日大に敗れ、リーグ戦初の黒星

男子バスケットボール

 先日の中大戦の勝利で開幕5連勝とし、この流れを止めたくない早大はこの日、日大と対戦した。序盤は一進一退の攻防が続いたが、第2クオーター(Q)には13点のリードを広げ勢いに乗る。しかし、後半に入ると日大のゾーンディフェンスや長身選手のプレーに苦しみ、74-86と逆転され、関東大学2部リーグ戦(リーグ戦)初黒星となった。

 

 第1Qでは先制点を取られるも、両者一歩も譲らない。SF新川敬大(スポ1=東京・京北)が速攻とバスケットカウントを沈めたが、直後ターンオーバーにより失点。バスケットカウントもとられてしまう。結局同点で第2Qへ。チームのムードメーカー、F平野哲朗副将(人4=京都・洛南)のスリーポイントシュートが早大に火をつけた。新川がスリーポイントシュートを決めた直後、早大がスティールに成功するとG森井健太(スポ1=京都・洛南)がそのまま2点決めた。中盤は見事なディフェンスからの速攻で10点差をつける。早大らしいバスケットを繰り広げ、47-34とリードで前半を折り返した。

スリーポイントシュートを沈める新川

 

 後半、序盤から相手のゾーンディフェンスに苦しみ、なかなか攻められない。高身長の選手にパスやリバウンドを取られ、ディフェンスではファウルも重ねていく早大。完全に日大の流れとなり、開始4分で同点に追いつかれる。早大もジャンプシュートや速攻で何とか得点するが、8点のリードを許してしまった。そして迎えた第4Q、ここで逆転したいところだが悪い流れは変わらない。SF澁田貴大(スポ2=東京・京北)が2本のスリーポイントシュートに成功するも、最終スコア74-86で敗戦を喫した。

速攻に走る森井

 

 前半は得意の速攻で早大の実力を見せつけたものの、6連勝にはあと一歩及ばなかった。次は大東大との対戦。G池田慶次郎(社3=東京・京北)は「チーム全員で切り替えて、また波に乗れるように絶対に勝ちたい」と意気込み十分だ。リーグ内首位を保っているが、早大のプライドにかけ、もう負けるわけにはいかない。この悔しさをバネに、一部昇格を目指す戦いは続く。

(記事 平川さつき、写真 黒田菜々子)

第90回関東大学2部リーグ戦 9月17日(vs日大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

19 28 12 15 74
日大 19 15 33 19 86
◇早大スターティングメンバー◇
G#34 池田慶次郎(社3=東京・京北)
G#11 河合祥樹(スポ2=京都・洛南)
SF#36 澁田貴大(スポ2=東京・京北)
F#16 山本純平(スポ3=福岡第一)
C#38 宮脇隼人(スポ2=京都・洛南)
◇主なスコアリーダー◇
得点  新川敬大:14得点
リバウンド  山本純平:6リバウンド
アシスト  石原卓:5アシスト
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コメント

G池田慶次郎(社3=東京・京北)

――試合を振り返っていかがでしたか

前半は比較的ワセダのペースでバスケットを展開できたのですが、後半になって相手の大きさにやられてしまったという印象でそこで立て直せなかったのが敗因かなと思います。

――前半はワセダらしくてよかったですが

前半は相手もそんなに大きなメンバーではなかったし、その分僕らも強気で行けた部分があったし、ディフェンスも積極的にプレッシャーをかけて相手のターンオーバーを誘ってそこから速い展開で持ち込めたのでよかったんですけど。後半になってそれがなくなってしまったので。それを後半にもつなげられたら勝てたかなと思います。

――後半は相手の高さに苦しんで負けてしまったのでしょうか

それもそうですし、自分らが点を取れなかったときにディフェンスができなかったというのもありますし、後半は向こうよりもこっちのほうがターンオーバーを多く出してしまったのでそういったところも敗因に挙げられるかなと思います。

――今日はインサイドの選手が大きな選手でしたが、どんな対策で臨みましたか

別に相手に合わせるのではなくて、自分たちのバスケットを貫けば勝てると信じているので特に対策はなかったのですが大きい選手が出てきたときに自分たちのバスケットを貫けなかったのが悪かったと思います。

――試合後のミーティングではどんなことが話し合われましたか

今日の試合を振り返ってのことで、やっぱり自分たちの点が入らなかったときに相手にゴール下にボールを集められてしまってそれで点を取られてしまって我慢できなかったというのをたくさん言われて。ここで切り替えられなかったら優勝はないし、みんなで切り替えて頑張ろうというふうに話をしました。

――リーグ戦での個人の目標は

チームとして全勝優勝を掲げていたんですけれど、負けてしまったのをしっかり反省してこのあとチームがどんどん崩れないようにしていくのがガードの責任だと思うので。チームが落ちているときに崩れないようにするガードが個人の目標です。

