2年前、2部降格の屈辱を味わったのは現在の3、4年生。だからこそ3、4年生の1部昇格へ懸ける気持ちは誰よりも熱い。今季副将に就任したG木澤義揶(人4=京都・洛南)、熱いハートでチームを盛り上げるG永井良佳(基幹4=神奈川・桐光学園)、正確無比なスリーポイントシュートが武器のSF伊藤諄哉(人3=京都・洛南)の3人に不調に終わってしまった前期の総括と、開幕したリーグ戦への意気込みを伺った。
※この取材は9月6日に行われたものです。
「練習の時はみんな仲いい」(木澤)
木澤
――それではまずきょうの試合を振り返ってみていかがですか
木澤 きょねん関学大とやって2回とも負けてしまったんですよ。ことしもそういう展開的にはきょねんと同じ展開になってしまって、ただきょねんと違ったのはやっぱりインサイドで得点することができたので、そういった面で純平(山本、スポ4=福岡第一)がすごいインサイド頑張ってくれて、それで得点が取れたので、それでちょっとイニシアチブが取れたので、そういった面で10点差で勝てたっていうところ、まあインサイドで攻められたっていうのが勝てた要因だと思います。
――きょうの対談の組み合わせを見てどう思われますか
永井 この組み合わせは、どうなんですかね。まあでも僕らNBAすごい好きで、すごいこの3人でよく仲良く話してるっていうので多分選ばれたんだな、っていう風な感じがします。
木澤 その通りです。
永井 仲いいですもん、この3人。
――部の中では他に仲良しな人はいますか
伊藤 他はいないですね。はい、いないです。いつもこの3人で行動してますからね。
永井 ビッグスリーって呼ばれてますからね。僕ら3人でひたすらマニアックなこと話してます。
――3人で遊びに行ったりはしないのですか
一同 それはないですね。
永井 それはないんですよ。この部活あんま多分みんなでね、遊ぶことあんまないよね。
伊藤 プライベート重視するもんね。
木澤 そうね。とくに伊藤とかね。
永井 彼はすごく充実していますよ。
伊藤 みんなのことを気にかけているんですよ。
永井 そんな感じです。
木澤 まあなんか、練習の時はみんな仲いいんで、って感じですね。
永井 特に仲いい3人って感じです。
――では、お互いの印象を聞かせてください
木澤 お互いの印象ね。
永井 木澤副キャプテンからお願いしたいと思います。
木澤 永井さんは同期なんですけど、まあ言ったらけっこううるさいんですよ。うるさいんですけど、うるさくてたまに面白いか面白くないかのどっちかです。0か100か、けっこうあてずっぽうでしゃべってウケ狙いに来るんですけど、まあ面白いときは面白いっすね。面白くないときはとことん面白くないですね。そういった賭けに出て、こう、場を盛り上げるっていう、そういった面では、まあ練習中もそうですけど、そういった面では助かってますね。伊藤君はそうですね、まあ高校から先輩後輩の関係なので、まあ高校のときはけっこう先輩後輩としてすごく慕われていたんですけど、大学からちょっと舐め始めて、言葉遣いとかもタメ語になっちゃって、距離は近いなって感じがします。
永井 木澤副キャプテンはこの人、人に興味がなくって、全然人が何かしていても「何かやっとるんや」みたいなそれくらいにしか興味がない人なんですけど、NBAには興味があったり、でもけっこうにわかな部分もあったりして、本当に人に興味が無い人なんです。でもなんか人に興味が無い分自分の仕事とかはちゃんとしっかりこなすんです。試合中とか、いぶし銀の活躍をたまにするんですけど、彼はその自分の世界にのめりこんでいるところが良いところかなと思います。悪いところでもあり。でも伊藤君に限っては、なんだろうね諄哉はもうその木澤副キャプテンと違って、結構僕にはちゃんと礼儀正しくしてくれてて、もうすごい良い後輩。でも彼のふざけるとこじゃなくて真面目なとこでいうと彼の良いところは、基本的に愚直にちゃんと自分で考えて自主練習だとか、そういうところをやれるところが良いところだと思います。結構そういうところ真面目にやっているのでいいかなと思います。僕は彼好きです。木澤副キャプテンはちょっといろいろあるんですけど。彼はいいですね。
伊藤 2人とも共通するのはやっぱり真面目ですかね、根は2人とも真面目です。なんかプレー上手くいかないときとかもけっこう投げ出しちゃう人とかもいるんですけど、2人はそういうことはしないです。永井さんはとりあえず元気があるんですけど、練習中いろいろ調子出なくて気分乗らない時とかもあるんですけど、永井さんも僕以上にきっと就活とかで乗らない時も絶対あったと思うんですけど、みんなのためにいつもハイテンションってわけじゃないですけど、その声を外から声掛けてくれて、らいねんそれを僕らがやらないといけないんだなと思うと相当すごいなと思います。木澤君は、なんだろう心が広いというか、まあなんでも怒らないです。結構僕を含め、僕筆頭に後輩からもやりすぎてしまうことがあるんですけど、信頼あってこそやっぱみんなそうやるんだと思うんで、ウエイトとか大好きだったり、2人ともそうなんですけどストイックだと思います。
――試合の前に必ずやっている験担ぎなどはありますか
木澤 そうですね、なんだろう。大学入ってからですけど、絶対あのバランスボールには必ず乗ります。バランスディスク?
