5位決定戦へコマを進める

男子バスケットボール

 前日惜しくも日大に敗れた早大は、5―8位決定戦で国士舘大と対戦した。序盤からシュートが決まらず、ロースコアの展開になる。第4クオーター(Q)中盤に流れを掴み一歩抜け出したが、突き放すことはできず勝負は延長戦にもつれ込んだ。同点で迎えた延長戦残り40秒で伊藤が放ったスリーポイントシュートが決まり、見事勝利を収めた。

この日ダブルダブルの活躍の新川

 きょうも出だしが課題となった。きのう絶好調だったG河合祥樹(スポ2=京都・洛南)がイージーシュートを落とすと、ディフェンスでも穴がみられ、国士舘大にゴール下シュートを簡単に決められる。第2QにはG森井健太(スポ1=京都・洛南)が速攻に走るなど、早大のリズムを作ろうとするもシュート精度が上がらず、22―22とロースコアで前半を終えた。

 後半に入っても一進一退の展開が続いた。第3QにはSF澁田貴大(スポ2=東京・京北)やG石原卓(社1=東京・京北)がスティールから速攻を決める早大らしいプレーも見られた。37―42の5点ビハインドで迎えた最終QはSF伊藤諄哉(人2=京都・洛南)やSF新川敬大(スポ1=東京・京北)などのオフェンスリバウンドが光った。中盤にはチームで4連続得点を挙げ、国士舘大にプレッシャーをかける。同点で迎えた残り20秒、最後のオフェンスを新川に託すも、そのシュートは惜しくも外れ延長戦を迎えることに。ファウルがかさんでいる早大は相手にフリースローを与えてしまう苦しい展開となったが、新川がしつこいディフェンスで5秒オーバータイムを誘うなど、ディフェンスでも粘りを見せる。残り1分切って同点という場面で、パス回しからあいた伊藤がスリーポイントシュート。このシュートがネットを揺らした。直後のディフェンスでは、石原と澁田がダブルチームで早大ボールを勝ち取ると、残り時間は25秒。国士舘大も最後まで諦めなかったが、そのまま逃げ切り、66―63で勝利を掴んだ。

大事なところでシュートを沈めた伊藤

 いよいよシーズン前半戦、最後の試合を迎える。リバウンドという課題は明白だ。小さいチームであるため、全員がリバウンドに対する意識を高める必要がある。加えて、今大会を通じてファウルが目立っているため、いかにファウルをせずに守り抜くかというのも課題となってくるだろう。あすは5位を懸け、拓大と対戦する。前半戦の締めくくりとして、チーム力での勝利を目指す。

(記事、写真 加藤恵)

第54回関東大学新人戦6月20日(vs国士舘大)
   1Q 2Q 3Q 4Q OT 合計

早大

14 15 19 10 66
国士舘大 11 11 20 14 63
◇早大スターティングメンバー◇
G#11 河合祥樹(スポ2=京都・洛南)
G#7 石原卓(社1=東京・京北)
SF#8 新川敬大(スポ1=東京・京北)
SF#36 澁田貴大(スポ2=東京・京北)
C#38 宮脇隼人(スポ2=京都・洛南)
◇主なスコアリーダー◇
得点  新川敬大:14得点
リバウンド 新川敬大:11リバウンド
アシスト 石原卓:7アシスト
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コメント

SF伊藤諄哉(人2=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

監督が試合はじまった時にまだいなくて、そこを言い訳にはしたくないですし、自分たちで打破したかったですが、試合にうまく入れなかったのが反省点だと思います。

――きょうはチームとしてシュートが入っていなかったと思いますが、そういう時はどういうことを意識していますか

打ち続けないと入らないというのはあるので、失敗しても打ち続けるというのは意識しています。ドライブする人はゴールの近くでシュートが打てるように努力しています。

――ご自身の調子はいかがでしたか

全然だめで反省点ばかりでした。交代して入るときの入り方で、流れをむしろ悪くしてしまったかなと思います。あと、自分から仕掛けてターンオーバーをしてしまいました。それが流れを悪くした原因だと思うのですが、そのあとはターンオーバーをしないようにあまり積極的にいけなくなり、一人穴埋めみたいになってしまいました。

――きのうもきょうもチームとしてファウルが多かったですね

小さいので仕方ない部分はありますが、無駄なファウルをしないのが、一番の改善点かなと思います。

――オフェンスリバウンドの飛び込みは良かったと思いますがいかがでしたか

オフェンスリバウンドはいつもいこうと思っています。取れはしないですけど、触っただけで数秒遅れると思うので、そしたら相手の速攻にはつながらないと思ってやっています。

――最後のスリーポイントシュートはきれいに決まりましたね

あれはみなさまのお膳立てのおかげです。交代で入ってきてセンターにつかれていたので、もちろんあくのは当然で、あいたら僕も狙っていこうと思っていました。打たせていただいて運良く入ったので、僕のおかげじゃないです。

――流れが悪い時間帯が多い中3・4年生が盛り上げてくれていましたが、力になったのではないでしょうか

練習とかでも失敗が連続して監督に怒られたりしたときに、3・4年生が励ましてくれたりアドバイスをくれたりしていて、きょうもベンチ外でしたがアドバイスをくださって、それはすごく力になりますね。

――あす5位決定戦ということで意気込みをお願いします

あしたも苦しい戦いになると思います。今日悪かったところは今までと同じくリバウンドで、良かったところは途中ゾーンが効きはじめたというところでした。小さいメンバーでも、相手のセンターに対して少し相手のストレスになったと思うので、そこも意識していきたいです。試合経験が少ないというのと、サイズ不足というのがあるので、今まで以上に動き回らないとなと思っています