初戦突破するも、不安の残る勝利

男子バスケットボール

 関東大学新人戦(新人戦)の本戦が開幕した!各大学の1、2年生のみで頂点を競い合うこの大会。早大は初戦、格下の江戸川大と対戦し、107-70で勝利を収める。しかし、点差とは裏腹に満足のいく内容とは言い難い勝利でもあった。

 前半は非常にいい流れでゲームを進めることができていた。タイトなオールコートマンツーマンディフェンスで江戸川大のボール運びからプレッシャーをかけ続け、スティールを連発。攻めてもF山本純平(スポ1=福岡第一)のバスケットカウント、G武津祐太郎(文構2=大分舞鶴)のスリーなどで序盤から点差を離していく。また、早大が得意とするターンオーバーからの速攻もさえていた。堅守速攻がうまくかたちにできており、特に第2クォーター(Q)では相手をわずか4点に抑える上々の出来。56-25で後半へとつなぐ。

 このまま一方的な展開になるかと思われた第3Q、早大のディフェンスが突如崩壊する。始めはささいなターンオーバーから失点を許してしまっていたが、それが次第に負の連鎖を生むことに。ミスから付け入られ、江戸川大に次々に攻め込まれる。早大は食い止めようとするもそれがファウルを重ねる結果となり、悪い流れは断ち切れなかった。第4Qはようやく本来のプレーを取り戻し107ー70で試合を終えるも、第3Qでの失点は37。何とも苦い勝利だった。

 この試合の総失点のうち、半分以上を第3Qで落としてしまった。武津は、「少し慣れてしまった」、「一回締めて(第3Qに)入ればよかった」と反省しきりの様子。次の相手は下級生がチームの主力を占める明大だ。40分間引き締まったプレーができなければ勝てる見込みはないだけに、早大にとって大きなヤマ場となるだろう。2年生はチームを引っ張り、1年生は思い切りの良さを存分に出して白星を勝ち取りたい。

(記事・写真 冨丘太朗)

第52回関東大学新人戦 2回戦

早大

107

38-21
18-4
23-37
28-8



70

江戸川大
【スターティングファイブ】
G 武津 祐太郎(文構2=大分舞鶴)
G 池田 慶次郎(社1=東京・京北)
F 小林 裕太郎(スポ2=新潟商業)
F 木村 晃大(スポ2=京都・洛南)
F 山本 純平(スポ1=福岡第一)

◆コメント
G武津祐太郎(文構2=大分舞鶴)
――きょうの試合の反省点を教えてください
ミスからきたと思うんですけど失点が多くて、流れを持っていかれたらそのままミスしてしまって、流れを切ることができずにそのままだらだら失点するという感じになってしまったので、どこかで流れを切れていればよかったと思います。

――そのようになってしまったきっかけは何だと思いますか
第1クォーターから締まって入っていたんですけど、第3クォーターからは少し慣れてしまったのかなと思っていて、一回締めて入ればよかったというのもあるし、オフェンスはそんなに練習してなくてディフェンスとか走ることばかりを練習しているので、自分も消極的になっていて、前からどんどんいけばよかったかなというのはあります。

――新人戦に向けての準備というのはどれくらいしていましたか
全くしてないですね。早慶戦もあったりしたので。

――次は明大との試合になることが予想されますが
相手は大きい選手がたくさんいて、きょうみたいにリバウンドを取られていたらいいディフェンスをしていてももったいないので、ボックスアウトをしっかりして走れるようにしたいと思います。