ディフェンスが安定し、50点差で圧勝

男子バスケットボール

 前日に強豪・青学大に善戦するも敗れた早大。この日は関東大学3部リーグ所属の駒大と対戦した。前日の青学大戦でこれまで取り組んできたディフェンスのかたちにさらなる自信を深めた早大は、そのディフェンスで相手を圧倒する。許した得点はわずかに42。早大らしさを存分に発揮し92―42の50点差で圧勝した。あすの最終戦、国士舘大との13位決定戦に臨む。

 第1クオーター(Q)、G池田慶次郎主将(社4=東京・京北)からSF新川敬大(スポ2=東京・京北)へのアリウープがさく裂し、序盤から主導権を握る。さらに池田主将が3連続アシストでチームの起点となった。さらにディフェンスでも24秒バイオレーションを誘発するなど冴え渡る。第2Q立ち上がりにはプレスから連続ターンオーバーを奪うなど、駒大に流れを与えない。オフェンスではシュートが入らない時間が続くも、池田主将が大事な場面でスリーポイントシュートをしっかりと沈め37―19で前半を折り返した。

高い攻撃力を持つ國枝

 後半も早大ペースで試合は進む。SF伊藤諄哉(人3=京都・洛南)の4連続フィールドゴールなどでさらに突き放していく。第3Q後半にはG國枝健太(社4=東京・早大学院)とG木澤義揶(人4=京都・洛南)のスリーポイントシュートが決まってリードを30点に広げる。4年生が活躍すれば、第4Qには負けじと下級生が奮闘した。F濱田健太(社1=福岡第一)のスリーポイントシュートや、プレスディフェンスからボールを奪いSG南木俊樹(社2=東京・早実)の速攻につなげ得点を積み重ねる。早大が得意とするプレスからのブレイクというかたちがこのQは多く見られ、最終的に50点もの点差をつけた。92―42と攻守両面で圧倒し白星をつかみ、あす13位決定戦で国士舘大と対戦することが決まった。

積極的にシュートを打ちにいく南木

 「プレスの練習が十分発揮された」(濱田)と振り返るように、ディフェンスには選手たちも手応えを感じているようだった。ここまで取り組んできていることが徐々に結果となって現れてきつつある早大。次戦の相手は国士舘大。関東大学1部リーグの相手に対しても、このディフェンスが通用していくのか。法大、青学大には敗れてしまい、思うような結果が残せていない大会となっているだけに、最終日今度は1部の相手にも勝利という結果が欲しいところだ。

(記事、写真 東哲也)

第64回関東大学選手権 5月7日(vs駒大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

15 22 27 28 92
駒大 11 11 12 42
◇早大スターティングメンバー◇
G#34 池田慶次郎主将(社4=東京・京北)
G#7 石原卓(社2=東京・京北)
SF#25 伊藤諄哉(人3=京都・洛南)
SF#8 新川敬大(スポ2=東京・京北)
C#38 宮脇隼人(スポ3=京都・洛南)
◇主なスコアリーダー◇
得点  C富田頼(スポ1=京都・洛南):12得点
リバウンド  C岡野佑紀(スポ1=愛知・千種):11リバウンド
アシスト  G森井健太(スポ2=京都・洛南):9アシスト
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コメント

F濱田健太(社1=福岡第一)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

最近思うような結果が出ていなくて、いつもと同じことをやってもしょうがないと思っていたので、声を出して自分のテンションを上げて流れを変えるようなプレーができたらいいなと思って試合に臨みました。

――きょうの勝利の要因としてディフェンスが安定していたことが挙げられますが、ディフェンスの手応えはいかがですか

ディフェンス一人一人がもっとボールとの距離を詰めようという話を先生からされて、それが実戦できたというのが一番の要因だと思います。

――前線からのプレスもよくはまっていましたが

練習していたことが、プレスも練習していたんですけどなかなか発揮できていなかったんですが、この試合ではそのプレスの練習が十分発揮されたのでああいう試合になったのかなと思います。

――プレスに行った結果としてファウルがかさむ場面が多かったですが、ファウルに関してはある程度しょうがないと割り切っているのか、それともこれから修正していかなくてはいけないのかどちらでしょうか

タイミングが悪い時に前から当たった時にファウルを吹かれちゃう時と、気が抜けた時に思わず手を出した時に手が出てしまってファウルというのが多かったので、それはこれからの練習や試合でどんどん改善されていくべき点だと思います。

――リバウンドに関しても安定して取れていたと思いますが

全員がセンターだけじゃなくて3番ポジションの人とかも飛び込んでリバウンド取りにいくというシーンが増えていたので、そのことがよかったのかなと思います。

――個人的なプレーの評価は

前はどんどんシュート狙っていこうとかそういうところから途中出場でリズム作ろうとしていたんですけど、きょうはディフェンスで声出したりとかしっかりディナイしたりとかいいリズムでできたので、これからの試合もそういった感じでやればいいと思います。

――あしたがこの大会の最終戦となりますが、どんなプレーを心がけたいですか

きょうはいいイメージがこの試合でできたと思うので、このイメージを忘れずにあしたの試合もみんなで勝ちたいと思います。