関東大学選手権に向けて課題が浮き彫りに

男子バスケットボール

 Bブロックを3勝1敗の2位で通過した早大。最終日のこの日はAブロック2位の明大との3位決定戦に挑んだ。第1クオーター(Q)こそ外角のシュートが決まりリードを奪うも、その後は明大に主導権を握られる。相手のインサイドでのポストプレーに大苦戦。終始インサイドを制圧され、攻守ともに苦しめられた。結局67―84と大差を付けられて完敗。3位決定戦に敗れた早大は今大会を4位で終え、5月から始まる関東大学選手権に向けて様々な課題が浮き彫りになった大会となった。

 F山本純平(スポ4=福岡第一)の連続ミドルシュートから試合は始まった。今大会では全員がシュートを積極的に狙う姿勢が見られ、第1Qはその意識がいい流れをもたらす。G石原卓(社2=東京・京北)もシュートを沈め、第1Qは20―18とリードして終える。しかし第2Q、明大のディフェンスが激しさを増すとなかなか外のシュートを打つことができない。「(シュートが)入らなくなった時に他に攻め手がないというのが今後の課題」(石原)と語るように、ドライブやポストプレーなどインサイドをアタックすることが必要だろう。終了間際にG森井健太(スポ2=京都・洛南)がハーフコートからのブザービーターを決めるも、このQはわずか9得点に止まり29―37で前半を折り返す。

早大のインサイドのカギを握る山本

 後半、点差を縮めていきたい早大であったが、明大のインサイドオフェンスを止めることができない。伊沢実孝(明大)を中心とした攻撃に苦しめられる。さらに山本がファウルトラブルでベンチに下がると、さらに相手のオフェンスは勢いを増した。第3Qだけで29失点。第4QもSF伊藤諄哉(人3=京都・洛南)のスリーポイントシュートなどで対抗するも、明大のインサイドは止まらず点差が縮まらない。最後までインサイドへの答えを見つけることができずに、67―84で敗戦。今後への課題を多く残した大会となった。

トーナメントに向けてアピールを続けるSG佐藤智也(社3=北海道・札幌日大)

 グループリーグの拓大戦、またこの日の明大戦と関東大学1部の強豪チームを相手には白星を挙げることはできず、オフェンスとディフェンスともに多くの課題が露呈した。しかし、東京六大学リーグ戦、京王電鉄杯ともにいままで出場機会に恵まれなかった選手を含め多くの選手が出場し、経験を積んだことも大きな財産となっただろう。「チームで青学大に勝つというのが目標」(石原)。春の大一番である関東大学選手権ベスト4に向けて、今大会で得た課題の修正が必要だ。

(記事、写真 東哲也)

第31回京王電鉄杯 4月19日(vs明大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

20 18 20 67
明大 18 19 29 18 84
◇早大スターティングメンバー◇
G#7 石原卓(社2=東京・京北)
SF#36 澁田貴大(スポ3=東京・京北)
SF#25 伊藤諄哉(人3=京都・洛南)
SF#8 新川敬大(スポ2=東京・京北)
F#16 山本純平(スポ4=福岡第一)
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コメント

G石原卓(社2=東京・京北)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

前半はいい感じに外のシュートも入っていたんですけど、後半になって外のシュートが入らなくなって、相手のインサイドも止められなくなって、本当はそこでガードがみんな集めて言わなきゃいけないんですけど、そこで言えなくてそのままずるずるいっちゃって、後半はずっと相手の流れだったのでダメだったなと思います。

――外のシュートを積極的に打っていくことを意識していると思いますが、きょうはその点はできていたのでしょうか

京王電鉄杯は結構みんな外のシュートが入っていて、シュートが入っている時はいいんですけど入らなくなった時に他に攻め手がないというのが今後の課題なので、次はドライブから自分で持って行ってシュートを打つというというのが課題です。

――個人的なきょうのプレーの評価というのはいかがですか

シュートが入っていたのでよかったなと思ったんですけど、試合終わってから冷静に考えてみると、もっとガードとしていろんな人に指示出したりっていうのはできたと思うのでまだまだかなと思います。

――今大会は4位という結果になりましたが、この結果をどう捉えていますか

京王電鉄杯までは監督がいろんな選手を使うって言っていて、本気じゃない訳ではないですけどもっともっといい勝負ができたと思うので、4位は悔しいですけど4位は4位としてここからどんどん上に行ければいいなと思います。

――5月から始まる関東大学選手権のチームの目標は

トーナメントでは法大、青学大と当たるんでチームとしてはその青学大を倒してベスト4に行こうということなので、みんなでチームで青学大に勝つというのが目標です。

――関東大学選手権までにチームとして改善していきたいことは

いまディフェンスのところでディナイとかボックスアウト徹底しろと言われているんですけど、まだそこが徹底できてないところがあるので、トーナメントまでにはディナイやボックスアウトをしっかりして、オフェンスよりもまずそこが課題なので、そこを克服できたらいいと思います。

――関東大学選手権に向けて意気込みをお願いします

自分としてはいまスタメンとして使ってもらっているので、試合に出ていたら学年とかあんまり関係ないと思うので、強気でチームを引っ張っていきたいです。チームとしては青学大に勝ちたいと思います。