目標は『1部昇格』。開幕前から掲げたこの目標をついに実現する時がやってきた。今季主将を務めるG池田慶次郎主将(社4=東京・京北)、ついに花開いたF國枝健太(社4=東京・早大学院)、万能オールラウンドプレーヤーのSF澁田貴大(スポ3=東京・京北)、コートの外からチームを支える長田草太学生コーチ(スポ3=東京・早実)。この4名に開幕を迎えた関東大学リーグ戦への意気込みなど、様々な話を聞いた。
※この取材は9月5日に行われたものです。
「春は正直手応えは全くありませんでした」(澁田)
澁田
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
池田 きょうの試合は、チームの課題としてリバウンドっていうのを意識していたんですけど、前半はポロポロ相手に取られてしまって、そこから点を入れられる展開になってしまって、思ったように上手く点差が離れなかったんですけど、2ピリの後半くらいから徐々に自分たちのバスケを体現できて、体現できたのにつられて点数も開いていって、3ピリでガッと離れたので、あしたからの試合では3ピリの自分たちのバスケっていうのを1ピリから出していけたらなという風に思える試合でした。
――きょうのこの対談の組み合わせのメンバーはどういった印象ですか
澁田 東京、ザ・東京。
――皆さん東京の出身ですか
池田 出身ではないです。東京、東京、埼玉、埼玉です。高校がみんな東京です。
――皆さんの仲はいいんですか
池田 ちなみにここ(國枝)はずっと一緒にいます。本当にずっと一緒です。
澁田 じゃあこちらも負けじと。
長田 別にそこまで一緒ではないです。
一同 (笑)。
――お互いの印象はいかがですか
池田 (國枝は)とにかくいい奴で、優しくて、本当に何でもできるんですよ。だからもう僕はおんぶにだっこです。
澁田 同感です。
長田 間違いないっすね、國枝さんは。
國枝 こんな感じでいつもイジられてます(笑)。
池田 違う、これイジりじゃない。
澁田 イジってないっすよ。
國枝 なんかこうやっていつも嘘ばかり言われてます。
澁田 え、嘘?
池田 いや、本気だよ本気。
長田 受け取り方の問題だと思いますよ。
――澁田さんの印象は
池田 ふわふわしてる。やわらかい。
國枝 ゆるキャラです、ゆるキャラ。でもバスケになるとひょう変するんでそこらへんはすごく魅力的だと思います。
池田 たまにすっごい負けず嫌いなとこあります。
長田 山本(純平、スポ4=福岡第一)か澁田っすよね、二重人格。
澁田 そこまではいかないって。てかみんなそんなもんじゃない?
國枝 長田も結構ベンチに入るとうるさいですよ。
澁田 熱い男だよな、お前はな。
長田 そうです。熱い男です。
池田 しかもきょうの朝、ワセダの2015年のリーグ戦に向けてのモチベーションビデオみたいなものを撮影して、LINEで貼ってくれて、そんな熱い男なんです。
――4年生同士でよく遊びに行かれるという話を聞きましたが、オフの日には何をなさっていますか
池田 そうですね、4年生はすごく仲が良くて、結構オフの前日に飲みに行って、次の日も飲みに行くみたいなことをしていますね。
國枝 つい最近もありましたね。
池田 4年生は仲良いです。4年生は。
澁田 3年生も仲良いですけど全員は揃わないよね。
長田 揃った試しがない。
澁田 誰かしら欠けているっていう感じですね。
――最近は3年生でどんなことをしましたか
澁田 最近は高田馬場で普通にリーグ戦の決起集会しました。で、彼(長田)がいませんでした。
一同 (笑)。
長田 違う、仕事があったの、仕事が。
――3年生同士や4年生同士で仲が良いようですが、上下での仲はどうですか
澁田 プライベートではあんまり関わらないですね。
長田 ここ3人(長田、澁田、國枝)は1回遊び行ったことあるよね。
池田 俺をハブくっていう。
長田 木更津までドライブして、貝食べに行きました。
澁田 この人は本当に、僕をドライバー要員で呼ぶんですよ。最後の最後に行くこと決定すると呼んできます。
國枝 まあそんな頻繁じゃないですけど、イベントごと的な、まあ月1くらいでは遊びます。あとはプライベートではあんまり干渉しすぎない感じですね。
