東洋大に完敗し、2部降格の危機

男子バスケットボール

 関東大学リーグ戦を1部リーグ12位で終えた早大は、2部リーグ3位の東洋大との入れ替え戦に臨んだ。序盤は先行したものの、第2クオーター(Q)から東洋大のアウトサイドシュートが入り始め、流れを渡してしまう。後半に流れを取り返したいところだが、東洋大の勢いに押され、ミスを連発した。最後まで東洋大が主導権を握るかたちとなり、74-82で敗戦した。入れ替え戦は最大3回戦で2戦先勝方式のため、早大は次戦に勝たなければ2部降格となる危機的状況だ。

 先制点は東洋大に奪われたが、F星川堅信(スポ3=京都・洛南)のスリーポイント、F石坂悠月(スポ2=東京・国学院久我山)のバスケットカウントで早大がリードする。その後は点の取り合いとなりリードを保ったまま第2Qへ。東洋大が24秒ショットクロック(※)のブザーとともにスリーポイントを沈めると、ここから流れが傾き始める。東洋大のゾーンプレスに苦戦し、早大はターンオーバーが増えた。タイムアウトで立て直しを図るも、スリーポイントを決められ、逆転を許す。第2Q終盤、星川のブザービーターで再逆転するも、流れは東洋大のまま38-37で前半を終えた。

※オフェンス側は攻撃開始から24秒以内にシュートを打ち、ボールをリングに当てる必要がある。

ゴール下のシュートを打つ石坂

 ​​第3Qの序盤は、拮抗(きっこう)した展開となった。しかし中盤、早大オフェンスが停滞すると、東洋大が連続得点で畳みかけ、点差を離された。G堀陽稀(スポ1=京都・東山)やF兪龍海(スポ3=神奈川・桐光学園)の得点で食い下がるも、東洋大がブザービーターを沈め、勢いを止められない。第4Q、早大のミスが続いたところで東洋大の連続得点を許し、点差は2桁に。終始相手に主導権を握られ、74-82で敗戦した。

ミドルシュートを打つ兪

 東洋大はアウトサイドシュートを高確率で決め、ゾーンプレスで堅い守りを見せたのに対し、早大は持ち味である機動力を生かしたバスケットを展開することができず、ディフェンスにおいても受け身の姿勢となった。自分たちの強みを発揮できずに試合を終えてしまった。1部残留、そして全日本大学選手権出場をかけた東洋大との入れ替え戦の2戦目、早大らしい泥臭いバスケットで起死回生の1勝をもぎ取れるか。

(記事 権藤彩乃、写真 宮島真白)

第98回関東大学リーグ戦 1部・2部入れ替え戦 11月8日(vs東洋大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

18 20 14 22 74
東洋大 12 25 21 24 82

 

◇早大スターティングメンバー◇

G#5 堀陽稀(スポ1=京都・東山)

G#12 土家大輝(スポ4=福岡大大濠)

F#13 星川堅信(スポ3=京都・洛南)

G#18 岩屋頼(スポ1=京都・洛南)

F#77 石坂悠月(スポ2=東京・国学院久我山)

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