リーグ戦が開幕!初戦は惜しくも黒星に

男子バスケットボール

 2カ月間の長丁場になる関東大学リーグ戦(リーグ戦)が開幕した。3年ぶりに1部リーグに復帰した早大は、上位を目指すためにも落とすわけにはいかない初戦に臨んだ。序盤は相手のペースに持ち込まれるが何とか食らいつき、前半終了時で10点のビハインドとする。しかし後半に入るとガードを中心とした多彩な攻撃で徐々に点差を縮め、一時は同点にまで追いついた。終盤まで接戦が続いたが早大はあと一歩及ばず、初戦を落とした。

 開幕戦の緊張もあってか試合は序盤からリードを奪われる展開になり、なかなか本来の力が出し切れずに苦しい時間帯が続く。第2ピリオドでも身長の高い相手にリバウンドを取られてしまい自分たちのチャンスが掴めない。それでもG石原卓(社3=東京・京北)やG森井健太(スポ3=京都・洛南)の3ポイントシュートなどで食らいつく。さらに持ち前のオールコートを使用したディフェンスでロースコアな展開に持ち込み、試合のリズムをつかみ始めた。しかし相手も流れを切らすことなくポイントを重ね、10点のビハインドで前半を終えた。

チーム最多得点をマークした澁田

 大事な初戦を落とすわけにはいかない早大であったが、後半は一転してペースをつかみ始めた。オフェンスでは当たり負けしないアタックで果敢に攻め、夏に強化したフィジカル面の成果を存分に発揮。インサイドでは攻撃的なセンターのC富田頼(スポ2=京都・洛南)が得点を重ね、またこの試合最多スコアのSF澁田貴大(スポ4=東京・京北)が3ポイントシュートを鮮やかに決める。それを支えるガード陣の中で特に活躍を見せたのがG長谷川暢(スポ2=秋田・能代工)だ。3ポイントシュートやアシストをマークするなど、今後の成長にも期待がかかる活躍ぶりを見せてくれた。試合は接戦となったが早大が惜しくもあと一歩及ばず、63-70で敗北した。

今後の活躍に期待がかかる長谷川

 惜しくも初戦を落としてしまった早大だが、強豪の青学大を相手にあと一歩のところまで追い詰めた。今後の戦いにも期待したい。

(記事、写真 橘高安津子)

第92回関東大学リーグ戦 9月3日(vs青学大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

10 23 21 63
青学大 13 16 18 23 70
◇早大スターティングメンバー◇
G#11 河合祥樹主将(スポ4=京都・洛南)
C#38 宮脇隼人(スポ4=京都・洛南)
G#21 南木俊樹(社3=東京・早実)
F#8 新川敬大(スポ3=東京・京北)
F#27 濱田健太(社2=福岡第一)
◇主なスコアリーダー◇
得点  澁田貴大:13得点
リバウンド  河合祥樹:6リバウンド
アシスト  石原卓、森井健太:2アシスト
コメント

G河合祥樹(スポ4=京都・洛南)

――リーグ戦が開幕しましたが、これまで強化してきた部分はどこですか

早慶戦が終わってからフィジカルの強化を主にしてきました。1部には自分たちより大きい選手たちがたくさんいるので、ディフェンスやリバウンドで当たり負けしないような体づくりを大事にしてきました。

――その成果はこの試合で発揮されましたか

ディフェンスのときにも手応えを感じられた部分はありましたが、オフェンスのときに積極的にアタックを仕掛けられたことはとても良かったと思います。

――リーグ戦の目標をお聞かせください

きょねんは入れ替え戦で勝って1部に復帰したんですけど、自分たちはチャレンジャーの立場だと思っているので、精一杯戦い抜きたいです。

――あしたの専大戦に向けて意気込みをお願いします

関東大学選手権でも勝った相手なので、きょうの反省をしっかり生かしてあしたは勝ち切りたいと思います。