永井 なんかぶつぶつしたやつがあるんですけど、乗ってバランスとるんですよ。
木澤 本当に1年のとき捻挫ばっかりしていたので、足首鍛えるために。
永井 験担ぎではないよ、それ。
伊藤 あれはリハビリでしょ。
永井 テンション上がるようなことって感じですよね。
木澤」 じゃあ、あれですね、音楽、音楽聞きます。
永井、伊藤 普通じゃねえか。
木澤 特にこれっていうあれはないですね。テンション上げるっていうところだったら、本当に音楽聞いて、洋楽とか聞いてテンション上げてやってる感じです。
永井 僕はまあAチームとかの方では試合に出てないので、まあきょねん、ことしはBチームとしての活動とかもなかったんですけど、まあきょねんとか試合出る前に験担ぎっていうかたちでやっていたのはとりあえずハイテンションでしゃべるっていう。僕、結構緊張しいなんでしゃべってないと緊張して、どんどん自分こう暗くなっちゃうので、とにかく人としゃべったり、面白いことつまんないこと言って、あいつなんかアホなこと言ってるわ、みたいなそういった感じでとにかくしゃべりますね。それがまあ良いのか悪いのか分かんないですけど、とにかく緊張隠しでしゃべります。
伊藤 僕も特に験担ぎみたいな、儀式的なものはないんですけど、強いて言うなら練習の時より早めに来て行動するようにしています。アップとかそのいつも通りだとやっぱり緊張もあって、慌ただしくなるのが嫌なので早め早めに行動するようにしています。
――オフの日は何をして過ごしていますか
永井 木澤さんから。
木澤 基本、ずっと部屋で過ごしてます。たまに映画、あの一人映画けっこう好きなんで、一人で見に行くのが結構好きなので、一人映画してます。はい。それぐらいです。
――邦画とかですか
木澤 いろいろですね。自分がこれいいな、と思ったやつを見に行きますね。
永井 僕は本当に木澤君と変わらないですね。結構部屋にこもりますね。僕、漫画とか好きなんで漫画とかあとテレビとかをひたすらとりだめしたのを見てるぐらいですね。充実してないんですよ。僕らは。充実してるんですけど木澤君とかは。でも一番聞きがいのあるのは伊藤君です。
伊藤 僕は家で聖書を読んでます。ゆっくり起きて、遊びに行ったりしてます。
永井 最近まで就活してましたからね、僕らは。趣味が一番きついんですよ。趣味聞かれるのが。
――最近ハマっていることはありますか
永井 ハマっていること、個人的にでも部活でも。
木澤 何かあったっけ。最近、映画で『進撃の巨人』見たんで、漫画読まずに『進撃の巨人』の前編見ちゃって、全然わかんなくなっちゃって、とりあえず漫画みようと思って、いま『進撃の巨人』を読んでます。いまちょっとハマってますね。
永井 彼は純平さんを巨人に見立てて巨人切りみたいなことして遊んでます。それはハマってますね。1年生にやらせたりして。
木澤 入りこんじゃってますね、『進撃の巨人』に。
永井 ハマってることか。何かあるかな。ハマってことは、1年生のときから通して僕は木澤さん研究にハマってますね。
伊藤 立大からもご意見ありましたしね、バッシュが。
永井 いろんなチームからやっぱり木澤さんのなんか、結構木澤さんバッシュがダサいんですけど、そういったところへの気付きだったりとか。
木澤 気にしないんで。
伊藤 ご意見番。
永井 ご意見番ね。ハマってること、ある?諄哉。
伊藤 僕ですか。僕はえーっと、6月半ばくらいから僕の大好きな『XBOX360』が壊れてしまって念願の『PS4』を買ったので、ずっと『NBA2K16』っていうのをやってます。それしかしてないですね。
――この夏どのように過ごされましたか
木澤 就活しかしてないです。ことしはもう、きょねんまでは海に行ったりだとかしたんですけど、ことしはもう就活、8月からもう面接がいっぱいで、就活しかしてないです。