澁田 お互いが何してるかわからないくらい。
國枝 そうそう、お互いそういう感じです。
――池田さんと澁田さんは中高同じ学校ですが
澁田 その話しちゃいます?いっぱいありますよ(笑)。
――2年生にも京北出身の選手がいて、京北同士のつながりはありますか。
池田 京北で遊びに行くことは無いですよ。京北の練習に京北のメンツで行くみたいなことはありますけど、それくらいかな。あんまり遊んだりはしないですね。
澁田 どっか行ったって…。
池田 無いね。
澁田 無いっすよね。本当に京北の練習くらい。
――京北の練習にはよく参加されるんですか
池田 最近はあんまり行けてないんですけど、年に2、3回くらいは。
澁田 高校生の大会近い時とか行ってます。
「4年生が引っ張っていける環境をつくること」 (長田)
長田
――最近ハマっていることはありますか
澁田 最近部内でハマっているのはマックですね。なんか最近部室が変わって、そしたらマックが真下にあって、もうみんな食べてます。
國枝 あとは何だろうね、暢(長谷川)ピースくらい?これは流行ってますね。
――試合前のルーティーンはありますか
澁田 僕はつくってないです。
池田 僕も似てますね、ルーティーン作るとこれしたいなって時にできないのが嫌なんで。強いてルーティーンって言うなら、自分がしたいなって思ったことをすることですね。試合前にコーラ飲みたいなって思ったらコーラ飲みます。
國枝 カッコイイ。
澁田 コーラが?
國枝 したいことするっていうのが。ルーティーンは、早くは起きますね、やっぱり。試合前はなるべく早く起きるようにしてます。
――池田さんはいまもコーラを飲んでいますが、コーラはお好きなんですか
池田 大好きです。
――食生活を気にすることとかはあまり無いですか
池田 体重を落とさないようには気を遣ってますけど、食べるものはそこまで。実家暮らしなんで。
澁田 僕は落とさないというより、増やすために食べてる感じです。
長田 でも、ことしのオフシーズンからみんな結構気にするようになりましたよね。量とか。
國枝 そうですね、トレーナーさんから助言が多くて。
長田 6合毎日飯食えって言われてます。
澁田 めっちゃ増えましたよね、みんな。
長田 平均でどれくらい増えましたかね。3、4キロ?
池田 いや、5、6キロ
長田 そのくらいいってるかもですね。
――フィジカルアップの一環で増やされているんですか
長田 きょうの池田主将のドライブはきょねんだったら吹っ飛ばされてました。
池田 馬鹿にしすぎだろ(笑)。
國枝 でも、まあきょねんに比べたらみんな体重も増えて。まだ足りないって感じもしますけど。どうしても大学あるところが馬場なんで、みんな寮ではないっていうこともあって管理しにくい部分もあるので、そういう面では意識的にことしはやっていこうという感じになってますね。
――お2方は4年生としてラストシーズンになりますが、上級生として意識していることはありますか
池田 シーズン始まってからずっと練習の前後に4年生でミーティングをして、とにかくコミュニケーションを絶やさないようにするのを心掛けてやってます。
國枝 そうですね、まさに言いたいことを言ってもらえました。
――3年生も上級生になられて意識が変わったところはありますか
長田 僕は4年生が引っ張っていける環境をつくることを意識してます。3年はじゃなくて、僕はって感じですけど。1、2年生がユルかったらバーンと厳しく言って、4年生に余計な負担をかけないように環境を整えるところまでは僕の仕事だと思ってます。
澁田 ふんっ。
池田 言ったもん勝ちだから。
長田 そう、言ったもん勝ち。
――澁田さんはどうですか
澁田 3年生で彼(長田)はスタッフなんで。選手で言えば、3年生はプレイヤーの人数が少なくて、ほとんどが試合に絡んでるんですけど、きょねんから絡んでる中で、ことしは池田さんの存在感っていうのが大きいんで、それが抜けた後にやっぱり3年生が誰か一人でその穴を埋めるっていうのはできないんで、1人1人がらいねん引っ張っていくっていうことを考えながらことしはやってっているんではないでしょうか。
池田 やってる?
