大東大にあと一歩及ばず敗戦 今大会を6位で終える

男子バスケットボール

 関東大学選手権最終日、早大は5位決定戦で大東大に挑んだ。試合の立ち上がりは早大のシュートが決まらず、大東大に一気に差をつけられる。しかし第1Q終盤から続けて得点し差を詰める。その後シュートが決まらない時間帯もあったが何とか点差を一桁に抑えて前半を終えた。後半戦、第3Q中盤の3連続得点でリズムをつかみ、53-55と2点差まで詰め寄って最終Qへ。追いつきたい早大だがシュートを決めきれず、大東大の連続得点を許す。最終的に65-82と差を広げられ敗戦。しかし今大会では2016年ぶりにベスト8進出を果たし、今試合の結果より最終順位は6位となった。

 試合は大東大のスリーポイントで幕を開け、その後も大東大が連続得点。早大のシュートがなかなか決まらない。20点差まで開くかと思われたがF星川堅信(スポ4=京都・洛南)のスリーポイントを皮切りに早大が追い上げる。G堀田尚秀(スポ2=京都・東山)がスリーポイントを決め、点差を一桁にして第2Qへ。第1Qに続き堀田が2本のスリーポイントを決める。しかしその後早大のシュートが決まらず再び差が開く。第2Q終盤の星川の得点に続き、G小野功稀(社3=新潟・開始国際)のバスケットカウントで何とか点差を一桁に戻して前半は終了。

バスケットカウントを獲得し、フリースローを打つ小野

 迎えた後半戦。星川、G城戸賢心(スポ1=福岡第一)、G岩屋頼(スポ2=京都・洛南)の3連続得点から早大がリズムをつかむと拮抗(きっこう)した展開に。F石坂悠月(スポ3=東京・国学院久我山)が体を張ったリバウンドから得点を奪い、ベンチは盛り上がりを見せる。点差を2点まで詰め、最終Qへ。このまま同点に追いつきたい早大だが、第4Q開始直後に大東大に3連続得点を許してしまう。早大のタイムアウト後に再び2点差に戻すが、シュートを決めきれず徐々に点差をつけられる。そのまま追い上げ切れずに65-82で大東大に敗れた。

シュートを打つ城戸

 2点差まで詰め寄るもあと1本が遠く、敗れた今試合。岩屋は「実力不足だった」と振り返る。しかし2016年ぶりにベスト8進出を果たし、1部リーグ上位の大学と互角の戦いを繰り広げた今大会は、今年度のチームの可能性を感じさせるものだった。今大会で見られたのは発展途上の姿に過ぎない。6月7日に初戦を迎える新人戦を含め、これから多くの経験を経て成長する早大バスケ部の活躍に期待がかかる。

(記事 権藤彩乃、写真 荒井理沙)

関東大学選手権 5月7日(vs大東大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

17 17 19 12 65
大東大 26 15 14 27 82

◇早大スターティングメンバー◇
G#3 高田和幸(商2=京都・洛南)

G#5 堀陽稀(スポ2=京都・東山)

F#13 星川堅信(スポ4=京都・洛南)

G#18 岩屋頼(スポ2=京都・洛南)

F#77 石坂悠月(スポ3=東京・国学院久我山)

コメント

F石坂悠月(スポ3=東京・国学院久我山)

――6位で今大会を終えましたが、試合を振り返っていかがですか

今大会を通して早稲田の粘り強さを出すことができて、チームとしては良い結果で終われたんじゃないかなと思います。

――リバウンドで体を張っていましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

早稲田は他の学校に比べてサイズが小さい分、ビックマンが体を張らないといけないということは前々からわかっていたので、オフェンスリバウンドに飛び込んだり、そういう体張ったプレーをするのを意識していました。

――インサイドのディフェンスについては

さっきも言ったんですけどサイズがないので、留学生選手に当たり負けしてしまうところがあると思うんですけど、ペイントエリアの中に入れさせないことだったり、自分でもできることがたくさんあって、そこは倉石さん(倉石平ヘッドコーチ、昭54卒)にも明確に指示していただいていたので、そこは遂行するように意識していました。

――今大会のご自身の収穫は

どれだけサイズが違っても、オフェンスリバウンドに飛び込めば取ることができてセカンドチャンスになることがわかったし、留学生選手が相手になった場合、自分が中継点になって、試合のリズムを良くすることがもっとできれば良いかなと思いました。

――今後の意気込みをお願いします

この粘り強さを忘れずに、このあとのリーグ戦などもやっていきたいですし、ディフェンスは自分の中結構良かった方なんですけど、もっとオフェンス面で貢献できたら良いなと思います。

G岩屋頼(スポ2=京都・洛南)

――今日の試合を振り返っていかがですか

実力不足やったなと感じる試合でした。全体的にチームとして、大東大の方が勝っていたなと思います。

――どのような部分でそのように感じましたか

高さのある相手に対して、ボックスアウトが徹底できてないだとか。大東大の強みで全部やられた試合だったので。

――早稲田としてはどのような試合展開にしたかったですか

最初に速さで相手を翻弄(ほんろう)させようと考えていたのですが、大東大のゆっくりのペースに対して速く攻めたところが全部シュートミスとかで終わってしまって。逆に相手のシュートチャンスを増やしてしまい、やられてしまったと思います。

――チームとしての課題は何でしょうか

試合の入り、速い攻めで相手を翻弄するというところが最近ずっと言われてることで。 それがまずチーム全体の課題としてあります。そして、ディフェンスは良くなってきているのですが、ディフェンスが良くてもオフェンスでずっと点が止まってしまって。今だと星川さん(F星川堅信、スポ4=京都・洛南)に全部任せてしまう部分が多かったので、もっと周りの選手が得点を取るというバランスが大事かなと思いました。

――新1年生の印象はいかがでしょうか

思い切りのいいシュートを打ってくれる1年生が多いので。その爆発力というところが1年生が入ってきて、増えたと思います。そこが1つの強みになったかなと感じます。

――自身の去年からの変化はありますか

去年は大輝さん(G土家大輝、令5スポ卒=現福島ファイヤーボンズ)とかシューターみたいな人が多く、自分でも得点を取るプレーが多かったと思います。今年は1年生も入ってきて、点を取ってくる子たちが増えたので、パスアシストに専念したという部分が個人的には変わったと思います。

――最後に新人戦への意気込みをお願いします。

新人戦は僕ら2年生がチームの主体となって戦っていくので、プレーもですがリーダーシップという部分でチームをまとめて引っ張り、頑張っていきたいです。