ことしもこの季節がやってきた。韓国・高麗大学との定期戦だ。ことしで6回目となるこの行事であるが、日本よりも強豪国と言われる韓国の強豪と試合をする機会は、大変貴重なものだろう。第1戦となったきょうは、序盤から競った試合展開が続いたものの、確率よくアウトサイドを沈める早大が徐々に点差を開く。終盤追い上げを許したものの、最後は77-67で見事勝利した。
立派な体躯を誇る高麗大相手にどのようなゲーム運びを見せるか見ものであったが、早大はいつも通りディフェンスからのブレイクを徹底。同点で迎えた第1クオーター(Q)残り5分、C富田頼(スポ3=京都・洛南)、G長谷川暢(スポ3=秋田・能代工)が連続でスティールからの速攻を決めると、直後に長谷川がスリーポイントを沈め勢いに乗る。第2Q、C小室悠太郎(社1=石川・北陸学院)が試合後「スリーポイントの精度をあげられるようにやってきた」と語ったが、その成果を見せるかのようなスリーポイント攻勢でリードを広げる。特にG南木俊樹(社4=東京・早実)はこのQ貴重なスリーポイントを2本沈める渋い活躍を見せ、12点差で前半を折り返した。
ゴール下を支えた小室
迎えた後半第3Q、早大はわずか1分で3ファウルを犯してしまう怪しい立ち上がりとなる。チームファウルによるフリースローでじりじりと点差を詰められていったものの、このQ後半は小室のゴール下でのオフェンスリバウンドやシュートでの奮闘でなんとか相手の攻勢を食い止める。最終Q、高麗大もスリーポイントとバスケットカウントで食い下がり、3点差まで詰められたものの、先ほどまでとは逆に早大がボーナススローをしっかりと沈めて点差を広げ、最終スコア77-67で第1戦を制した。
G森井健太主将(スポ4=京都・洛南)はきょうも魅せた
「自分たちは小さいので走らないと勝てない」(小室)という言葉通り、体格で勝る相手に対して今まで通りの『走るバスケット』を見せて白星を挙げたことは、大きな収穫と言えるだろう。コート全体を使ったパス回しでフリーの選手を作り、きっちりアウトサイドを決める場面や、激しいディフェンスからの速攻がこの試合で多く見られた。こうした持ち味を存分に発揮し、あすの第2戦でも勝利をつかむ姿に期待したい。
(記事、写真 秋間勇人)
第6回高麗大学定期戦 | |||||
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1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 |
19 | 26 | 15 | 17 | 77 |
高麗大 | 16 | 17 | 22 | 12 | 67 | ◇早大スターティングメンバー◇ |
G#18 森井健太主将(スポ4=京都・洛南) G#15 森定隼吾(商3=岡山・倉敷青陵) C#26 富田頼(スポ3=京都・洛南) F#27 濱田健太(社3=福岡第一) C#41 小室悠太郎(社1=石川・北陸学院) |
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コメント
C小室悠太郎(社1=石川・北陸学院)
――きょうの試合を振り返って
しばらく合宿とか練習が続いている状態で疲労が溜まっていた中できのうがオフで、そのアップダウンをしっかり調整できなくて、ゴール下を外してしまったりイージーなミスが目立ちましたが、そういうのは絶対にリーグ戦では許されないので、試合というからにはしっかり気合を入れて今後やっていかなければと感じた試合でした。
――夏の練習や合宿ではどんなことをやってきましたか
基本的にファストブレイクを中心に速い攻撃の練習と、ディフェンスのローテーションの練習を重点的にやりました。ワセダは小さくて走らないと勝てないので、そういう所に重きを置いて練習してきました。
――マッチアップの相手選手が、身長や幅に対してかなり俊敏な印象でしたが、どういうことを心がけましたか
シュートが上手かったのですが、ドリブルはそこまでつかない相手だったのでまずシュートを消すことと、僕よりは動けるので、ポジション取りの部分で負けずにディナイして、ボールを持たせなければそこまでやられることは無いので、ボールを持たせないことを意識してやったのと、幅があって体も強い人だったので、多分ジャンプだったら向こうの方が身長も含めて高いので、ボックスアウトに関してもポジション取りを意識しました。
――第3Qにオフェンスリバウンドからゴール下やファウルを貰うなどのプレーが増えましたが、手ごたえはありましたか
そうですね。自分の役割は体を張ったプレーやリバウンドなので、そこで貢献できたっていうのは、今後糧になると思いますが、そこでイージーなシュートミスをしてしまったところもあったので、今後気をつけなければと思いました。
――チーム全体としてはスリーポイントの確率の良さが目立っていましたが練習してきましたか
そうですね、日々の練習からスリーポイントを打つ機会は必ずあるので。ワセダはスリーポイントでしっかり点を取らないと、今までの経験上勝てないと思うので、しっかりスリーポイントの精度を上げるっていうのは、シューティングの時間も含めてやるようにしてきました。
――リーグ戦に向けて
1年生ながらもスタートで出させてもらっているので、それに恥じないプレーをすることと、ディフェンスでは、自分より大きい選手につくことが多いと思うので、体を張ることを続けることでチームに貢献して、リーグ戦ベスト4、そしてインカレ優勝に繋げていきたいと思います。