法大戦、東大戦ともに快勝し、今大会3勝目を挙げた

男子バスケットボール

 東京六大学リーグ戦が3連休を通して開催される。今月上旬には1、2年生のみが出場する関東大学新人戦を終え、新体制の幕が開けたが、今大会はいよいよチーム全員が出場できる初めての大会となる。初日、慶大相手に勝利を収め、臨んだ2日目。ダブルヘッダーの1試合目は法大が相手となった。

 第1クオーター(Q)はターンオーバーが重なり、なかなか点が決まらない。13−20で第2Qに進むと、相手のオフェンスが停滞するとともに、早大のスティールからの速攻が増え、チームが勢いづく。その後もG岩屋頼(スポ1=京都・洛南)を中心に、ルーキーズが躍進し、完全に試合のペースをつかむ。38-27と点差をつけて後半に入ると、G堀田尚秀(スポ1=京都・東山)のスリーポイントやアシストも光り、安定感のある試合運びを見せた。80-45で試合終了のブザー。試合中にはベンチからも大きな声援が聞こえ、チーム全員で手にした連勝となった。

ドライブするG神田誠仁主将(社4=静岡・浜松開誠館)

 早大は、東京六大学リーグ戦3戦目で、東大と対戦した。試合序盤は、ボールマンに激しくプレッシャーをかける東大に対して、早大は得点を奪えず、拮抗(きっこう)する展開となった。しかし第2Q以降、「切り替えよう、やり方考えようと声があった」とF細溪宙大(教3=東京・早実)。早大は堅いディフェンスからの速攻で、このクオーターの失点を7点に抑え、47−25で前半を折り返した。

 続く後半戦も、早大は走るバスケットを継続した。スリーポイントやバスケットカウントも決まり、東大を突き放した。最終スコア94−47でタイムアップ。4月に入学予定の新1年生の活躍も見られた早大は、六大学リーグ戦を3連勝とした。次回は、3月21日に明大、立大と対戦する。

シュートを打つ細溪

(記事、写真 落合俊 宮島真白)

※学年は来年度のものです。

東京六大学リーグ戦 3月20日(vs法大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

13 25 18 24 80
法大 20 14 45

◇早大スターティングメンバー◇
G#1 神田誠仁(社4=静岡・浜松開誠館)

F#14 小野功稀(社2=新潟・開志国際)

G#18 岩屋頼(スポ1=京都・洛南)

F#25 宮川丈クレイトン(商4=愛知・千種)

F#77 石坂悠月(スポ2=東京・国学院久我山)

東京六大学リーグ戦 3月20日(vs東大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

22 25 17 30 94
東大 18 15 47

◇早大スターティングメンバー◇
F#14 小野功稀(社2=新潟・開志国際)

G#22 飯島慶記(人2=茨城・下妻一)

F#25 宮川丈クレイトン(商4=愛知・千種)

G#33 大柳慶悟(教2=東京・早実)

F#77 石坂悠月(スポ2=東京・国学院久我山)

コメント

細溪宙大(教3=東京・早実)

――今日の試合を振り返って、いかがでしたか

1試合目は短いプレータイムのところでミスが重なって下げられてしまい、悔しかったです。2試合目は第1Qの入りが悪くて、僕は第2Qの頭から出させてもらったので、どうやって流れを変えられるかなということを意識してやりました。いい流れを持ってこれたので、2試合目は良かったかなと思います。

――2試合とも後半にかけて点差が開いていく展開でしたが、チーム内で変化はありましたか

2試合目に関しては、特に第1Qがひどくて。ベンチで切り替えよう、やり方考えようという声があったから変わったのかなと思います。1試合目に関しては、まだ新チームになったばかりの試合ですし、様子見のような部分があった気がします。あとは、入りが悪いというのは早大の悪いところなので、そういうところを改善していければ良くなるのかなと思いました。

――特にご自身のプレーを振り返って、いかがでしたか

1試合目は龍海(兪龍海、スポ3=神奈川・桐光学園)のポストアップがうまくいっていたので、そこを狙おうという意識を持って、試合に出ました。けれど逆にそれを意識しすぎて、自分で打てるのに打たないとか、そういうミスがありました。妥協点のようなものを見つけないといけないなと思いました。2試合目に関しては、ターンオーバーがかなり多くて、相手がゾーンを敷いている時にいらないターンオーバーを自分もしてしまいました。そこは良くなかったかなと思います。