國枝 ちょっと他人事のようにしてる(笑)。
一同 (笑)。
――池田さんは今季主将になられて、中高と主将ではなかったと思うのですが、主将は初めてですか
池田 ミニバスをやってて、そこでは主将をやっていて、中学高校も主将ではなかったんですけど、副将として高校の時は特に主将が海外とかに行ったりとかしていて、その間に自分が主将としてやってたので、初めてではないです。
――いま主将として上手くやれていますか
池田 自分はあんまり言葉が上手くないので、言う前に自分が頑張って。そしたら言う事にも納得感を持たせられるので、自分から自分からっていうのを心がけてやってます。
――主将になってから苦労したエピソードはありますか
池田 主将になってから毎日バスケ部のこと考えるようになってますね。でも苦労してるっていうより充実感のほうが強いですね。エピソードとしては…。なんかあるかな?
國枝 アレでしょ。一回なんか。
池田 あ、アレか!そうですね、ことしスタッフが総入れ替えになって、前期トーナメント(関東大学選手権)とかでも上手く結果を残せずに選手の中でもどっちを向けばいいのかわからないみたいな時期があって、そこで4年生でスタッフに自分達はこうしたいっていうのを言おうっていうことで、一回4年生とスタッフで話し合いをした時に、なんて言ったらいいんだろう、見て見ぬふりをしていたっていう現実があって、それに対して自分が感極まってしまって、スタッフに無茶苦茶言ってしまったっていうのは、まあ後々反省はして後悔はしていないんですけど、大変なエピソードかなと思います。
――そんな池田主将ですが、周りの皆さんから見た印象は
長田 練習中はめっちゃやっていますね。練習中はついていくだけです。
國枝 あんまりありふれたことを言うとつまんないけど…。
池田 言っていいよ(笑)!
國枝 さすがって感じです。不満を持っている部員はいないかなっていうのは思いますね。4年生も含めて、スタッフも含めて。全員が池田についていこうって感じです。
澁田 はい、そうです(笑)。
池田 大丈夫か…?大丈夫か…?
――池田主将を筆頭にチームつくりをしていると思いますが、いまのチームの雰囲気は
池田 いままでのワセダに比べて一人一人が責任感を持ち始めたというか、自分たちで目標を掲げてその目標に一人一人が着実に向っていっているというのを感じられるので、非常にチームとしてはいいモチベーションなのかなって思います。
長田 楽しいですよね、練習とか。きょねんは練習メニューとかに不満とかがあると「うわー」っていう顔していましたけど、ことしは慶次郎さんとかあんまり嫌な顔しないで自らやってくれるんで、割りと楽しくなるんですけど、たまに下級生が楽しくなりすぎちゃうところがあって、森井(健太、スポ2=京都・洛南)とか新川(敬大、スポ2=東京・京北)ですね(笑)。話聞かなくなっちゃうんですよ(笑)。そういうときは「聞けよ」ってかたちになるんですけど、それ以外はだいたい例年の3倍ぐらいは声出てるんじゃないかなと思います。
「勝負できる環境ができた」(國枝)
國枝
――前期を振り返ってみていかがですか
池田 スタッフも総入れ替えになって自分たちのバスケットというのもちょっと変わって、疑心暗鬼じゃないですけど不信感みたいのも少しあって、チームとして同じ方向を向けていなかったので、そういった部分では非常にもったいないことをしたなと思ったんですけど、新人戦(関東大学新人戦)辺りから自分たちの目指すバスケットというのが明確になってきて、そこからは本当に上り調子じゃないですけどチームの雰囲気も徐々によくなってきて、自分たちのやるべきことを徹底しようという気持ちも増えてきて、だから春はもったいないことをしたなと思います。
國枝 スタッフだったり体制が変わってみんなどうしてもどこかしら迷いみたいなのがあったので、向かう場所というのが固定できていなかったんですけど、でもその中でも春いろいろと得られたものが多くて、失敗もあって、そういうのがあったからこそいまこのリーグ戦でしっかりと全員が同じ方向を向いてできているのかなと思うので、結果というかつらい時期があったんですけど、それもいま考えるとプラスになったかなという感じではあります。
澁田 春は正直手応えは全くありませんでした。個人的にも調子がいいとは言えなかったし、チームとしてもチームルールもあいまいな部分があって、チームで戦っているというよりは個で戦っているような感じで、一人一人が「勝手にやって」みたいな感じだったので、大丈夫かなと思っていたんですけど、チームルールが固まってくるとそこにみんなが向っていくのでだんだんチームというのが出てきてつくられてきて、下級生は新人戦であんだけ結果が出て、間違ってはないんだなっていう考えにはなりましたね。
