快進撃は止まらない!関学大を破り首位キープ

男子バスケットボール

 関東大学2部リーグ戦(リーグ戦)も第11節を迎えた。現在1敗と首位を守る早大の相手は関学大。立ち上がりから優位な展開で得点を重ねる。早大バスケの黄金パターンでもある固いディフェンスからの攻撃を生かし、第1クオーター(Q)で15点差をつけた。後半も最後まで主導権をわたさず、最終スコアは82-50。10勝目を挙げ、悲願の入れ替え戦へまた一歩近づいた。

 「出だしで圧倒できた」(C宮脇隼人、スポ3=京都・洛南)と語るように、第1Qではディフェンスが光った。今季チームの好調を支える激しいディフェンスは関学大の得点源を封じ、開始3分半を無失点に抑える。さらに、相手から奪ったボールで速いオフェンスを展開。好循環をつくり出す。第1Qの終了時にはG木澤義椰(人4=京都・洛南)がブザービーターを沈め、流れをつかんだ早大は第2Qでも差を広げる。42-24で前半を折り返した。

ポストプレーからフックシュートを決める宮脇

 後半も早大の勢いは止まらない。第3QにはG池田慶次郎主将(社4=東京・京北)を皮切りに4本連続でスリーポイントシュートを決め、相手を突き放した。インサイドでもオフェンスのチャンスを見出し、多彩な攻撃を披露。第4Qでは、残り5分で選手を総入れ替えするも、全員で手を緩めずに層の厚さを見せつける。最後までリズムを崩さず、82-50の大差で関学大を下した。

ベンチから勢いをもたらしたSG佐藤智也(社3=北海道・札幌日大)

 今回も選手一人一人が常にプレッシャーをかけ、気迫のこもったディフェンスからの速攻という早大バスケの理想を見事に体現。「自分たちのバスケをすれば負ける相手はいない」とG石原卓(社2=東京・京北)が言うように、これからも強敵相手にいかに自分たちの強みを発揮できるかが勝利へのカギとなる。リーグ戦2位の日大と勝率で並ぶいま、早大には一つの負けも許されない。入れ替え戦へ向けて突き進む早大の快進撃を見逃すな。

(記事 丸山美帆 写真 秋間勇人、黒田菜々子)

第91回関東大学2部リーグ戦 10月10日(vs関学大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

24 18 20 20 82
関学大 15 10 16 50
◇早大スターティングメンバー◇
G#34 池田慶次郎主将(社4=東京・京北)
G#7 石原卓(スポ2=東京・京北)
SF#36 澁田貴大(スポ3=東京・京北)
SF#8 新川敬大(スポ2=東京・京北)
C#38 宮脇隼人(スポ3=京都・洛南)
◇主なスコアリーダー◇
得点  新川敬大:16得点
リバウンド  新川敬大:8リバウンド
アシスト  池田慶次郎主将:4アシスト
コメント

SG佐藤智也(社3=北海道・札幌日大)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

1周目は自分たちのバスケットがなかなかできなくて、ディフェンスの部分でプレッシャーを掛けきれなかったんですけど、きょうは出だしからスタメンの人たちがプレッシャーかけて良いディフェンスを見せてくれたので、そういう部分では良かったと思います。

――佐藤選手自身のプレータイムも多かったと思いますが、意識した点はありますか

南木(俊樹、社2=東京・早実)がケガをして、いつも僕は2番ポジションなんですけど、3番ポジションになって、外のシュートとかは結構ガードがつくってくれていたんで、積極的にシュートを打つことと、ディフェンス頑張ろうと思ってやってたんですけど、オフェンスは良かったんですけど、ディフェンスの部分でノーミドルとかを徹底できなかったところがあるので、そこは明日ちゃんと修正してやっていきたいです。

――大差での勝利となりましたが、その中で反省点はありましたか

自分もそうだしチームもそうだったんですけど、相手が高い位置からドライブで崩してくるチームだったので、外に外に追い出すのにミドル側をドライブされてノーミドルを徹底できなかった部分と、出だしにオフェンスリバウンドがポロポロ取られていたので、そこを修正できれば良かったと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

