白鷗大に快勝し、5位決定戦へ

男子バスケットボール

 拓大に敗戦を喫し、5―8位決定戦に回ることとなった早大。この日は格上の白鷗大と対戦した。試合は序盤、今大会の課題であった立ち上がりのスタートに成功し、大きなリードを奪う。第2クォーター(Q)に点差を縮められるものの、後半にオフェンスとディフェンスがかみ合い再びリードする。終盤も白鷗大を寄せ付けず、最終スコア88―66で快勝し、5位決定戦に駒を進めた。

インサイドで活躍した山本

 今大会、序盤でつまずき大きくリードされる展開が多かった早大。この日の立ち上がりはこれまでの試合とは違い、上々のスタートを見せる。G池田慶次郎(社3=東京・京北)のパスからF山本純平(スポ3=福岡第一)の得点で先制すると、池田のパスを起点として得点を加えていく。またオフェンスリバウンドに積極的に飛び込みセカンドチャンスを作り、スタートダッシュに成功する。第1Q終了間際に池田がドライブからレイアップを決めて23―12と11点をリードする。しかし第2Q、ディフェンスが後手になりファウルがかさんでいく。さらに相手のパス回しに翻弄されてしまい徐々に点差を詰められていく。C宮脇隼人(スポ2=京都・洛南)の得点などで辛うじてリードを保ち、37―36で前半を終える。

 第3Q開始直後にフリースローで白鷗大に逆転を許してしまうものの、すぐにSF澁田貴大(スポ2=東京・京北)のスリーポイントシュートで再逆転。そしてここから第1Qで見せたように、池田のアシストからオフェンスを展開し得点していく。さらにディフェンスでも高い位置からのプレスでスティールを奪い、F新川敬太(スポ1=東京・京北)のスリーポイントシュートにつなげ、流れをつかむ。G河合祥樹(スポ2=京都・洛南)もスリーポイントシュートを決め64―52とリードして第3Qを終える。第4Qも流れは早大だった。集中したディフェンスで約4分間相手に得点を許さない。オフェンスでもゴールに向かっていき相手のファウルを誘い、フリースローを獲得しリードを維持する。最後まで流れを明け渡すことなく勝利。88―66で快勝し、5位決定戦への進出を決めた。

ドライブで得点を重ねた池田

 今大会通して苦しんだ立ち上がりと外のシュートタッチという2つの課題。きょうの試合はこの2つの課題共に改善の兆しが見えてきた。「ここまでいい所も悪い所もたくさん出た」(池田)と語るようにこの大会で課題、さらに収穫も見えた。今大会最終戦で課題の克服、収穫のさらなる成長を。最終戦は早大の集大成を見せ、勝利をつかみたい。

(記事 東哲也、写真 加藤恵)

第63回関東大学選手権5月31日(vs白鷗大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

23 14 27 14 88
白鷗大 12 24 16 14 66
◇早大スターティングメンバー◇
G#34 池田慶次郎(社3=東京・京北)
G#11 河合祥樹(スポ2=京都・洛南)
SF#36 澁田貴大(スポ2=東京・京北)
F#16 山本純平(スポ3=福岡第一)
C#38 宮脇隼人(スポ2=京都・洛南)
◇主なスコアリーダー◇
得点  池田慶次郎:22得点
リバウンド 山本純平:12リバウンド
アシスト  池田慶次郎:10アシスト
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コメント

G池田慶次郎(社3=東京・京北)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

いつも悪いって言われている出だしが上手くいって、2ピリは悪かったんですけど出だしの貯金があって逆転はされずに済んで、また後半から気を引き締めて出だしからディフェンス頑張れて、その分オフェンスも思い切りできたのがよかったなと思います。

――今大会出だしでつまずくケースが多かったですが、きょうは出だしに成功しました

このトーナメント始まって3戦とも出だしが悪くて、初戦はリードはされなかったんですけど、国士舘大戦も拓大戦も相手にリードされる形になってしまって追いかける展開が多くて、試合が空いた2日間も出だしのことを倉石さん(平総監督、昭54教卒=東京・早実)からも言われて、みんなも意識して取り組んだのできょうは上手くいってよかったなと思います。

――チーム全体のシュートタッチがよかったですがいかがですか

これも一緒でトーナメント入ってからみんな外のシュートっていうのがあまり調子よくなくて、それもこの2日間で調整できたっていうのが大きくて、技術云々というよりも気持ちの面で思い切り打てたというのが、シュートの成功につながったのかなと思います。

――きょうは池田選手自身アシストが多かった印象を受けましたが、その点についてはいかがですか

自分がアシストしたっていうよりも周りのみんながシュートを決めてくれて、そのパスをしたのがたまたま自分だっただけで、みんなの調子がよかったっていうのが僕のアシストにつながったんだと思います。

――きょうのディフェンスについてはいかがですか

前半はちょっと相手のやりたいことっていうのを止められなくて、2ピリとか特にそうで追いつかれる展開になってしまったんですけど、ハーフタイムで相手のやりたいことっていうのを明確にして、自分たちで意識してそれを止めることができたっていうのがよかったです。

――リバウンドをしっかり確保していましたが

相手に外国人がいて、ファウルがかさんでベンチにいた時間が多かったんですけど、白鷗大はリバウンド強いのでそういったところを意識できてそれがプレーにつながったっていうのが、リバウンドが多く取れたっていう結果につながったのかなと思います。

――ベンチも盛り上がっていてチームもいい雰囲気だったと思いますが

チームが3ピリから特にリードし始めて、流れの悪い時間帯も意識して声を出そうっていうのがチームの中であって、ベンチからの声やコート内での選手間でのコミュニケーションであったり、そういったことが勝利にもつながったし、チームがリードしたことによってみんなの気持ちも盛り上がったのかなと思います。

――あしたの最終戦に向けて抱負をお願いします

ここまでいい所も悪い所もたくさん出たんですが、トーナメント最後の試合なのでなるべくいい所を出せるようにみんなで気持ち一つにして頑張りたいです。

F山本純平(スポ3=福岡第一)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

課題だった出だしから勢いづくことができて、最後までうまくいったと思います。

――前の試合まで、出だしが課題となっていましたが、ここ2日でどのように改善してきましたか

気持ちの問題ということをみんなで話してきて、練習からもっとしっかりやっていこうということで声を出しながら頑張ってきました。

――ご自身の調子も良かったですね

今までチームに迷惑をかけてきたので、きょうから調子を上げていきたいです。

――前の試合苦しんだリバウンドもきょうはよく取れていましたね

たくさんシュートを打っていかないと入らないので、オフェンスリバウンドを頑張らないといけないと思ってやっていました。

――第2Qに失速してしまった原因はなんだと思いますか

ディフェンスは強気で、みんなでコミュニケーションを取りながらやっていかなくてはいけないのですが、コミュニケーション不足と相手とぶつかるのを避けていたりという気持ちの部分が問題だったと思います。

――競った展開でハーフタイムを迎えましたが、どのようなお話をされましたか

ディフェンスから速攻を出すことを倉石さん(平総監督、昭54教卒=東京・早実)から言われたので、そこをもう一度チームとして気を引き締めて頑張ろうという話をしました。

――途中ゾーンディフェンスに変えたりしていましたが、ディフェンスに関してはいかがでしたか

少し機能していない部分はありましたが、プレッシャーをかけていっているときは機能していたので、あしたも続けていきたいです。

――後半立て直せた要因は何ですか

ディフェンスだと思います。第2Qにやられたことをしっかりとおさえていけたのがよかったと思います。

――あしたに向けての意気込みをお願いします

絶対勝ちます!