長田 不完全燃焼みたいな感じがあって、何をしていいかわからないまま試合が始まって、気づけば負けて、終わってっていうのがあったので早慶戦に向けてとかやるしかないなところから入って、そこら辺からみんなの気持ちも出始めて、早慶戦は間に合わなくて負けてしまったんですけど、新人戦とか1、2年生はそんなにオフェンスとか変わんなかったんですけど、ディフェンスで気持ち見せたらこんだけ勝てるんだというのを逆に1、2年生が示してくれて、上級生にも刺激になったと思うのでそこら辺からチームがいい方向に動き出したのかなと思います。
――新人戦をスタンドから見ていかがでしたか
澁田 楽しかったですね、応援するのが。普段ベンチにいるので、応援席にまわることってめったにないので、そっち側にまわってみて応援席から見てわかることとかもありますし、下級生も存在感いっぱい示してくれた選手もいますし、そういう意味では刺激にもなったし、負けてらんないなっていうのもありましたね。
――スタッフ陣は今季から入れ替わりましたが、変わったところはありますか
國枝 雰囲気ですかね。きょねんだとどうしても厳しさというところが前面に出ていて、それについていこうという感じであったんですけど、どうしてもバラバラになってしまうというのがあったので、ことしはみんなでスタッフも含めて全員が一つになってっていう統一感があって、厳しさプラスアルファ楽しさじゃないけど明るさみたいなものが加わって、どっちかっていったらそういう明るい方が好きな人が多いので、雰囲気がマッチしているというかいい意味で合っているかなとは思いますね。
池田 きょねんまでは倉石さん(平顧問、昭54教卒=東京・早実)というすごい指導者がいて、本当に倉石さんが指示することに自分たちが従うみたいなスタイルだったんですけど、ことしはスタッフの環境というのもあって自分たち学生主体でやりたいってように申し出をして、それを快諾してくれてっていう部分からもう自主性というのが例年に比べて出てきて、自分たちで考えてバスケットをするようになったし、試合の中でも自分たちで話し合って解決しようっていう雰囲気というのも出てきたので、そういった部分でスタッフが変わって自主性というのが出てきたなと思います。
――ヘッドコーチや監督の印象はどうですか
國枝 距離が近いですね。倉石さんはすごい指導者でどうしてもそこでプレイヤーと倉石さんの間に壁みたいなものがあった方だと思うんですけど、ことしは財前さん(統誉士ヘッドコーチ、平8卒)と平久江さん(卓監督、昭59卒)は普段からコミュニケーションを取っていて、プライベートとかでも3年生も4年生も飲みに連れていってくれたり、すごく距離が近くていろいろとコミュニケーションが取りやすいなっていう印象はありますね。
――長田さんは学生コーチとしてスタッフ陣との関わりは多いと思いますが
長田 割と意見を求めてくれるので、倉石さんだと倉石さんの言うことを聞いて倉石さんが言ったことを選手にやってもらう、選手ができてないことを言うというスタンスだったんですけど、ことしは割りと自分の意見も聞いてくれて自分の意見が通ったりもしているので充実しています。
――今季からAチームとBチームの境をなくして練習していると聞きましたが、それによって生まれる効果は
國枝 元Bチームの僕から言うと、ことしになって南木(俊樹、社2=東京・早実)だったり佐藤(智也、社3=北海道・札幌日大)だったり僕だったりというのがAチームの試合にも絡むことができているというのは全員で練習していて刺激し合ったからかなというのはあって、下からはい上がりたいという気持ちはみんなあると思うんですけど、その環境がA、Bチームわかれているとなかったので、そういう意味ではすごく間近で勝負できる環境が整っていて、Bチームの人たちかた言うとすごくよかったなというか勝負できる環境ができたな印象はありますね。
長田 仲はいいですよね。きょねんに比べて。きょねんはBの1年生はAチームの4年生と話したことないとか割りとあったんですけど、ことしはないですね。全体的に仲がよくて雰囲気も人数が単純に多くなったので、盛り上がりもありますね。
池田 一番は昨年まではワセダの中に2チームあるみたいな。AチームとBチームの別のチームみたいになってしまっていて、長いリーグ戦とかチームで戦わなきゃいけないときにバラバラな感じもあって、そういった部分はすごく4年生はすごく話し合っていて、同じチームだし同じ方向向かなきゃいけないという部分でA、Bを一緒にすることで、競争もできるしチームの一体感が絶対生まれると思ったので、そういった部分を考慮してA、Bを廃止した結果、そういった結果が得られているので非常にチームの雰囲気もいいですし、一体感というのも強いと思います。
――今季は選手層も厚く、ポジション争いも激化していますが、その点はどうお考えですか
長田 相当激しいですね。スタメン落ちしてるし(笑)。
池田 そういう言い方をするんじゃない(笑)。
澁田 ことしはそういう役割じゃないだけ!