本当に僕にとってチャンスだと思うので、ディフェンスしっかりして、思い切りの良いプレーが自分の持ち味だと思うので、シュートは思い切り打って、あとはコートの中で声出して元気にやりたいと思います。

C宮脇隼人(スポ3=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きょうは出だしで圧倒できたのでいつもは出だしが悪くて競ってしまうのですが、頭から離せたことが良かったなと思います。

――大勝できたことにあたって良い点はどの部分だと思いますか

出だしと、あとはディフェンスのところです。チームでローテーションディフェンスをやっているのですがそこが上手く機能して、相手に簡単にドライブされるということが無かったので、そこが相手に点数取られなかったのだと思います。

――ポストプレーなどで活躍されていましたが、意識した点はありますか

相手が大きくないので自分のところは攻めるチャンスで、いつもポストプレーの練習をしているのでそこがそのまま上手くできたかなと思います。

――いまのチームの雰囲気はいかがですか

練習からとても良い雰囲気でできていて、試合でもその良い雰囲気が出ているのでチームとしては良い感じです。

――残り7試合となりましたが、どのように取り組んでいきたいですか

相手がどこであろうと一戦一戦自分たちのバスケットをして、自分たちのバスケットができれば勝てると思うので大事に頑張っていきます。

G石原卓(社2=東京・京北)

――本日はどのようなお気持ちで試合に臨まれましたか

どの相手でもそうですが、自分たちのディフェンスから走るバスケをもう一度見直してやろうと監督陣から言われて、選手たちも声をかけながらやろうという感じでした。1周目は相手の流れで試合を運ばれてしまいましたが、どこが相手でも、強くても弱くても、自分たちのバスケをすれば負ける相手はいないと思います。一試合一試合、自分たちのバスケをできるかがカギですから。

――きょうは相手の得点源に合わせてディフェンスを調整されていたようですが

スタッフ陣から、相手に得点源が2人いるんですけど、彼らがボールを持ったらディフェンスをオープンにしようと言われました。ドライブが来たら一人では止められないので、皆でカバーしあって、他の相手は一人で頑張ろうという作戦でしたね。皆がそのような意識を持っていたのでその2人にあまり点を取られませんでした。

――自分でレイアップを決められなかった後に悔しそうな表情をされていましたが

リーグを通して、ガードがしっかりアタックしろと言われています。そこまではきょうできていましたが、できたからには決めたかったので悔しいです。今回は点数が離れたから、自分が外しても支障はありませんでしたが、もし競っている状態で、あのような簡単なシュートを外してしまうと、一つのミスで負けてしまいますから。そういうところは直していきたいです。

――3Qでチームとしては連続4本目となるスリーポイントシュートを決めていらっしゃいましたが

みんながスリーポイントシュートを打っていたので、自分も打っちゃえという軽い気持ちで打ったら入ったので良かったと思います。

――本日は大差での勝利でしたが、原因は何でしたか

一人一人がボールマンプレッシャーを忘れずに、リバウンドも取れていました。ディフェンスが良いとそのまま走るバスケができます。ワセダは個人個人のプレーが上手いですが、それをやるにはディフェンスからしっかりしていないといけません。きょうはディフェンスから皆が速い流れで良いシュートを打てたのだと思います。

――本日の試合で見えた反省は

課題としては、ワセダは小さいので、相手がシュートを打ったときにリバウンドを何回も取られてしまったことです。そこは練習からいつも言われているのですが、しっかりボックスアウトして、ボールが落ちてからでもいいから取ろうということです。

――江戸川大戦への意気込みをお願いします

勝つのは当たり前です。勝つだけではなく、どれだけ自分たちのバスケをして勝つかが大事だと思っています。自分たちのバスケができずに買っても来週にはつながりません。しっかり自分たちのバスケをして、大差で勝って、良い流れで来週につなげていきたいと思います。