インサイド支配され日体大に敗れる 

男子バスケットボール

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)第25節で日体大と対戦した。1巡目の第12節では勝利した相手だが、2巡目となる今回は73−89で敗戦した。第1クオーター(Q)を同点で終えるも、第2Q以降インサイドを支配され徐々に点差が開いた。この結果により、最終第26節を残して早大は1部リーグ12位が決まった。11月8日から行われる入れ替え戦では、1部リーグ残留と全日本大学選手権出場をかけて2部リーグ3位の東洋大と戦う。

 第1Qはインサイドのディフェンスを徹底し、日体大のムトンボジャンピエールをわずか2得点に抑える。第1Q残り1分、G堀陽稀(スポ1=京都・東山)がミスマッチをついたポストプレーやリバウンドで連続得点し、20−20の同点に追いついた。しかし第2Qからムトンボがインサイドで存在感を示す。早大はシュートブロックを浴びて思うように得点できない時間が続いた。日体大に速攻を決められる場面も目立ち、33−48に離されて前半を終えた。

シュートを打つ堀

 後半に入っても流れは変わらない。第3Q終盤にG岩屋頼(スポ1=京都・洛南)がドライブからフリースローを獲得して食い下がるも、50−77に点差は開いた。第4QはG飯島慶記(人2=茨城・下妻一)が「武器にしている」と話す縦のドライブが光った。さらにG神田誠仁(社4=静岡・浜松開誠館)のフリースローなどでも得点し、少しずつ点差を縮めた。試合終了までリングを狙い続けたが、中盤に開いた点差は埋められず、73−89で敗れた。

レイアップを打つ岩屋

 インサイドで力の差を見せつけられる結果となった。一方で、格上の日体大に対してもドライブやスリーポイントは通用していた。全26試合に及ぶリーグ戦も残すところ中大戦のみとなった。1巡目の第13節では負けている相手だが、リーグ戦後半での急成長を発揮して早大らしいバスケットで戦い抜きたい。

(記事 落合俊、写真 権藤彩乃)

第98回関東大学リーグ戦 11月5日(vs日体大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

20 13 17 23 73
日体大 20 28 29 12 89

◇早大スターティングメンバー◇
G#3 高田和幸(商1=京都・洛南)

G#5 堀陽稀(スポ1=京都・東山)

G#12 土家大輝(スポ4=福岡大大濠)

G#18 岩屋頼(スポ1=京都・洛南)

F#77 石坂悠月(スポ2=東京・国学院久我山)

コメント

飯島慶記(人2=茨城・下妻一)

――ここまでのリーグ戦を振り返っていかがですか

想定していなかった部分が多かったです。最初は頼(岩屋頼、スポ1=京都・洛南)がケガして僕が出るチャンスがあって、そこからいろいろできるようになりました。最初は少し出てリーグ戦に慣れようと思っていたのですが、チャンスをもらったので、自分のできることをやろうと考えていました。僕自身は頼や大輝さん(土家大輝、スポ4=福岡大大濠)よりも能力が低いので、自分ができる範囲で準備して、100パーセントで1試合1試合やってこうというメンタルでやっています。

――徐々にプレータイムが増えている印象です

自分ではあまり思っていなかったのですが、森さんからは縦のドライブができるから出すんだよと言ってもらって。そこを意識してやっていたし、個人的に考えると、前からガードについてディフェンスすることやスティールが他の人よりもチームでは多かったので、ディフェンスの面で評価してもらっていたのかなと思っています。

――特に武器にしているのは

縦のドライブとプレッシャーディフェンスは、武器にしています。

――日体大からはシューターとして警戒されていました

僕よりすごいシューターはいるので、自分的にはそんなシューターだとは思っていないのですが、筑波や東海で決めるところもありました。何とも言えないですが、全然、自分ではシューターとは(笑)。

――入れ替え戦ではどのような活躍をしたいですか

僕が出た時はゲームの流れを変えたい時なので、どんどん前から当たって、オフェンスもボールをスムーズに回していきたいです。入れ替え戦では、重い展開の時にバッて出て、流れを変えられるような選手になりたいです。