前半の失点を取り返せず４連敗

　リーグ戦も残りわずか４試合になる中、３連敗と苦しむ早大。入れ替え戦、自動降格を避けるためには１試合も落とせない厳しい状況が続く。相手は１巡目、２７点差で大敗した白鴎大。この試合で１巡目の雪辱を果たしたい早大だったが、第１Q（クオーター）から点差をつけられる。なんとか点差を縮めたい早大はF宮本一樹（スポ２＝神奈川・桐光学園）がインサイド、アウトサイドと多彩な攻撃を展開し、得点を重ねる。しかし、シューターが要所要所でスリーポイントを沈める白鴎大に点差を詰めることができず連敗は４となった。

　「外のシュートが結構多いチームで、尚且つピックの攻め方も非常に上手く、的が絞り辛いチームであったのですが、僕らも崖っぷちで負けられない試合だったので細かいとこよりも気持ちを出して戦っていくということだった」と宮本が語ったように幅広い攻撃スタイルをもつ白鴎大は第１Qから得点を量産。第１Q終了間際に小室がブザービーターを決めるも１７―２４とリードされてしまう。なんとか反撃したい第２Qだったが、ここでも白鴎大の攻撃は止まらず、第２Q中盤で１８点差をつけられてしまう。しかし、ここで宮本を中心に反撃を開始する。この日１６得点の宮本はレイアップ、スリーポイントで得点するなど２週間のブランクを感じさせないパフォーマンスを見せる。その後F桑田裕平主将（商４＝京都・洛南）、G神田誠仁（社１＝静岡・浜松開誠館）が得点し３４―４６で試合を折り返す。

復調の兆しを見せた柳川

　 なんとか巻き返したい後半。しかし白鴎大のスリーポイントシュートがポンポンと決まり第３Q中盤には２０点のリードを広げられてしまう。これ以上リードを広げさせたくない早大はピックアンドロールから宮本が得点すると、G柳川幹也（スポ３＝京都・洛南）がスリーポイント、ドライブと積極的に攻め、第３Q終了間際にはブザービーターを炸裂。しかし点差は大きく縮まらず１５点差で第４Qを迎える。第４Qはわずか１０点と白鴎大のオフェンスが停滞。この間に得点差を縮めたい早大はG土屋大輝（スポ１＝福岡大大濠）、津田誠人（スポ２＝京都・洛南）が得点を重ねるもこの日３２分の６と不調のスリーポイントがなかなか決まらない。結局中盤に作られたリードは縮まらず７５―６４で連敗を４に広げた。

１６得点でチームを牽引した宮本

　格上チームとの戦いが続き、苦しい戦いが続いている早大。リーグ戦も残す所３戦となり、崖っぷちの状況が続く。しかし、ここまで不調が続いていた柳川が１２得点、３本のスリーポイントを成功させるなど復調の兆しを見せはじめた。柳川の復調は得点源となるほか、スペーシングを広げるなど影響は大きい。リーグ戦、残り３試合に全力をかけ１部残留を確実なものにしたい。

（記事、写真　工藤竜輔）

コメント

宮本一樹（スポ２＝神奈川・桐蔭学園）

――どのような対策で臨みましたか

外のシュートが結構多いチームで、尚且つピックの攻め方も非常に上手く、的が絞り辛いチームであったのですが、僕らも崖っぷちで負けられない試合だったので細かいとこよりも気持ちを出して戦っていくということだったんですが、1ピリですこし相手に離されしまって、そこが少し悪かったなと思います。

――１６得点の活躍でしたがご自身のプレーを振り返っていかがでしたか。

脳震盪で二週間ぶりの試合だったんですけど、入りのところであまり攻めれていなかったので、個人的にはそうですね、入りのところで攻めれてなかったので、チームに勢いをつけるという意味でも1ピリでの得点が大事になってくるかなと思います。要所でのスリーとかもう少し詰めれるところはあったのでそこを詰めていきたいと思います。

――見つかった課題はありましたか

ピッグアンドロールの相手の守りのところで、相手に体を当てて、スクリーンを壊しにいくというプランでやっていたんですけど、スクリーンをかけた後にスネークされてしまって、2対2で守ることが出来ず、ヘルプサイドからディフェンスが来ざるを得ず、そこからキックアウトなど相手に縦横無尽にやられてしまったのが課題かなと思います。

――明日に向けて意気込みを一言お願いします

日体大は1戦目、最後の最後までいい勝負をしていたので、おおよそ中心選手だとか、シューターとかは把握しているので、気持ちを出して、やっていきたいと思います。