日体大に快勝!

男子バスケットボール

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)第7週1日目、前回拓大に勝利し連敗からようやく抜け出した早大は、日体大と対戦した。混戦続きの中、絶対に落としたくない一戦だったが、早大が危なげない試合運びを見せ90-65で勝利。これで勝ち星をまた一つ増やし、戦績を6勝7敗とした。

 第1クォーター(Q)は、一進一退の攻防戦となった。早大はエースのF河上宗平(人3=京都・洛南)を中心に速攻も含め得点していくが、ディフェンスにどこか隙があり、簡単に失点してしまう。また、得意のスティールからマイボールにしても、得点に結びつかない場面が次第に散見されるように。自分たちのペースを思うように作れず、点差が開かないまま20-18で第1Qを終える。第2Qに入ると、本来のバスケットが少しずつ出始めた。ボールマンへの激しい寄せでボールを奪うと、速攻を3連続で決め、わずかに早大がリードするかたちに。さらに突き放したいところではあったが、途中イージーシュートを落とすなど自らのミスでチャンスを潰してしまうこともあり、42-35で前半を折り返す。

 まだ気の抜けない点差ではあったが、後半からは終始早大が主導権を握る。「思い切りよく打てていた」とF木村晃大(スポ2=京都・洛南)が外からシュートを沈めれば、この日絶好調だった河上も要所で確実に得点を重ねた。ディフェンスでも相手の大型インサイド陣をダブルチームで封じ込め、このQで点差は20点近くになる。最終Qも攻撃の手を緩めることなく、G大塚勇人主将(スポ4=福岡大大濠)を要に危なげない試合運びを展開。試合終了間際には控えメンバーを出す余裕も見せ、90-65で前回の拓大戦に引き続き連勝を果たした。

 久しぶりの快勝。要因としては悪い流れを長い時間引きずらなかったことが大きいだろう。オフェンスも良かったが、それ以上に点を取れていない時間帯でもディフェンスの集中を切らさなかったことが大きなリードを生み出した。次は一巡目の対戦時に手も足も出ず大敗を喫した王者・青学大と再び激突する。果敢にアップセットを狙い、気持ちで負けないでほしい。

(記事 冨丘太朗、写真 穂積麻衣)


第88回関東大学リーグ戦 第7週1日目

早大

90

20-18
22-17
22-10
26-20



65

日体大
【スターティングファイブ】
G 大塚 勇人(スポ4=福岡大大濠)
G 玉井 勇気(スポ3=福岡第一)
F 河上 宗平(人3=京都・洛南)
F 木村 晃大(スポ2=京都・洛南)
F 山本 純平 (スポ1=福岡第一)

◆コメント
F河上宗平(人3=京都・洛南)
――きょうの試合を振り返って
1Qでちょっとバタバタしてしまったんですけど、そこからは自分たちのバスケができて。僕も最近体が動いていなかったんですけど、躍動感というか、意識して体を動かしていたのがいい方向に向かったと思います。
――悪い流れになる場面が少なかったように感じました
そうですね。1試合自分たちのペースでできたのは、今季のリーグ戦でも初めてだったと思います。あしたは青学大とですけど、このままの勢いでどれだけできるかだと思います。

F木村晃大(スポ2=京都・洛南)
――きょうの試合を振り返って
きょうは1Q以外はほぼ完璧で、自分たちのやりたいこともできましたし、相手をとめることもできましたし、いい試合だったと思います。
――相手は調子を上げてきている日体大でしたが
僕らもやっと勝って、あがっていたし、ここで勝てばもっと大きいと思っていたので相手ものみ込む気でやりました。
――チームの雰囲気も良かったですね
勝ってる時はみんな声もでるし元気なので、良かったと思います。
――きょうは要所でのスリーポイントなどありました
シュートは前回の拓大戦で掴んだというか、自分が打った方がチームのためになると思って、思い切りよく打てていたので、それがつながったかなと思います。
――リーグ戦残り5試合ですが
負けられない試合が続きますが、あしたの青学戦はチャレンジャーとしてやらないと前回みたいになるので、もっと強気でいくことを忘れないでやりたいと思います。