長田 きょねんまで試合に出ていた人がことしベンチ外だったりとか、結構そこら辺はシビアになってきていると思います。見ていても焦りも感じます。これやんなきゃみたいな、やんなきゃ試合出れないなみたいな。きょねんより断然その気持ちは見ていて感じます。
國枝 学年も4年になって立場的には自分のことというよりはチームのことっていう立場ではあると思うんですけど、やっている以上試合にも出たいし、そういう意味では同じポジションだったり同じプレースタイルの人と練習でもやりあっていたかなというのが前期からできていたと思います。それによって元Aチームの人たちも刺激を受けてくれていたら嬉しいなと思います。そういう環境はこれからもあったらと思いますね。
「ワセダのチームを応援されるチームに」(池田主将)
池田主将
――夏の間はどのようなトレーニングをしてきましたか
長田 体づくりが大きかったですね。チームよりは個人に焦点当てて、個人の技術と個人のフィジカルアップが多かったと思います。ひたすらワークアウトですね。個人練習もドリブルスキル、シュートスキルが多かったです。あとはウエイトやって飯食って…。
澁田 その通りだと思います(笑)。
一同 (笑)。
澁田 何したっけ?夏はそれ以外は…。
――合宿では何をされましたか
池田 合宿はとにかくチームつくり。チームの動きの徹底がメインかな?
――合宿は厳しいのですか
長田 合宿になる前からきつかったですね。
池田 合宿になる前がきつくて…。
澁田 僕はみんなで泊まりというのが楽しくて仕方がなかったですね。
長田 こいつ(澁田)寝るの遅いんですよ。スタッフより遅いですからね。僕はこいつと同じ部屋だったんですけど。
澁田 部屋帰ったら(長田が)寝てるんだもん(笑)。
――リーグ戦で大切になることは
池田 プレーに関してはリーグを通してどんな相手に対しても自分たちのバスケットを貫くっていうことが一番大事かなと思います。
國枝 気持ちの部分というところでも相手がどうのこうのというよりは自分たちのやるべきことをみんなで2カ月間やればおのずといい結果ついてくるかなと思いますね。
澁田 自分たちのバスケをするってことですね。苦しいときでも、逆にいいときでもそれを崩したらいけない。それを崩さなければ負けないと思うんですけどね。
長田 自分たちのやりたいバスケをやれば練習試合でも結構強い相手にも勝っているので、その一言に尽きると思うんですけど、インカレ(全日本大学選手権)優勝っていうのを目標にしているので、1部のチームはもっとレベルの高いところでやりあっているので、僕たちはリーグを通して成長しなければいけないよねという話をみんなでしているので、一戦一戦課題をつぶしていって2カ月後には日本一を狙えるチームに、リーグ戦一戦一戦で課題を克服してステップアップしていくことが必要だと思います。
――リーグ戦は18試合にわたる長丁場ですが、体力面できつくなってくることはありますか
池田 あると思います。試合をやる以上疲労は蓄積していくんですけど、ことしはトレーナーの方たちが配慮してくださって、疲労を超えるような回復力というのを考えてくださっていて、そういう配慮があるのでさっき長田が言ったみたいにその疲労を回復させて、一試合一試合ごとにフィジカル面でもスキル面でもメンタル面でも成長できるものだと捉えているので、疲れというよりも成長という面に目を向けていきたいなと思います。
――リーグ戦でここを見て欲しいというポイントはありますか
澁田 池田さんです!
長田 間違いないですね。
國枝 間違いない。ことしの池田は…やります。間違いなく。
澁田 集大成ですからね。
長田 きょねん以上ですね。
國枝 これぐらいプレッシャーかけても期待に応えてくれるのが池田なので。
長田 闘将ですから。
池田 勝手に闘将になってる…。
國枝 キーマンは要所要所にいっぱいいるんですけどね。
池田 (キーマンが)試合ごとに変わればね。
澁田 修平(吉岡アシスタントコーチ、平27スポ卒=広島皆実)さんかな?
