後半追い上げるも、勢い乗りきれず神大に敗戦

男子バスケットボール

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)は第15節を迎え、1巡目に惜しくも敗れた相手、神大とのリベンジに臨んだ。前半は個々のドライブを中心に攻めるも神大のディフェンスに苦戦し、自分たちのリズムをつかむことができない。じわじわと点差を離され14点ビハインドで後半へ。F小野功稀(社2=新潟・開志国際)が2本のスリーポイントを沈めるなど、徐々にオフェンスのリズムを取り戻すが、ここぞというところで決めきれず点差は縮まらない。第4クオーター(Q)でF星川堅信(スポ3=京都・洛南)を中心に追い上げ、6点差まで詰め寄ったものの、追いつくことはできず1巡目のリベンジとはならなかった。

 第1Qは相手に先制点を許したものの、G堀陽稀(スポ1=京都・東山)がすかさずドライブでファウルを奪い同点に。その後も堀が積極的に切り込んでいき、ゴールを狙うが神大のディフェンスを崩せず流れをつかめない。リバウンドを取ってからの速攻やG土家大輝(スポ4=福岡大大濠)のスリーポイントで持ち直すも相手にペースを握られたまま第2Qへ。早大はシュートを決めきれない悪い流れを断ち切れず、ターンオーバーから点を奪われる場面が続く。少しずつ点差を広げられ、24-38で前半を折り返した。

ドライブする堀

 ​​後半戦、早大は前半とメンバーを大きく変えた。リーグ戦においてしばらくプレータイムのなかったG神田誠仁主将(社4=静岡・浜松開誠館)も出場し、ベンチも盛り上がりを見せる。第3Q序盤から小野がスリーポイントを2本沈めるが、神大のスピードのある攻撃を止めることができない。さらに相手をかわした後のシュートフィニッシュを決めきれない場面が目立ち、点差は縮まらないまま第4Qを迎えた。土家のスリーポイント、星川のバスケットカウントと続けて得点し、徐々に自分たちのリズムを取り戻していく。残り1分を切ったところで調子を上げていた星川がドライブからのバスケットカウントで3点を奪い、6点差まで詰め寄った。しかし、ここから外のシュートが決まらず、さらにスローインからのパスカットで速攻に走られてしまうなど、勢いに乗りきれないまま、63-72で惜敗した。

ボールをコントロールする神田

 星川が「オフェンスがチームプレーではなくて単発でした」と振り返ったように、個々の攻撃ではディフェンスを崩せず、思うように点が取れない場面が多く見られた。次戦は1巡目で接戦の末敗れた拓大が相手だ。今回の課題をもとに、個ではなくチーム全体でディフェンスを打開できるか。

(記事 権藤彩乃、写真 落合俊)

第98回関東大学リーグ戦 10月2日(vs神大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

13 11 15 24 63
神大 17 21 19 15 72

◇早大スターティングメンバー◇
G#3 高田和幸(商1=京都・洛南)

G#5 堀陽稀(スポ1=京都・東山)

G#12 土家大輝(スポ4=福岡大大濠)

F#13 星川堅信(スポ3=京都・洛南)

G#18 岩屋頼(スポ1=京都・洛南)

コメント

星川堅信(スポ3=京都・洛南)

――試合を終えて

勢いみたいなのがなくて。勢いもなくて、みんな勝てるイメージも持てていなくて、苦しい感じです。次の拓殖は、気持ちを切り替えて臨みたいです。

――試合前の雰囲気は

いい感じでした。けどコーチ陣がみんな大事な試合と言っていて、そこで選手も固くなってしまいました。

――試合中うまくいかなかった部分は

リバウンドもそうですし、オフェンスが、チームプレーではなくて単発でした。そこでもう少し楽して点取れるようになればと思います。

――単発になってしまったのはどうしてですか

ディナイが激しくて。僕らは普段はディナイの練習をしていないので。

――次戦に向けて

拓殖のメンバーに欠ける部分があって、チャンスだと思うので、みんなで勝てるイメージを持ってやりたいです。