――新1年生も出場しています。上級生として心がけていることはありますか

1年生はガンガンやっていると思います。それでも遠慮したり、気を遣ってしまったりする部分はあると思うので、気を遣わないで話せる先輩でありたいです。うまいこと仲良くやっていきたいです。

――明日への意気込みをお願いします

もらったプレータイムの中で、自分ができることをどれだけやるのか。チームのためと、自分がどうやって得点に絡んでいくのかというのを間を見つけながら、やっていきたいと思います。

飯島慶記(人2=茨城・下妻一)

――今日の試合を振り返って、いかがでしたか

1試合目も絡みたかったのですが、まだ自分の実力がついていませんでした。新人戦などでも自分の実力が分かった上で出されなかったのでちょっと悔しい気持ちがあり、2試合目ではやってやろうと思いました。

――2試合目ではかなり活躍していたように見えましたが、いかがですか

でも、まだ課題が何個もあります。ミスが多かったりだとか、オフェンスでの判断が今日の1試合目に出ていたメンバーよりもまだ全然劣っている部分が多くて、そこが課題だなと思って取り組んでいます。

――今日は2試合とも後半にかけて点差がついてく試合展開でしたが、その点はいかがですか

毎回早稲田は結構序盤がダメというのがずっとあります。それを思ってはいけないと考えていても、みんなの中に印象としてあるのかなと思います。しかし、最初は悪いのですが、途中から修正する力はあります。全員で声をかけ合ったり、コートの中でも声を出し始めます。それが最初からできたらいいんですけどね(笑)。

――出だしが苦手なのはメンタルの面が大きいのでしょうか

これは僕の考えなのですが、練習が午後に多いので、それで午前中はなかなか難しいのかなと思っています。

――特にご自身のプレーを振り返って、いかがでしたか

やはり先程挙げた課題で、オフェンスでアタックしてからの判断がまだダメで、行き当たりばったりのプレーが多かったです。そこをもう少し先を見据えてプレーできればいいかなと思っています。ずっとこれが課題なのですが、なかなか克服できていないです。でもシュートは入っていたので、それは良かったかなと思います。また、試合に出たら積極的にいこうとは思っていたので、それもできて良かったです。

――今後への意気込みを聞かせてください

課題であるオフェンスの判断などを意識しつつも、チームの核となるハードディフェンスやオフェンスリバウンドは誰にでもできることだと思います。僕の持ち味としてはやはりハードワークだと思うので、劣っている部分ではなくて、誰にでもできる部分で自分を出していけたらいいのかなと思います。

安部剛史(政経1=大分上野丘)

――お名前、学部、出身高校を教えてください

大分上野丘出身、政治経済学部進学予定の安部剛史です。

――背番号はどのように決めましたか

まだ背番号は決まっていなくて、今は借り物を着ている状態です。もう自分のを着ている人もいます。

――希望の番号はありますか

自分は小学校から高校まで44番だったので、それにしたいと思っています。

――ご自身の強みを教えてください

瞬発力を生かしたプレーだったり緩急を使って相手を抜き去ったりするところが得意です。今日はちょっと頑張ろうとしすぎて、力んで空回りしてしまいました。いつもの自分のプレーができませんでした。

――今後への意気込みをお願いします

1年生なので、フレッシュに、ある意味思い切りの良さを出していくところが大事だと思っています。自分の強みを出しながらチームにコンバートしていけるように頑張りたいです。

石水鴻(スポ1=東京・国学院久我山)

――お名前、学部、出身高校を教えてください

石水鴻です。学部はスポーツ科学部で、国学院久我山出身です。

――背番号を教えてください

番号は32番の予定です。

――その番号を選んだ理由は

誕生日が3月2日だからです。あとはNBA選手とか何人か被っている人がいたからです。

――得意なプレーはありますか

僕はアウトサイドシュートを武器にしたいと思います。

――今後への意気込みをお願いします

大学の4年間は、勉学でもスポーツでも周りをサポートできる人になっていきたいと思います。

初宮嘉一(スポ1=東京・穎明館)

――お名前、学部、出身高校を教えてください

初宮嘉一です。学部はスポーツ科学部で、穎明館出身です。

――背番号を教えてください

11番です。

――その番号を選んだ理由は

1番は、まささん(神田誠仁主将、社4=静岡・浜松開誠館)だったので、僕は1番ではなくて11番にしました。

――得意なプレーはありますか

外も中もプレーできることです。

――今後への意気込みをお願いします

とりあえず体を強くして、負けないように頑張ります。