宿敵・明大に敗れ6位で終える

男子バスケットボール

 1週間に渡って繰り広げられてきた関東大学選手権(トーナメント)もついに最終日を迎えた。先日、白鴎大との激闘を制し、5位決定戦に駒を進めた早大は、明大との今季3度目の対戦に臨んだ。1勝1敗と互角の戦いをしてきた一戦は、課題の出だしこそリードするが、第2クォーター(Q)にミスが続き逆転を許す。最終Qに猛追を見せるも、第2Qに開けられた点差が響き、惜しくも敗戦。勝って大会を終えることはできなかった。

全試合でスタメンとして出場したC宮脇隼人(スポ1=京都・洛南)

 明大ボールでスタートした第1Q、インサイド攻撃で得点を重ねる明大に対して、F河上宗平(人4=京都・洛南)を起点として攻める早大。両チーム譲らず、一進一退の攻防を繰り広げ15-14の1点リードで終える。第2Qに入ると、両チームともにディフェンスが激しさを増し、得点が入らない時間帯が続く。しかし、早大オフェンス陣が連続でターンオーバーをしている間に、次々とシュートを沈められ0-8のランを許し、一気に点差が開く。結局このクォーターで7点しか奪うことができず、22-33と2桁ビハインドで試合を折り返す。

 少しでも早く点差を縮めたい早大だったが、時間だけが過ぎていく。そんな中、3分半が過ぎた時、G河合祥樹(スポ1=京都・洛南)がスティールから速攻を決め、反撃ののろしを上げるが、明大もシューター目健人(明大)がスリーポイントシュートを連続で沈め早大の追撃を許さない。37-51と14点ビハインドで迎えた最終Q。G池田慶次郎(社2=東京・京北)のスリーポイントシュートを皮切りに次々とシュートを決めていく。そして6分、G玉井勇気(スポ4=福岡第一)のミドルシュートでついに5点差まで詰め寄る。このまま一気に逆転したかったのだが、相手エースの1対1を止めることができず最後は60-68で敗れる。最終成績を6位で今大会を終えた。

敗戦後、肩を落とす選手達

 今大会ベスト4を目標に掲げていた早大。昨季のベスト16を思えば大きく成績を上げたことになったが、大会を通じて体調不良に苦しめられたエースの河上は「自分が万全の状態でやりたかった」と悔しそうに語る。しかし、そんな中光ったのが下級生の活躍だ。池田などガード陣を中心にチームに勢いをもたらすプレーを数多く見せてくれた。次に控えるのは早関戦と早慶戦の2つの定期戦だ。特に早慶戦は、前半戦最大のイベントということもあり選手たちの思いも強い。後半戦にいい形でつなげるためにも、伝統の一戦での勝利を目指す。

(記事 岩本剛志、写真 近藤万里奈)

第62回関東大学選手権
早大 60 15-14
7-19
15-18
23-17
68 明大
【スターティングファイブ】
G 池田慶次郎(社2=東京・京北)
G 玉井勇気(スポ4=福岡第一)
F 河上宗平(人4=京都・洛南)
F 山本純平(スポ2=福岡第一)
C 宮脇隼人(スポ1=京都・洛南)
コメント

F河上宗平主将(人4=京都・洛南)
――きょうの試合を振り返って
きのうに引き続き、上級生の不甲斐なさが出ちゃったのかなと思うんですけど、下級生たちが頑張ってくれて、すごい実力もついてきていると思います。あとは、僕ら上級生がしっかりやっていけるようにチームにこれからしていきたいと思います。
――明大とはこれで今季3回目の対戦になりましたが、ポイントは
明大はすごいスローテンポというかあまり速攻を出してこない印象で、あとはハーフコートオフェンスでピックアンドロールからスリーポイントを打ってくるような印象があるので、僕らはいかにスリーポイントを抑えてブレイクを出すかっていうのが鍵になっていると思います。きょうはあまりできなかったからこんな結果になったと思います。
――最後のトーナメントを6位で終えましたが
順位は順位でそれなりにできたのかなって思うんですけど、僕がこんな状態でトーナメントに臨んでしまって、ものすごい悔いが残りますし、たらればを言っても仕方ない部分もあるとおもうんですけど、万全の状態でやりなかったっていうのはあります。でも、そんなこと言っても仕方ないので切り替えて、次の早慶戦に向けてやっていきたいと思います。
――今大会では河上選手自身が不調でしたが、そんな中でキャプテンとしてどういったことを意識していましたか
正直、試合をやっている間はいっぱいいっぱいになってしまっている部分がありました。それでもチームメイトがここで頑張ろうとか声かけてくれたので、僕も意識的に声を出すようにしていたんですけど、まずは1日でもはやくコンディショニングを戻して、もう一回頼れるキャプテンになるように頑張っていきたいです。
――今大会通じて見つかったチームとしての収穫と課題は
よかった点は、下級生たちがフレッシュに元気よくプレーしてくれたところです。6位という結果も僕たち以上に、下級生の貢献が大きかったと思います。逆に課題は、僕ら3、4年生がどれだけ頑張ってチームを勝ちに導けるかというところだと思うので、明日からそういう風にできればなと思います。
――次は、早関戦を経て早慶戦となりますが、早慶戦に向けて意気込みをお願いします
早慶戦は絶対に勝たなければいけないと試合だと思っているので、まず僕自身がコンディションを戻して、最高の状態で臨みたいと思います。

F山本純平(スポ2=福岡第一)
――きょうの試合を振り返って
個人的にミスが多くて反省すべき点がいっぱいある試合だったと思います。
――6位という結果に関しては
きょねんより順位が上がったのはよかったと思うんですけど、来季はもっと上位を狙えるように頑張りたいです。
――今大会を通じて見つかったよかった点は反省すべき点は
課題は、出だしが悪いことが多かったので、出だしからしっかりやらないといけないと思います。よかった点は、後半からは速攻とかごよく出るようになったところです。
――早慶戦への意気込みをお願いします
自分のできる仕事をしっかりやって勝てるようにしたいです。

C宮脇隼人(スポ1=京都・洛南)
――きょうは60-68で敗戦となりましたが
自分がもう少しフリースローなどを決めていれば、点数が縮まっていたのかなと思います。
――きょうのご自身の調子はどうでしたか
悪くはなかったです。
――皆川選手(明大)とのマッチアップは
とても体が強くて押され負けることが多かったです。
――そのあたりで監督から指示などはありましたか
とくにはなかったです。でも場所取りで負けてしまうので、そこを何とかしろとは言われました。
――大学に入って初めてのトーナメントを戦ってみて
やっぱり大学生は体が強いなと。これから当たり負けないような体を作っていきたいです。
――早関戦を経ていよいよ早慶戦があります。意気込みをお願いします
伝統のある戦いなので、負けないように。自分のできることを100パーセントやってチームに貢献したいと思います。