永井そうですね、僕も同じですね。就活ですね。合宿とかのときは合宿所からもうその就活しに行ったりとかもしてたので、逆に言えばちょっと良い思い出にもなったような気がしますけどね。ことしはそうでしたね。就活と部活しかしてないです。
伊藤 僕は部活とアルバイトでした。プール監視やったりとか、けっこうおじいちゃんおばあちゃんと絡む日々でした。
――部活でお忙しいと思うんですけど、学業との両立はどのようにされているのですか
永井 一番すごい。
木澤 いやいや。
伊藤 学業エースですからね、木澤君。
木澤 どうですかね。基本、とりあえず1限には授業は入れませんね。朝早いんで。まあだいたい2、3限に授業を入れて、『マイルストーン』見て楽な単位探して、出席の高いとこを探してとりあえず学校には行ってたので、まあそういうの見ながら授業やってって感じですかね。
永井 僕は理工学部なんですけど、もうなんか勝手に授業入れられてるようなもんなので、まあひたすら与えられたことをやるっていうだけだったんで、1日のスケジュールとかを決めて、自分で勉強はここからここでしっかりやるっていう。まあ自分で1日のスケジュールをちゃんと考えてやってましたね。勉強の両立は。あとは根性ですかね。それぐらいしか両立のコツってなかったと思います。ぐらいですかね、はい。
伊藤 両立は出来てはないですけど、成績とかはA+とかAとかは少ないですけど、一応落としてはないのでそのぎりぎり最低限ラインを、勉強も頑張りすぎずに結構部活の方に力を入れているので、そうですね。所沢キャンパスが家から遠いので行かないためにも所沢キャンパスの授業を2年までにいっぱい取って、後期からなくなりました。
――木澤さんと伊藤さんは同じ学部ですが、一緒に受けたりなどされないんですか
木澤 そうですね。2年前に結構受けてましたね。ことし入って自分もうだいたい授業は本キャンでとってるので。
永井 本キャンぶってるんですよ。
木澤 所沢ではほとんどないので。
伊藤 自分も週1くらいだったんで、会わなかったので。
木澤 結構前は一緒に比較的。平野さん(哲朗、平27人卒=京都・洛南)ていう先輩ですごい人がいたんで人科の。その人と3人で一緒に授業受けてました。
伊藤 林田さん(美里、人4=長崎西)て人もいました。
木澤 だいたい男女バスで、同じ学部で一緒に授業とってました。みんな友達がいないんで、バスケ部以外に。だから集まらないとね、情報が入ってこないもんね。
伊藤 中間テスト、友達いなくて分かんなくてすっぽかしちゃいましたもん。期末で頑張ってなんとかCだけは。
永井 そんな感じですね。
「自分たちの現在地とかっていうのを確認できた」(永井)
永井
――では春のシーズンを振り返ってみていかがですか
木澤 結果で見たらちょっと不甲斐ないといいますか、ちょっと残念な結果に終わってしまってるんですけど、いままだリーグ戦始まったばっかりですけど、チームの状況を考えればすごく前のシーズンよりかはすごく力が付いてきたと思うし、チーム力もアップしていると思うので、リーグ戦で2連勝しましたけど、これからもっともっと勝っていって入れ替え戦でチーム昇格できるようにやっていきたいな、と思ってます。
永井 春シーズンは結果からいうとそんな良い結果っていうのは残せなかったと思うんですけど、だからどっちかというとまあそれが良かったなと思っていて、ていうのもなんかトーナメント(関東大学選手権)14位で終わったってところで自分たちがそんなに強くないっていうことを認識できたっていうか、いままでやっぱり実績ある人が多かったと思うんで、どっかでやっぱり油断とかそういったところもあったと思うんですけど、そういった油断がなくなったのかなっていう。自分たちでここから這い上がっていくしかないっていうかたちでことしの夏とかもチームつくりとかできたのかなと思うし。で、その結果もあって新人戦(関東大学新人戦)もああいう結果まあ準優勝っていう結果を残せたと思うんで、春は不甲斐ない結果だったけど、自分たちの現在地とかっていうのを確認できたっていう意味では良かったっていうように僕は捉えています。