國枝 修平さんも見て欲しい(笑)。
長田 あふれる闘志を抑えてる修平さんを。前に出たいところを、頑張ってベンチに座っている修平さんを見て欲しいですね。
澁田 まあ、もう立ってるけどね、ほとんど(笑)。
――では最後にリーグ戦への意気込みと目標をお願いします
長田 ことしはベンチに初めて入らせてもらったので、戦術面というよりは選手のメンタルというか試合に挑む前の環境とか、そういう声掛けをしようかなっていうのは思っていて、試合中も途中で緩んでくる部分もあるのでそういうところは声掛けることとか、試合後のストレッチをしっかりやるようにだとか、試合終わって、ストレッチが終わって、サークルが終わるまでしっかりチームを見ることを心掛けていきたいです。
澁田 個人的にはきょねんと立場が変わって、スタメンじゃなくベンチから出るんですけど、その時に流れが悪いときいいときいろいろあるんですけど、悪いときにはしっかり止めて、いいときはそのリズムを崩さないようにしたいと思います。チームとしては1部昇格インカレ優勝という目標はあるんですけど、先見すぎても足元すくわれるので、きょねんとかそうだったので、一戦一戦目の前の試合をしっかり全員で戦い切りたいと思います。
國枝 個人としてはやはり4年生としてチームを引っ張るのはもちろんのこと、プレーでも闘志を見せるじゃないですけど、プレーでチームを活気づけられるように与えられたプレータイムを大事にしていきたいなと思います。チームとしては厳しい試合が続くとは思うんですけど、それでもしっかりと崩れないようにチームで勝ち続けて、で1部昇格っていうのを成し遂げます!
池田 個人としては本当にチームを引っ張り切るっていうのが自分の役割というか使命だと思うので、プレーに関してもそうだしメンタル的な部分に関してもそうだと思うので、自分が引っ張り切るというのを、自分にプレッシャーかけるみたいになっていますけど、それが僕のことし始まったときに自分が与えた責任、チームのみんなからも与えてくれた責任だと思うので、チームを引っ張るということを徹底することと、チームの目標としては澁田が言ってくれたように1部昇格とインカレ優勝というのは当然あるんですけど、それ以前に目の前の試合というのを丁寧にやり切るというのが目標であって、このリーグ戦を通じてワセダのチームを応援されるチームにというか、いいチームになりたいなと思っていて、そのために4年生中心に3、2、1年生もついてきてくれていい方向に向かいつつあるので、苦しいときも学生主体ではあるんですけど踏ん張っていいチームになれるように頑張っていきたいです。
――ありがとうございました!
(取材・編集 秋間勇人、東哲也)
◆池田慶次郎(いけだ・けいじろう)(※写真中央右)
1993年(平5)9月12日生まれ。身長177センチ、体重77キロ。東京・京北高出身。社会科学部4年。ポジションはガード。今季、早大男子バスケットボール部の主将を務める池田選手。コーラが大好きなそうで、取材前にも飲んでいらっしゃいました。下級生の時からワセダの力をなり続けた池田選手の集大成が、必ずやこのリーグ戦で見られるでしょう!
◆國枝健太(くにえだ・けんた)(※写真右)
1993年(平5)6月7日生まれ。身長185センチ、体重81キロ。東京・早大学院高出身。社会科学部4年。ポジションはフォワード。今季からAチームに定着した國枝選手。部活内で一番の嘘つきだそうで、取材中にも嘘をつくお茶目な場面も。ついに才能が開花した國枝選手が最後のリーグ戦に全てをぶつけます。
◆澁田貴大(しぶた・たかひろ)(※写真中央左)
1994年(平6)10月11日生まれ。身長182センチ、体重72キロ。東京・京北高出身。スポーツ科学部3年。ポジションはフォワード。國枝選手からは「ゆるキャラ」と言われていた澁田選手ですが、チーム随一の負けず嫌いだそうでプレー中はその雰囲気はひょう変するようです。今季は主にベンチからの出場とはなりますが、器用に全てをこなす澁田選手の力がワセダの1部昇格に必ず必要になるはず!
◆長田草太(おさだ・そうた)(※写真左)
1994年(平6)4月25日生まれ。東京・早実高出身。スポーツ科学部4年。学生コーチ。リーグ戦開幕の直前に、モチベーションビデオを作成するなどチームに熱い思いを持つ長田学生コーチ。選手の動きを冷静に分析しつつ、白熱すると声が裏返ってしまうことも。リーグ戦でもチーム一丸となった応援で早大を鼓舞して欲しいですね!