明大に完勝!3年ぶりの1位に輝く

男子バスケットボール

 早大にとって新体制になり初の公式戦である今大会。最終日となったきょうは明大と対戦した。前半はペースを握れずになかなか点差を広げ切れなかったものの、後半に入ると持ち前の運動量をベースに攻守で明大を圧倒する。関東大学1部リーグに所属する相手にも十分戦える実力を見せつけ、92-74というスコアで完勝。見事優勝を果たした。

 第1クオーター(Q)、オフェンスの中心となったのはC富田頼(スポ2=京都・洛南)。持ち味であるゴール下での粘り強さを存分に発揮し、2連続バスケットカウントなどで得点を重ね、7点リードでこのQを終えた。第2Qに入ってからも富田やC宮脇隼人(スポ4=京都・洛南)のインサイド陣を中心に攻撃する。しかし相手にオフェンスリバウンドを取られる場面も散見し、リードを縮められて前半を45-41で折り返した。

今大会を通して攻守での活躍を見せた富田

 後半に入ると「1部で一番攻撃回数の多いチームを目指す」(F新川敬大、スポ3=東京・京北)という言葉を体現するかのように、怒涛の攻撃を仕掛ける。新川の3連続得点などで流れに乗ると、ディフェンスも徐々に激しさを増していく。第3Q終了間際にはオールコートで激しくプレッシャーをかけ、スティールからの速攻でわずか30秒の間に6得点を挙げてみせた。第4Qも、新体制となってプレータイムが大幅に増えたF濱田健太(社2=福岡第一)のスリーポイントや、G石原卓(社3=東京・京北)と新川の息の合ったプレーなどで本来の力を見せつけ、最終スコア92-74で完勝した。

鋭い突破からレイアップシュートを決めるG河合祥樹主将(スポ4=京都・洛南)

 前回は5位に沈んだこの大会。ことしは見事優勝し雪辱を果たした。決して大きな大会ではないかもしれないが、ことしから関東1部リーグに所属する早大にとって同じ1部の学校も参加するこの大会で結果を残せたことは、大きな自信につながったと言えるだろう。幸先よく始まった今シーズン。次は関東大学選手権(トーナメント)で躍動する選手たちの姿に期待したい。

(記事 秋間勇人、写真 橘高安津子)

第12回東京六大学リーグ戦 3月21日(vs明大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

27 18 24 23 92
明大 20 21 17 16 74
◇早大スターティングメンバー◇
G#7 石原卓(社3=東京・京北)
G#18 森井健太(スポ3=京都・洛南)
F#8 新川敬大(スポ3=東京・京北)
F#27 濱田健太(社2=福岡第一)
C#38 宮脇隼人(スポ4=京都・洛南)
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コメント

G河合祥樹主将(スポ4=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返って

出だしはあまり前からプレッシャーをかけるということができていなくて、相手のペースに合わせてしまうような場面が多かったので、おのずと相手に流れを与える形になってしまいました。でも後半になって徐々に自分たちがハードワークすることで相手がついてこられなくなったということで、最終的には自分たちのペースに持っていけたということは良かったと思います。

――大会全体を振り返って、5戦全勝という結果はいかがですか

この大会に向けて練習に取り組んだという感じではなかったのですが、実際に2週間だけバスケットボールの練習をして、こうして実践形式でプレーできたというのはチームにとっても大きな収穫だと思います。

――新しいチームになって、今の段階で感じるチームの強みと弱みをそれぞれ教えてください

強みは昨年もそうだったのですが、選手層が厚くて誰がどの時間出ていても安定した力が出せるということだと思います。強みでもあり弱みでもあるのは身長が平均より低いということで、1部で戦っていく上でリバウンドであったりゴール下での得点力が重要になってくると思うので、そこが一番修正していかなくてはならないところかなと思います。

――最後に今シーズンの意気込みをお願いします

まずチームの春の目標としては、トーナメントでベスト4以上になることと、定期戦ですべて勝つことが第一段階なので、それを必ず達成できるように日々努力していきたいと思います。

F新川敬大(スポ3=東京・京北)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

前半は自分たちの思うようなプレーが出来なかったのですが、後半は思い通りのアップテンポな試合ができたと思うので、後半点を伸ばせた要因かなと思いますし、勝てた要因でもあると思います。

――今大会は新チームで迎えた初の大会となったと思いますが、どんなテーマで臨まれましたか

まだチームでセットプレーとかが何も決まっていないので、今期の目標でもある1部で一番攻撃回数の多いチームっていうのを目指すという事で、今大会では攻撃回数を多くするというプレースタイルで臨んでいきました。

――今大会を通じて良かったことや悪かったことはありますか

良かったこととしては、アップテンポな試合ができて攻撃回数も多くできたと思いますし、スリーポイントもチームとして要所で決めていけたことだと思います。悪かったのはやはり全員サイズがないのでリバウンドの面かなと思います。

――きょうの新川選手は派手なプレーが目立ちましたが、狙っていたでしょうか

ガードの石原(卓、社3=東京・京北)とは中学の頃から一緒にプレーしているので、そこら辺は息が合っていてきょうのようなプレーができたのだと思います。

――今後への意気込みをお願いします

まだやはりチームとして仕上がっていないので、トーナメントまで1か月あるのでこれから1つ1つ練習していって、リバウンドだったりスリーポイントの確率だったり、課題を克服して臨みたいと思います。