明大に快勝し、4勝目を挙げる

男子バスケットボール

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)も折り返しに近づいた第9節、明大と対戦した。前々節から好調を維持する早大は、この日も攻守共に実力を十二分に発揮。第2Qには点差を詰め寄られるピンチもあったが、後半には得意のアウトサイドシュートが爆発し、明大を突き放す。最終スコアは89-74と危なげなく快勝し、リーグ戦4勝目を挙げた。

  第1Qは「ディフェンスでちゃんと16点以下に抑えられた」(F濱田健太主将、社4=福岡第一)と目標としている出だしで勝ちにいくことができた。普段以上の激しいディフェンスで明大の得点を阻み、流れをつかむ。しかし第2Q序盤、雲行きが怪しくなる。ターンオーバーの連続で詰め寄られてしまう。素早くタイムアウトを要求した早大ベンチだったが、その後も攻めあぐねる時間は続く。苦しい状況を変えたのは、得意とするスリーポイントシュートだった。F桑田裕平(商3=京都・洛南)、濱田が連続でスリーを浴びせると、ここから守りにも一層集中力を見せ始める。試合後に濱田がきょうほどできたことはなかった、と語ったタイトなディフェンスで明大を圧倒。42-34で前半を終える。

活躍が期待されるルーキー・津田

 後半も早大のパフォーマンスは全く衰えなかった。濱田がアウトサイドからリングを射抜くと、これを皮切りに怒涛の得点ラッシュ。スターター全員が代わる代わるシュートを決める理想の展開となる。また、課題としているリバウンドではC宮本一樹(スポ1=神奈川・桐光学園)、F津田誠人(スポ1=京都・洛南)の両ルーキーがこぼれ球に食らいつき、セカンドチャンスを生み出す。攻守がかみ合った第3Qで明大に20点近い差をつけた。最終Qも早大は攻めの手を緩めない。明大のファウルがかさみ与えられたフリースローもG森定隼吾(商4=岡山・倉敷青陵)などが、着実に沈め淡々と得点を重ねる。残り5分を切ったところで、ここまで出場機会に恵まれなかった選手を投入。しかしこのセカンドユニットでミスが目立ち、追い上げを許してしまうが第3Qでついた点差を守り切る。89-74での快勝となった。

リバウンドで奮闘した宮本

 攻守に関して「徹底」してきたことが、全てプレーに現れ見事な試合展開を見せた。しかし、きょうの試合について「実力が出せたというよりも実力以上のものが出たような印象を受けている」と濱田が言及したように、選手たちは決して勝利におごってはいない。次戦は昨年のリーグ戦の覇者・拓大との対戦に挑む。現在リーグ戦7位を走る早大、上位進出の足掛かりとなる一勝をつかみにいく。

(記事、写真 小林理沙子)


第94回関東大学リーグ戦 9月22日(vs明大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

22 20 25 22 89
明大 15 19 14 26 74
◇早大スターティングメンバー◇
F#27 濱田健太(社4=福岡第一)
G#13 長谷川暢(スポ4=秋田・能代工)
C#26 富田頼(スポ4=京都・洛南)
C#7 宮本一樹(スポ1=神奈川・桐光学園)
F#8 津田誠人(スポ1=京都・洛南)
コメント

F濱田健太主将(社4=福岡第一)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

前々節の大東大戦くらいから、チームでルールを徹底することができ始めて、それが上手く出てさらに個人個人の調子も良かったので、ああいう点差の開く試合展開となったと思います。

――第1Qはリードして終えましたが、出だしはいかがでしたか

出だしと後半の出だしっていうのは、絶対に勝ちにいくっていうことを目標にしていまして、最近はできていなかったんですけど、オフェンスの調子が良かったのもありますし、ディフェンスでちゃんと16点以下に抑えられたことっていうのは、評価されるべきというか、良かったことだと思います。

――中盤はタイトなディフェンスが目立ちましたが、守りの面を振り返っていかがですか

オフェンスの調子に限らず、ディフェンスをハードにできたことっていうのは、いつも心掛けてはいるんですけどきょうほどできたことはなかったので、きょうは良いディフェンスができたと思っています。

――チーム全体として、アウトサイドシュートがよく入った印象でした

きょうはまあ、実力が出せたというよりも実力以上のものが出たような印象を受けているので、良いイメージですけど明日は明日でまた準備を進めていくことが大事なのかなと思います。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

きょうはあまり他のチームと比べてチェックが来なかったので、空いた時は思い切り打とうと思っていましたし、ベンチからもガードからも打っていいと言われていたので、思い切り打つことができて入ったので良かったな、と思います。

――ベンチでもコート上でも声を出していますが、心掛けていることでしょうか

うちのチームはそれほど個人の実力があるわけじゃないので、チームとしてやりたいことをどんどん徹底してくことが大事な中で、きつい時間帯というのはあるので、その時間帯にみんなを鼓舞しなければいけないのはやっぱり4年生だし、キャプテンとしてやっていかないといけないことだと思っているのでそれを意識した結果、出しているように見えたのかと思います。

――あすの拓大戦に向けて意気込みをお願いします

拓大はいろいろアクシデントがあるみたいなんですけど、きょうの試合を見ている感じはチーム一丸となって戦っている印象だったので、それに受けに回らずに、こっちも負けるわけにはいかないのできょうみたいな試合ができればいいなと思います。