伊藤 そうですね。春はまあバスケットは個人個人のスキルとかそういうのを重視したスタイルで、結果はまああまり良くなかったですけど、いまはチームプレーをリーグ戦に向けてやっている中で、春、個人個人の力を磨いたところがいまに生きてると思っています。
――ヘッドコーチが変わりましたが、それによって部活の中での雰囲気の変化などは感じられますか
木澤 きょねんよりかはコミュニケーションが取れてる、まあ監督と取れてるっていうのはありますし、雰囲気も楽しくやってるっていうか、きょねんよりかはすごくいい雰囲気でできてるとは思います。
永井 何だろう、代わってことしから財前(統誉士ヘッドコーチ、平8卒)さんが来て、監督の平久江さん(卓、昭59卒)っていう人が来てくださって、一言で言えば監督との距離は縮まったっていうところがあるんで、まあ風通しが良くなったっていうか、選手たちの意見も聞いてくれるし、向こうの意見も僕たちも聞くというコミュニケーションができるようになったっていうのは良かったところかなと思います。風通しが良くなったと思いますし、その分選手たちに求められるところも多くなってきたので、だから選手たちがより考えてやるっていう部分ではちょっと難しい部分もあるんですけど。そこは結構楽しいところでもあって、きょねんよりは雰囲気的にも良い感じなのかなとは思います。
伊藤 きょねんまでの監督の性格というか、タイプが違うので、ことしはまあ楽観的じゃないですけど比較的、大丈夫大丈夫っていうスタイルでいっているので、でそれが自信持って良くなってるときもありますし、まだちょっと甘いんじゃないかってときもありますけど、でも選手間同士でもっと甘い部分を言い合う声も出てきたので、まあ良い方向に進んでいると思います。
――ヘッドコーチはどのような人ですか
永井 ここ(木澤、伊藤)2人の先輩なんで。
伊藤 洛南出身でワセダ行って、まあそういった意味ではすごくなんですかね、情熱的っていうか感情的っていうか
木澤 情熱的だね。けっこう戦術っていうよりかは気持ち。情熱的に指導されてます。
永井 そんな感じだな。多分1年目っていうこともあるんで、財前さんもまだそういうコーチのこととかもまだよくわかってなくて、多分まだ勉強中だと思うんで、どちらかというと僕らの精神的なところに関して緩いところがないとか、情熱的にやれてるかっていうところを中心的に、まあ他にもアドバイスとかもしてくれるんですけど、まあそういったところでけっこう支えてくれてるっていうイメージはあるので非常に情熱的な方ですね。それに尽きますね。
――今季からAチームとBチームをの境を無くしましたが、練習の雰囲気はいかがですか
木澤 楽しくはやってるとは思うんですけど、その分やっぱり人数が多いので、そういった限られた時間の中でどれだけ一人一人が早く動いで練習をやって質を上げていけるか、っていうのが僕たちの課題なので、そういったことを意識して練習をやってるつもりです。
永井 単純に僕、Bチームから一緒になったっていう面から言ったら、レベルの高い人たちともっとやれるようになったっていうところではすごい楽しいなと思うところがあって、その分でも逆にその自分たちがやってて、Aチームの人たちのためになれているのかなっていうところの葛藤とかもいろいろあったりして。でももともとBチームだったやつらにはもっと挑戦していけっていうように言っていますし、だから何て言うんだろうな、上手く言えないんですけど、まあでももともとBチームにいたやつらにとっては結構刺激的で高めていける環境にはなったのかなっていうように思います。それはまあ良かったことだと思うんですけどまあその分、いま木澤も言ってたんですけど人数が多くなってるので、やはり一人一人の量っていうんですかねが減ってきているので、どれだけ自分が出てるときにそのパフォーマンスを出来るかっていうのが重要になっているので、そういったところで言うとやはり集中力とかっていうのも大切なので、そういったモチベーションを保てるところが大事だなっていうのも感じています
