大差をつけ圧勝!開幕3連勝を飾る

男子バスケットボール

 第3節を迎えた関東大学2部リーグ戦(リーグ戦)は江戸川大との対戦。試合開始から早大優位の展開で得点を重ねる。時折、相手のゾーンディフェンスに苦しめられるが、G森井健太(スポ2=京都・洛南)を筆頭に流れを取り戻し、試合を折り返す。20点差をつけ迎えた後半も、G池田慶次郎主将(社4=東京・京北)が連続10得点を決めるなど、とどまることを知らない早大。終盤にかけ、連続得点を奪われるものの98-63と大差での勝利を飾った。

 「ガードが積極的に攻めることがこのチームの一番の強み」(森井)。大学に入学してから、初めてスタメンの座を手にした森井はこの言葉通りの活躍を見せた。ドライブからのシュートを確実に沈め、第1クオーター(Q)終了時には24-16と10点近くの差をつける。このまま勢いに乗りたい早大。だが迎えた第2Qでは、昨季苦手としたゾーンディフェンスを仕掛けられ、流れを奪われてしまう。ただ、ここで森井のプレーが光った。臆することない攻撃で相手のゾーンを崩し、数多くのアシストで貢献。チームのリズムを取り戻し、49-29と大差をつけて試合を折り返した。

大学初のスタメン起用に見事応えた森井

 後半も早大は油断を一切許さない布陣で戦いに挑む。C宮脇隼人(スポ3=京都・洛南)が体格を生かしたディフェンスで相手の攻撃を封じ、優位に試合を進めると池田主将が連続10得点を決め、さらにリードを広げる。また、F國枝健太(社4=東京・早大学院)がスリーポイントシュートを確実に沈めるなど、攻撃層の厚さを見せつけた早大。迎えた最終Qにおいても、森井が攻撃の起点となってペースを緩めない。しかし残り5分で、またも相手にリズムを崩される。こぼれ球をうまく収めることができず、一気に12点ものスコアを追い上げられてしまう展開に。コート内での声掛けを高める早大。SG佐藤智也(社3=北海道・札幌日大)を筆頭にボール目がけたディフェンスでチーム力を見せつけると、そのまま逃げ切り98-63と順調に3連勝を手にした。

3本のスリーポイントシュートを沈めた國枝

 最後まで気迫あふれるプレーで試合を展開し、開幕3連勝をつかんだ早大。あすは中大との戦いに挑む。「試合ごとに成長していきたい」(森井)という闘志のもと、次はどのようなゲームを繰り広げるのか。全ては1部昇格のために。戦いはまだ始まったばかりだ。

(記事 渡部歩美、写真 東哲也)

第91回関東大学2部リーグ戦 9月12日(vs江戸川大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

24 25 28 21 98
江戸川大 16 13 13 21 63
◇早大スターティングメンバー◇
G#34 池田慶次郎主将(社4=東京・京北)
G#18 森井健太(スポ2=京都・洛南)
SG#21 南木俊樹(社2=東京・早実)
SF#8 新川敬大(スポ2=東京・京北)
F#16 山本純平(スポ4=福岡第一)
◇主なスコアリーダー◇
得点  池田慶次郎主将:16得点
リバウンド  富田頼:9リバウンド
アシスト  森井健太、河合祥樹:5アシスト
コメント

F國枝健太(社4=東京・早大学院)

――この試合を振り返っていかがですか

入りからワセダのディフェンスをやっていこうということで、やっていたんですけど最初そんなに点差が開かなかったんですけど、徐々に2クオーター、3クオーターとずっと続けてきたことによって徐々に点差が離れてきて、試合を通してディフェンスというのが機能したかなという印象です。

――30点差以上の大勝でしたが、具体的によかったところはどんなところでしょうか

オフェンスの面でいままでガード陣がゴールにアタックするということで少し課題が挙げられていたんですけれども、きょうはそういったところが意識的にできていて、ガードがそのままゴールにアタックしたり、収縮したところでパスアウトしてスリーポイントの確率がよく入っていたことが30点差開いた要因かなと思います。

――途中相手がゾーンディフェンスをしてくる場面もありましたが、昨年はゾーンディフェンスに苦しみましたが対策は練られていましたか

ゾーンのフォーメーションみたいなのは練習していて、それなりに対策はしていたので落ち着いてできたかなと思います。

――きょうは國枝選手自身プレータイムが長かったですが、プレーほ出来はどうでしょうか

ディフェンスの面で買われて試合に出場させてもらっている部分があるので、ディフェンスの部分でもっともっとチームを引っ張っていけるようにできるかなと思います。

――終盤ベンチから池田主将が「緩くなっている」という指摘をされていましたが、そういった雰囲気は感じましたか

試合の最後に出てくるメンバーというのはいままでベンチで足が冷えている状態で出るので、どうしても体が動かなくていつも通りのプレーができない部分が出てきてしまうので、そういったところを意識的にベンチから声を掛けていつもやっている通りのプレー、ワセダらしいプレーっていうのをやっていこうという話を試合が終わった後に話したので、あしたからそれができるかなと思います。

――ここから中大、日大、大東大と強豪が続きますが、そこに向けての意気込みは

相手がどうこうというよりはまずはワセダのプレーというのを継続して、一戦一戦大切に頑張っていきたいと思います。

G森井健太(スポ2=京都・洛南)

――大差での勝利でしたね

今日は卓(SF石原卓、社2=東京・京北)の体調が優れない中、スタメンでの出場となりました。いつも通りを心がけてシュートまでいけたのでよかったと思います。

――初スタメンとなったと思いますが、いつ頃決まったのですか

今日言われたのですが、練習からそういうかたちであったのであまり意識はしませんでした。

――どういったお気持ちで試合に臨みましたか

試合の入りがとても大事なので、そういった面ではしっかり自分がコントロールしてやっていこうと思いました。

――序盤からゴールに向かうシーンが見られました

このリーグを通してそれが自分の課題だと思っているので、最初からいけたことはとてもいいことだと思うし、アシストにも貢献できたと思うのでよかったです。

――第2Qでは一時ゾーンディフェンスに苦しみましたが、森井選手が打破していましたね

自分的にもゾーンをされてチームの流れが止まっていた時間帯で、ここで自分がチームに流れをもたらすきっかけをつくらなくてはならないと思いました。そういう点では落ち着いてプレーする時間も増えてきたので、よかったかなと思います。

――攻撃の起点となるシーンも多く見られましたが、その点に関してはいかがですか

ガードが積極的に攻めることがこのチームにとって一番の強みでもあるし、やっていかなくてはならないことだと思うので、そういう面では今日の試合を通してできるシーンが多かったので次の試合も頑張りたいと思います。

――次の試合は中大戦ですが、意気込みの方をお願いします

やっぱり1試合1試合勝つことは大事ですが、成長することも大事だと思うのであしたも成長できるように頑張って勝ちたいです。