新生ワセダがスタートを切る

男子バスケットボール

 東京六大学リーグ戦。毎年各チームが新体制となったチームの実力、完成度を測る場だ。早大にとっても新チーム初の公式戦となったこの日は、法大、慶大と対戦した。初戦の法大戦は多くの選手を試しながら試合を進め見事77-60で快勝するも、慶大戦では序盤の猛攻でペースを握られる。そのまま逃げ切られ51-68で敗北。1勝1敗で初日を終えた。

 第1試合の相手は、昨年3部降格の憂き目に遭った法大。序盤はF北代智樹副将(社4=東京・早実)の連続バスケットカウントなどで流れをつかみかけるが、第2クオーター(Q)になかなかシュートが決まらず前半を24-20というロースコアで終える。しかし後半、ディフェンスからの速攻が決まり始めると、イージーなゴール下に繋げる場面が増えどんどん点差を広げる。最終Q残り3分にF髙阪俊輔(社2=東京・早実)がスリーポイントを沈め15点差まで広げとどめを刺し、最終スコア77-60で快勝した。

今季からは副将を務める北代

 第2試合は永遠のライバル・慶大との対戦となった。負けたくない1戦であったが立ち上がりからなかなかシュートが決まらずピリッとしない。悪い流れはディフェンスにも伝播してしまい、第1Qで9-23の大差をつけられてしまう。その後ディフェンス面ではある程度落ち着きを取り戻すが、慶大の屈強なインサイド陣の前に完全にリバウンドを支配されてしまい点差を縮めるには至らない。最後はこの日が大学でのデビュー戦となったC小室悠太郎(社1=石川・北陸学院)が得点などで奮闘を見せる場面を作るも51-68で完敗を喫した。

小室は新入生ながら多くのプレータイムを得る

 昨年は関東大学選手権4位、関東大学1部リーグ戦5位など躍進を遂げた早大。さらなる躍進を目指す早大にとって新たな戦力の発掘は欠かせない。そういった意味で第1試合は大きな収穫となった。しかし第2試合は新チームに欠ける部分も多く見つかった試合と言えるだろう。こうした課題を一つ一つ解決し、昨年以上の強さを見せる早大の姿に期待したい。

(記事 秋間勇人、写真 秋間勇人、木村綾愛)

第13回東京六大学リーグ戦
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

19 21 32 77
法大 16 21 19 60
◇早大スターティングメンバー◇
G#12 中野諭(人3=長崎西)
F#23 中谷誠人(商3=東京・早実)
G#2 香川泰斗(人2=大分舞鶴)
F#17 髙阪俊輔(社2=東京・早実)
C#35 小室悠太郎(社1=石川・北陸学院)
第13回東京六大学リーグ戦
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

14 15 13 51
慶大 23 16 16 13 68
◇早大スターティングメンバー◇
G#7 石原卓(社4=東京・京北)
C#26 富田頼(スポ3=京都・洛南)
F#27 濱田健太(社3=福岡第一)
F#39 桑田裕平(商2=京都・洛南)
C#35 小室悠太郎(社1=石川・北陸学院)