。
伊藤 全体的に結果としてっていうか、チームの一部が統合したっていうのはすごく良かったと思っていて、デメリットだと、やっぱり人数が多くなっちゃうことと、あとはBチームの人が対外試合をする機会が減ってしまったっていうのは少し残念に思うんですけど、やっぱりきょねんまでは少ない人数で練習してて、外から指摘される声っていうのがあまりなかったんですけど、ことしはあんまり試合に出てない人たちから気付いた細かい点を外から指摘してもらったり、人数が多いので競争も激しくなるのでそういった面では良かったかなと思います。
――今季は即戦力も多く、選手層も厚いと思いますが、ポジション争いはありますか
木澤 あります。特に2、3ポジ。結構争い厳しいですね。
伊藤 インサイドが少ないもんね。
永井 うん。ワセダって逆にそこが強くて1番のポイントかな。ガードなりフォワードの1番、2番、3番の人たちが揃ってるんで、高校の時に実績がある人とか、だからそういった意味ではたぶん練習とかでそういった即戦力の人たちが来てくれるんで良い争いが出来て、みんなも徐々に実力が上がってきてるのかな、そういう良い環境があると思っています。
――それでは上級生の皆様から見て、新人戦の2位という結果はどのように見られますか
木澤 すごいよね。
永井 頼もしいよね。
木澤 あの、明大戦でも途中ちょっと負けるのかなって思ったけど逆転勝ちして、その勢いで準決勝、決勝っていって。
永井 だって大会前の上級生とね、ゲームしたときとか。
木澤 練習でゲームするんですけど、ぼこすんですよ俺らのこと、下級生が。
永井 修平さん(吉岡、平27卒=広島皆実)ていうアシスタントコーチにすごい怒られた。大丈夫かってなってたよな。頼もしいですね。
伊藤 嬉しいような、悔しいようなですけどね。
木澤 そこで活躍したからこそリーグ戦出ているやつもいるので
永井 南木(俊樹、社2=東京・早実)っていうやつはそうなんで。
木澤 でも新人戦があったからこういう下級生からそういう試合に出るっていうのがね。やっぱり新人戦があったからこそ活躍できる人が増えてきたっていうのは嬉しいですね。
永井 嬉しい部分もあったし、単純に準優勝っていうのが嬉しかったっていうのもあるし、逆に上級生がそういったところまで連れていってあげられなかったなっていうところですごい悔しい思いもたぶん上級生はしてると思うので、ただそういったところは上級生にとってはいい刺激になったっていうのは良かったなと思います。
伊藤 なんかやっぱり、インカレ(全日本大学選手権)とかでは勝ち抜けないだろうって心の奥にみんなあったと思うんですけど、新人戦のチームはあんまり(身長が)大きくなかったんですけど、そこまでいったってことで僕らにもできるんじゃないかっていう自信も付きました。
永井 特にね、筑波大とかね、でかかったけどね、やり合えてたしね。良いヒントをもらえたというように思います。
「1部昇格に達成したらもうそれでいい」(伊藤)
伊藤
――夏の間は何をトレーニングしていましたか
木澤 何トレーニングしてたっけ。よく分かんないけど。
永井 まあたぶんディフェンスだよね。アタッキングディフェンスと。
木澤 まあセットプレーとモーションそれくらいですかね。
永井 まあでも中心はディフェンスですかね。フットワークとかからしっかりやり直して、新人戦終わった後から、そこから夏ずっとディフェンス、その僕らのアイデンティティってもう前から取って走るっていう、もうそれに限ってもいいぐらいなので、たぶんきょうの試合とかきのうの試合とか見ててもわかると思うんですけど、ガードがどんどんディフェンス前に出てくるっていうのが本当に持ち味だと思うので、だからそこがなかったらだめだよって修平さんにも言われていたので、ディフェンスに特化した練習をトレーニングではしてましたし、そのためにウエイトとかやっていたんで、かなトレーニングは。ディフェンスのトレーニングが多かったと思います。