――夏にはどんなことに取り組んで来ましたか

夏はひたすら走り込みをして体力で絶対負けないというような練習をしてきました。

――次の試合の意気込みをお願いします

一敗してしまったんですけれど、この一敗でリーグ戦を終えたいと思うので次は大東大ですけど、チーム全員で切り替えて、また波に乗れるように絶対に勝ちたいです。

C宮脇隼人(スポ2=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

きょうは、3ピリの僕らが出ているときにディフェンスもうまくいかずにシュートも全然入らなくて相手の良いところばかり出して自分たちが良くなかったです。

――前半はワセダらしいプレーが見られましたね

前半は相手がマンツーマンディフェンスだったので、攻められたのですが後半は相手が大きい人を出してきて、ゾーンディフェンスをしかれて、そこで思いっきりのいいシュートができなくてリバウンドも取れなくて、そこがうまくいかなかったから点差が開いてしまったのかなと思います。

――後半は相手の高さに苦しんでリバウンドを取られてしまうシーンが見られましたがセンターとしていかがですか

高さで負けているので、自分のマーク前を取らせないようにボックスとかを意識したのですが、それが徹底できてなくて相手に取られてしまったので、そこを反省していきたいです。

――きょうの敗因はどこだとお考えですか

やはりゾーンを攻め切れなかったことと、ディフェンスから速攻というワセダのバスケができなかったことだと思います。

――試合後のミーティングで話されたことは

シュートを思いっきり打てとか、自分たちのバスケであるディフェンスから速攻をもっと出せとかです。このまま土日もまだあるんですけど、ここで負けたらきょねんと同じなのでそこを切り替えて土日に挑むように言われました。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

まだまだ長いので、きょうのことは反省しつつも切り替えて土日も戦っていこうと思います。

SF新川敬大(スポ1=東京・京北)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

相手の高さに選手一人一人が逃げてしまって、攻めきれないシュートを打って、相手にリバウンドを取られて離されてしまいました。

――新人戦でも負けてしまった日大との対戦でしたが、どのような意気込みで臨まれましたか

新人戦で負けてしまったのでリベンジという気持ちでした。連勝をしていたので4年生の先輩方のためにも負けをつけたくなくて、このまま連勝を続けようという気持ちで臨みました。

――前半はワセダらしい形ででていてよかったと思いますがいかがですか

前半は相手のターンオーバーを誘って、全員がいい流れの方向にもっていけたのでよかったと思います。

――後半は相手の高さに苦しんで逆転負けをしてしまいました

相手が高くなってきていて、皆が外に逃げてしまって、それで自信をなくしてシュートを打っていました。次の試合も相手が高いのでそこを改善していきたいです。

――試合終了後ミーティングで話し合われたことはどんなことですか

自信のないシュートをなくすことと、一人一人が攻め気を持つことです。

――新川さんがこの夏で取り組んできたことがどのように今回のリーグ戦で生かされていると思いますか

体力作りを夏にずっとしてきたので、体力に余裕がでてきたと思います。

――リーグ戦での個人の目標は何ですか

先輩のためにも試合を一つ一つ大切にして一部にまた上がりたいです

――最後に次の試合に向けての意気込みをお願いします

今回負けてしまったことは切り替えて、次の試合にはチャレンジャーとして挑みたいと思います。

G森井健太(スポ1=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

きょうの試合は、日大が大きいチームなので、その中でワセダの速いバスケットを試みたのですが出だしから硬くてうまくいきませんでした。

――日大の印象は

やはりインサイドで2メートル越えが2人いるとても大きなチームで、インサイドゲームでプレーしてくるチームだと思いました。

――立ち上がりがあまり良くなかったと思いますが、ベンチから見ていていかがでしたか

ディフェンスが悪くて、自分たちが出たらディフェンスを強くしていこうと思って見ていました。

――第2Q終了時点で10点以上差をつけました。チームに良い流れをもたらしていましたが、自身としてはいかがでしたか

出る時間が短いので、その中で良いプレーをしたらチームに流れをもたらせると思ったので、そういう意味ではきょうの第2Qはよかったと思います。

――後半思うような流れをつくれなかった要因は何だと思いますか

ゾーンされて全員の足が止まってしまったので、そういうところがだめだったと思います。また、ディフェンスも曖昧になっていてファウルで止めてしまうシーンが1回ありました。

――初黒星となってしまいましたが、監督からはどのようなお話がありましたか

シュートに自信がないから打てないんだと言われたので、次の試合では常にシュートを意識してやっていきたいと思います。

――次戦は中2日空いての大東大との試合となります。意気込みをお願いします

負けてからの試合が大事だと思うので大東大も大きい人が多いのですがワセダらしいバスケットで勝ちたいと思います。