自分たちのスタイルで日大を圧倒

男子バスケットボール

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)第4週1日目。先週、大学でも屈指の強豪校に連敗し改めて自分たちとの差を見せつけられる結果となった早大は、日大と対戦した。ケガ人が相次ぎこれまで苦しい戦いを強いられていた日大相手に、リーグ前半を勝ち越して折り返すためにももう負けることのできない早大は、序盤こそ一進一退の戦いを続けるが後半からは大きく突き放し90-61で勝利した。

 第1クォーター(Q)、最高のスタートを切った。G大塚勇人主将(スポ4=福岡大大濠)が開始早々にシュートを沈めると、G玉井勇気(スポ3=福岡第一)を起点とした速攻で次々と得点する。しかし、中盤に入り徐々に相手のオフェンスが決まりだし点差を詰められる。今季の課題でもあるディフェンスリバウンドをこの試合でも思うように取ることができず、相手に連続でオフェンスチャンスを与えてしまう。結局14-14の同点でこのQを終えることに。第2Qに入り、相手のスリーポイントシュートでいきなり逆転を許すとそこからは点の取り合いになる。それでもF河上宗平(人3=京都・洛南)のバスケットカウントで再び流れを呼び込むと、36-27の9点リードで前半を折り返す。後半に入っても早大の勢いは止まらない。自慢の速攻で得点を量産し、ディフェンスでも相手に簡単に攻めさせずイージーシュートを打たせない。最後まで相手にペースを譲らず90-61で圧勝。通算成績を4勝3敗にした。

 この日も主将がチームを引っ張った。大塚主将自ら相手ゴール下にドリブルで切り込むと、得意のパスで味方の得点を演出。リーグ戦で現在アシストランキングトップに立つ大塚主将が、この日は7アシストに加えチームハイの20得点の活躍を見せた。また、ケガから復帰したC二宮弘憲(スポ3=福岡大大濠)のインサイドでの力強いプレーも見られた。サイズこそ他大学のセンターに劣るもののパワーやテクニックで存在感を発揮。これからリーグ戦を戦う上で大きな存在となっていくだろう。

 リーグ戦ももうすぐ折り返しにさしかかろうとしている。残りの試合も厳しい試合が続くことが予想される。しかし、チームとして試合を重ねるごとに成長しているのも確かだ。試合に出るものもそうでないものもチーム一丸となって戦う早大バスケット部。一戦必勝で戦い続けたその先に結果はついてくると信じ、まずは勝ち越しでの折り返しを目指す。

(記事 岩本剛志、写真 穂積麻衣)
 


第88回関東大学リーグ戦

早大

90

14-14
22-13
31-21
23-13



61

日大
【スターティングファイブ】
G 大塚 勇人(スポ4=福岡大大濠)
G 玉井 勇気(スポ3=福岡第一)
F 河上 宗平(人3=京都・洛南)
F 木村 晃大(スポ2=京都・洛南)
C 二宮 弘憲(スポ3=福岡大大濠)

◆コメント

C二宮弘憲(スポ3=福岡大大濠)
――きょうの試合を振り返ってどうでしたか
きょうは相手も負傷者が多かったので。でも、その相手に前半競って10点リードしか奪えず折り返したというのは1つ反省しないといけないところだと思います。
――ケガから復帰して徐々にプレー時間も伸びてきましたが試合感覚などは戻ってきましたか
そうですね。でも、まだ全然ダメなところもあってみんなについていけない部分もあるので、早くみんなの役に立てるように頑張ります。
――サイズで劣る中ディフェンスやリバウンドで意識していることはありますか
本当はきょうしないといけなかったんですけど、ボックスアウトを徹底するということですね。きょうはあまりできてなかったんですけど、相手のサイズが大きい分そういったところを頑張って相手を飛ばせないための工夫をしてリバウンドを多く取っていきたいですね。
――きょうはチームとしてよく走れていたのでは
どうなんですかね。僕も結構バテバテで周りが見えてなかったんで(笑)。
――あすへの意気込みをお願いします
あすは明大で外から打ってくる選手もいて中もでかい選手がいるので、あすはしっかりボックスアウトして相手にリバウンド飛ばれないようにして、その上で勝ちをつかんでいきたいです。