あと一歩のところまで迫るも、悔しい結果に

男子バスケットボール

 全日本大学選手権(インカレ)の第4戦目であるきょうの対戦相手は、青学大。関東大学リーグ戦(リーグ戦)では1勝1敗と、実力が拮抗(きっこう)している相手だ。試合は前半、なかなかシュートの成功率が上がらず25ー35と10点のリードを許して折り返すも、後半の立ち上がりは得意のディフェンスからリズムを作る。しかし、スリーポイントを中心に加点していく相手との点差を詰めることができず、70ー77で敗戦してしまった。

  「僕らは今大会オフェンスがスムーズにいっていないという印象がある」とF濱田健太(社2=福岡第一)が語るように、第1クオーター(Q)開始早々、相手に二連続得点を許してしまう。しかし、すかさずF新川敬大(スポ3=東京・京北)のスリーポイントシュートで応戦する。相手の厳しいディフェンスに合い、なかなかリズムに乗れない時間帯が続くが、濱田のゴール下のシュートや、G澁田貴大(スポ4=東京・京北)のスリーポイントシュートなどで加点し、10ー20で第1Qを終える。続く第2Qは、この日二本目となる澁田のスリーポイントが決まると、得意のディフェンスも機能し始める。相手に5分間得点を許さず、20ー20の同点に持ち込んだ。その後は一進一退の攻防が続くも、相手に外からの得点を重ねられ、25ー35で前半を折り返した。

スリーポイントを打つ新川

 反撃を狙いたい後半。序盤は連携ミスが目立つ場面もあったが、C富田頼(スポ2=京都・洛南)を中心に得点を積み重ねる。さらに、SG南木俊樹(社3=東京・早実)がスリーポイントを2本沈め、47ー53と6点差に迫る。迎えた第4Qは、なかなかリバウンドを取ることができない場面が続く。試合終了間際には、濱田が二連続でスリーポイントを決め、さらにはバスケットカウントを獲得したが、70ー77でタイムアップ。きのうに続く敗戦となった。

インサイドを中心に得点を重ねた富田

  あすは7位決定戦に臨む早大。「あすは4年生のために戦う」(G石原卓、社3=東京・京北)、「ワセダらしいバスケをして今シーズンをしっかり終わりたい」(濱田)。今シーズンを締めくくる試合を、ぜひ白星で飾ってほしい。

(記事 下長根沙羅、写真 橘高安津子)

第68回全日本大学選手権 11月26日(vs青学大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

10 15 22 23 70
青学大 20 15 18 24 77
◇早大スターティングメンバー◇
G#11 河合祥樹主将(スポ4=京都・洛南)
C#38 宮脇隼人(スポ4=京都・洛南)
G#7 石原卓(社3=東京・京北)
F#8 新川敬大(スポ3=東京・京北)
F#27 濱田健太(社2=福岡第一)
◇主なスコアリーダー◇
得点  富田頼:17得点
リバウンド  富田頼:6リバウンド
アシスト  森井健太:5アシスト
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コメント

G石原卓(社3=東京・京北)

――きのうの敗戦からどう切り替えて臨みましたか

優勝することが目標だったので負けた瞬間は気持ちが下がったんですけど、トーナメントだし切り替えなきゃ仕方ないと思うので、悔しい気持ちはきのうまでできょうはしっかり切り替えられたと思います。

――きょうの試合を振り返って

青学大はフィジカルが強くて、ワセダも負けないようにしようと話していたんですけど、やっぱりその部分で負けてしまったと思います。そこでもう少し対等に戦えていたら勝てた試合なのかなと思います。

――審判が目立つ試合になってしまいましたが、気持ちの乱れなどはありましたか

審判が悪いというわけではないんですけど、こちらが審判に合わせていこうという考えでやっていました。でも結局最後までアジャストできなくて、そこも敗因の一つかなと思います。審判は変わらないのでどう合わせるかというのも大事になると思いました。

――第4Qの終盤はどのような指示がありましたか

点差が開いていたのでスリーポイントを打てるだけ打とうという意識がありました。誰が打てばみんなでリバウンドを取りに行こうという気持ちがあったのであのようなプレーにつながったと思います。

――あしたの試合に向けて意気込みをお願いします

試合後にスタッフから「あしたは4年生のために戦おう」という話があったので、4年生とのプレーを楽しみながらもしっかり勝ちたいと思います。

F濱田健太(社2=福岡第一)

――きのうの一戦からどのような修正をされましたか

きのうは優勝目指してやってきたところでメンタル的に全員、目標が無くなったということで落ち込んだところは絶対あるのですが、1年間やってきた中で終わり方という部分を意識しました。ここまでしっかりやってきたのに終わり方が悪いのではなくて、きちんと最後は2勝して、今まで1年間ワセダを応援してくれていた人たちのためにやチームのために頑張りましょう、ということで臨んだのですが負けてしまいましたね。

――立ち上がりが重かった要因はどういった部分だと思われますか

僕らは今大会、オフェンスがスムーズにいっていないなという印象があって。何が要因とかは分からないのですが、その後は粘って点差を戻すことはできたので悪い流れではなかったなと思います。

――点差を縮めた中で濱田選手自身はどのようなプレーを意識されましたか

きのうスリーポイントが入ってあまり自分のマークマンがヘルプにいかなかったので、そこはしっかり適応してスクリーンの後にダイブしたりピックアンドロールの後にダイブしたり、周りの人がプレーしやすいように意識しました。

――最後は強気な姿勢が見られました

最後はスリーポイントを打つしかなかったので強気でいけたというのもあるのですが、弱気になって回しているだけでは絶対に追いつけないので少しでも空いたら打とうと思ってやっていました。

――最終戦に向けて意気込みをお願いします

ワセダらしいバスケをして今シーズンをしっかり終わりたいです。学生の大会はこれで最後だし、4年生もどうなるか分からないですが最後の大会なのでしっかり勝ちで締めくくりたいなと思います。