――それではいまのチームのストロングポイントはどこだとお考えですか
伊藤 ディフェンスできるのも層の厚さなんじゃないですか。
木澤 ディフェンスを40分1人がやるっていうのは大変きついと思うので、その分代わりもいますし、やっぱり全力で前からディフェンスかけて相手を嫌がらせるっていう意味では強みだと思っています。
伊藤 そのディフェンスをこれだけやったらね、多分全員がばてちゃいますもんね。僕らも40分間出続けたら絶対ばてますよね。
木澤 人がいっぱいいるんで。
永井 木澤君が交代で出てくるなんて贅沢ですからね。
木澤 いやいや。
伊藤 あの木澤さんが
永井 滋賀県ナンバーワンの木澤って有名だったんですよね。滋賀県ナンバーワンガード。
木澤 ここはカットで(笑)。
――リーグ戦で大事なことはなんですか
永井 ケガをしないこと。疲れを残さないことですかね。気持ちを保つこと。
伊藤 勝っても喜びすぎず、負けても落ち込みすぎず。
永井 一喜一憂しないこと。
全員 きょねんはこう喜んで、がっと落ちたからね。
伊藤 喜びすぎず、集中することだね。
永井 気持ちをちゃんと一定に保つことがやっぱり大事だよね。
――それでは最後にリーグ戦の意気込みをお聞かせください
木澤 もう1部昇格っていう、シーズン始まったときからそういう目標を掲げていたのでそれに向けての準備をしてきたつもりではあるので、まだまだですけどあと16試合よく集中して、もう全員がワセダのバスケットすれば勝てるっていう自信はあるので、全員が集中してやっていけたら目標達成出来ると思っています。
永井 僕はどちらかというと試合に出るような選手ではないんですけど、その分4年生として慶次郎(池田主将、社4=東京・京北)とか義揶が引っ張っていくと思うんですけど、でもまあ彼らが気付かないところの細かいところとかを僕がしっかり支えてあげられたらなと思うし、それが結果的に1部昇格とインカレ優勝っていう僕らの目標にたどり着いてくれたら嬉しいと思うんで、そういったところを僕は下から支えていきたいなと思っています。
伊藤 1部昇格に尽きますね。まあ何があるか分からないですけど、どんな状況に陥っても、1部昇格に達成したらもうそれでいいと思うので、何があってもその目標に向かってやっていくことが意気込みです。
――ありがとうございました!
(取材・編集 土屋奈々、黒田菜々子)
◆木澤義揶(きざわ・よしや)(※写真中央)
1993(平5)年4月13日生まれ。身長178センチ、体重80キロ。京都・洛南高出身。人間科学部4年。ポジションはガード。最近『進撃の巨人』にハマっているという木澤選手。立大の選手からバッシュがダサいとの指摘を受けたそうですが、本人は気にしていないそう。今季副将に就任し、いぶし銀の活躍を見せる木澤選手に期待です。
◆永井良佳(ながい・りょうか)(※写真左)
1993(平5)年12月1日生まれ。身長172センチ、体重74キロ。神奈川・桐光学園高出身。基幹理工学部4年。ポジションはガード。基幹理工学部という忙しい学業と両立している永井選手。勉強との両立のコツは根性とおっしゃっていました。木澤選手からは「うるさい」と言われていましたが、その持ち前の明るさでチームを盛り上げてくれるでしょう!
◆伊藤諄哉(いとう・じゅんや)(※写真右)
1994(平6)年5月19日生まれ。身長184センチ、体重80キロ。京都・洛南高出身。人間科学部3年。ポジションはフォワード。NBA好きという伊藤選手。最近はPS4でNBAのゲームをすることにハマっているようです。NBA選手から学んだ巧みな技でチームを1部昇格に導いてくれること間違いなし!