので、今日また同じようにやろうという話をハーフタイムでして、第3Qの頭から、第4Qの最後まで早稲田らしいバスケットができて、一気に爆発力のある展開を作れたので良かったです。

――後半に流れを作ることができた要因は

 前半は相手のシュートが入っていて、リバウンドも取りに来ていましたが、「(相手の)シュートは後半に絶対落ちる」とずっと言われていて、「後半まで我慢して、(リバウンドを)1回でちゃんと取ろう」と言っていたのを後半にできたので、相手のペースにならない要因の1つだったと思います。

――アウトサイドのシュートを確率よく決めていましたがご自身で振り返っていかがですか

 コーチたちに、「パスをもらったら思い切りよくシュート打っていいから」と言われていて、ベンチからも、前半に「入っても入らなくてもどんどん自信もって打っていいから」と言われていたので、打って、決まってきたら、次は身長のミスマッチを活かしてドライブもして、そういうところで後半はシュートが入ったのは、仲間からの「自信もって打っていいよ」という声が支えになりました。

――今大会の個人的な目標は

 ディフェンスに関しては、留学生がいるチームなどとやる時は、身長で(相手に)アドバンテージがあるので、そこをいかにチームでカバーし合えるかが大事なので、中のディフェンスをみんなで固く守って、とにかく体を張って、高校ではあまりしなかったようなことをするようになったので、頑張りたいです。オフェンスに関しては、(身長が)自分と同じくらいの人につかれることもあるし、(自分より)身長が小さい人につかれることもあるのですが、それを見極めて、いろんなプレーを選択できるのが自分の強みなのでそこを活かしたいです。

――次戦への意気込みをお願いします

 今大会で初めて留学生のいるチームが相手ですが、優勝を狙うチームとしては、日体大を倒せば、勢いに乗れて、どんどん早稲田らしいバスケットができると思うので、明日は、40分間続けるのは難しいかもしれませんが、入りから自分たちらしいバスケットをして、チャレンジャーとしての気持ちでどんどん攻めていきたいと思います。