主将が復帰!2連勝で最終日へ

男子バスケットボール

 京王電鉄杯2日目となったきょう、早大は東大、法大と対戦した。どちらにも六大学リーグ戦で勝利しており、相性の良い相手だ。東大戦は、序盤は固さが見られたものの、後半には得意のディフェンスからリズムを掴み、71-59で勝利。続く法大戦では終始早大ペースで試合を進め、96-60で快勝した。

 1戦目の東大戦の序盤は、早大の持ち味であるディフェンスがうまく嚙み合わない。ファールがかさんでしまい、少し重い立ち上がりとなった。連携ミスも見られ、リードを広げきれない時間帯が続くが、第3クオーターにはF中野諭(人3=長崎西)が連続スリーポイントを沈めてチームに勢いをもたらした。ディフェンスも機能し始め、G長谷川仁哉(教2=東京・早実)を起点に多くの得点が生まれた。さらに、期待のルーキーC小室悠太郎(社1=石川・北陸学院)やC橋本悠平(教4=東京・早実)がゴール下で力強さを見せ、71-59で勝利した。

中野は外のシュートで好調ぶりをアピール

 2戦目の法大戦は、G森井健太主将(スポ4=京都・洛南)のゲームメイクが光った。見事なドリブルで相手を抜き去り先制点を挙げると、鮮やかなパスで味方の得点を演出し、会場を魅了。プロの舞台を経験し、一回り成長した主将が頼もしいプレーを見せた。その後もF濱田健太(社3=福岡第一)、G石原卓(社4=東京・京北)のスリーポイントシュートやC富田頼(スポ3=京都・洛南)のゴール下シュートと内外問わない得点を重ねる。G南木俊樹(社4=東京・早実)のスピード感のある攻撃も目立った。持ち味のディフェンスからの速攻も決まり、96-60の完勝。早大が強さを見せつけた。

帰ってきた森井のプレーはまさに圧巻だった

 多くの選手の活躍で、二つの白星を挙げた大会2日目。下級生を交えたメンバーで掴んだ勝利は、今後に向けて大きな意味を持つものだろう。特に法大戦では、選手たちののびのびとしたプレーが印象的であり、ディフェンスを前から仕掛けてオフェンスにつなげるという早大のスタイルが存分に発揮された試合であった。きょうの勢いそのままに、来週行われる大会最終日でも躍動してほしい。

(記事 下長根沙羅、写真 秋間勇人)

第33回京王電鉄杯
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

14 19 19 19 71
東大 12 13 20 14 59
◇早大スターティングメンバー◇
F#20 北代智樹副将(社4=東京・早実)
F#50 橋本悠平(教4=東京・早実)
G#67 曽我亮太(商3=滋賀・光泉)
G#17 髙阪俊輔(社2=東京・早実)
F#9 三島大河(文1=神奈川・桐光学園)
第33回京王電鉄杯
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

21 21 27 27 96
法大 22 14 17 60
◇早大スターティングメンバー◇
G#18 森井健太主将(スポ4=京都・洛南)
G#7 石原卓(社4=東京・京北)
C#26 富田頼(スポ3=京都・洛南)
F#27 濱田健太(社3=福岡第一)
C#35 小室悠太郎(社1=石川・北陸学院)
コメント

F中野諭(人3=長崎西)

――1戦目の東大戦を振り返っていかがですか

僕らはディフェンスが持ち味なんですけど、最初の方はディフェンスがうまく機能しなくて、点数も伸びなかったんですけど、後半からはディフェンスで前から仕掛けて、オフェンスも良い感じに攻められたので良かったです。

――ハーフタイムではどのような指示がありましたか

オフェンスの部分で結構ミスがあったので、とりあえずミスを無くしてシュートまでもっていこうということでした。

――後半の連続スリーポイントのシーンを振り返っていただけますか

後半からGが崩していたところで、僕がスリーポイントのところで待っていることが多かったので、僕がスペースを取ってスリーポイントを狙う気持ちでいました。

――次戦への意気込みをお願いします

次はどことやるのか分からないですけど、ワセダがやることは同じなので。ディフェンスを武器に頑張れたらいいなと思います。

――合宿では何をなさったのですか

ことしの合宿は戦術メインで、オフェンス面で新しいことも増やしてディフェンス面でもプレッシャーをかけるディフェンスをやりました。全体的にプラスになった合宿だったと思います。