筑波大の壁を破れず敗戦

男子バスケットボール

 決して順調とは言えないものの2年ぶりに関東大学選手権(トーナメント)でベスト8へと勝ち進んだ早大。準々決勝の相手はここ数年で一度も勝てていない筑波大と今大会で初めて格上の相手と対戦することになった。試合は、相手の正確なミドルシュートを止めることができず、序盤から追いかける展開になる。第3クォーター(Q)には流れをつかみ、追い上げを見せるが、最後まで逆転することができず敗戦。目標としていたベスト4進出とはならなかった。

積極的にドライブで仕掛ける池田

 今大会の課題の一つである試合の入りで、この日もつまずく。連続ターンオーバーでオフェンスのリズムが掴めない。さらに、筑波大の息の合ったインサイド攻撃を止めることができず大きくリードを許す。しかし、G池田慶次郎(社2=東京・京北)の連続スリーポイントシュートなどで食らいつき、12-21で第1Qを終える。第2Qに入っても反撃の糸口つかむことができず、点差は開き、23-36と13点ビハインドで前半を折り返す。

 ハーフタイムをはさんだ第3Q、早大が流れを掴む。G玉井勇気(スポ4=福岡第一)が積極的に1対1をしかけ、次々とミドルシュートを沈め点差を詰めていく。そして、池田のスリーポイントシュートでついに2点差まで追い詰めるが、筑波大も慌てることなく得点し、42-49で最終Qに望みをつなげる。第4Qもいい勢いのまま行きたかったのだが、筑波大の連続得点で再び点差を離される。内外バランスよく得点を重ねる相手の前に点差は開く一方になり、最終スコア56-74で試合終了。またしても筑波大から勝利を手にすることはできなかった。

1年生ながらスタートとしてプレイする宮脇隼人(スポ1=京都・洛南)

 敗れはしたものの、第3Qの追い上げには目を見張るものがあった。厳しいディフェンスでプレッシャーをかけ、ボールを奪うと素早いトランジションで速攻に持っていく。これまでの試合では、あまり見ることのできなかったワセダらしいバスケットだ。あしたから行われる順位決定戦ではまず白鴎大と対戦する。後半戦にいい形でつなげるためにも、残り2試合をきっちり勝って今大会を終えたい。

(記事、写真 岩本剛志)

第62回関東大学選手権
早大 56 12-21
11-15
19-13
14-25
74 筑波大
【スターティングファイブ】
G 池田慶次郎(社2=東京・京北)
G 玉井勇気(スポ4=福岡第一)
F 河上宗平(人4=京都・洛南)
F 山本純平(スポ2=福岡第一)
C 宮脇隼人(スポ1=京都・洛南)
コメント

F河上宗平主将(人4=京都・洛南)
――きょうの敗因は
僕を含め上級生が不甲斐なかったと思います。
――インサイドでやられていた印象を受けたのですが
そうですね。でも、筑波大はいいセンターいますけど、僕らの中ではそんなにインサイドでやられた印象はなくって、それ以上にトランジションの問題とアウトサイドのシュートを簡単に打たせすぎたと思います。オフェンスは僕を中心にやってきたんですが、僕がこんなに不甲斐ないことをしていたら、悪循環になると思うので反省しています。
――最後のトーナメントでしたが
負けてしまってからいうのもなんですけど、後悔というか悔しいですね。
――筑波大にはあまり勝てていませんが苦手意識があるのでしょうか
あるかどうかはちょっとわからないんですけど、筑波大には一回も勝った覚えがないんので。
――あしたからは順位決定戦になりますが、意気込みをお願いします
負けてしまったのはしょうがないと思うので、あしたからは切り替えて頑張っていきたいと思います。

G玉井勇気(スポ4=福岡第一)
――きょうの敗因は
やっぱ出だしが悪かったのと、気持ちの面で負けていたのが大きかったと思います。
――オフェンスが後手に回っていた印象を受けたのですが
ちょっとみんな自信がなくなっているというか、思いっきりシュートを打てていないことが結構あったと思います。相手に打たされたというか、うちのチームはもともとあまり入るチームではないと思うので、そこを突かれたかなと思います。
――後半に入ってからは玉井さんが積極的にしかける場面が目立ちましたが
河上(宗平主将、人4=京都・洛南)が気持ちが入ってなかった訳ではないと思うんですけど、きょうはちょっと体調が悪かったというかあまり動けてなかったので、自分で攻めないととは思いました。
――順位決定戦はの意気込みをお願いします
勝ちたかったですけど負けちゃったので、気持ち切り替えて少しでもいい結果を残せるように全力で戦いたいと思います。