明学大相手に大差をつけ白星スタート

男子バスケットボール

 トーナメント形式で行われる、第63回関東大学選手権。初戦の相手は、現在関東大学リーグの4部に所属する明学大。初戦ということもあり、チーム全体に硬さも見られたが、後半に入ると早大らしいプレーも徐々に増えていき、最終スコア93-55と大差をつけて勝利を収めた。

果敢にシュートに向かう池田

 F山本純平(スポ3=福岡第一)、G池田慶次郎(社3=東京・京北)の連続スリーポイントシュートで始まった第1クォーター(Q)は、その後もG木澤義椰(人3=京都・洛南)、SF新川敬大(スポ1=東京・京北)と計4本のスリーポイントシュートを沈め、18-7と大きくリードをする。その一方でミドルシュートなど、タッチが悪くリングに嫌われるシーンも目立った。そんな中、最終学年のF小林祐太郎(スポ4=新潟商)がゴール下に入り込み得点を重ねる。しかしチームとしてシュートが決まらない時間帯も長く、差を縮められ、前半を32-26で折り返す。

 後半に入ると早大らしい速攻が多く出て、相手を突き放す。SF澁田貴大(スポ2=東京・京北)のスティールも光り、池田、新川が速い攻めでシュートを沈めた。テンポの速いバスケットを展開し、65-37と28点差をつけ最終Qを迎える。迎えた第4QはG武津祐太郎主将(文構4=大分舞鶴)の2本のスリーポイントシュートや、F平野哲朗(人4=京都・洛南)の連続得点など、4年生の活躍もあり、93-55。初戦を大差の白星で飾った。

チームをけん引している武津主将

 きょうから始まった今大会は、トーナメント形式であるだけに、1敗が大きく響く。そのため、「試合の入りが命取りになる」(武津主将)。そんな中、きょうの試合は初戦の硬さもあってか、序盤からシュートが決まらない場面も多くあったが、リバウンドやディフェンスで粘ったことで、相手に流れを渡すことはほとんどなかった。積極的なディフェンスでスティールをしたり、何度もリバウンドに飛び込んだりと、気迫溢れるプレーが多くあった。あしたは国士舘大との対戦になる。国士舘大とはきょねんの関東大学リーグの入替戦で対戦し、早大が敗戦したことで2部落ちが決まった。その悔しさをばねにさらなる進化を遂げた早大が、雪辱を果たすため今一度国士舘大に挑む。

(記事 加藤恵、写真 巖千咲)

第63回関東大学選手権5月26日(vs明学大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

18 14 33 28 93
明学大 19 11 18 55
◇早大スターティングメンバー◇
G#34 池田慶次郎(社3=東京・京北)
G#11 河合祥樹(スポ2=京都・洛南)
SF#36 澁田貴大(スポ2=東京・京北)
F#16 山本純平(スポ3=福岡第一)
C#38 宮脇隼人(スポ2=京都・洛南)
コメント

G武津祐太郎主将(文構4=大分舞鶴)

――大会初戦でしたがどのような気持ちで臨みましたか

これまでたくさんの練習をしてきたので、それを早く見せたい、発揮したいと思っていました。けれど実際はチーム自身も僕自身もあまり噛み合わないところがあったので、そこを反省して次に臨みたいなと思います。

――早関戦を終えてからチームとしてどのような練習をしてきましたか

ゲーム形式の練習とシューティングが多かったです。シュートはかなり本数を打ってきたので、あしたはもっと決まるはずです。

――この大会の目標をお願いします

シーズンを通しての目標が1部昇格とインカレ優勝なので、この大会も一戦一勝というのはもちろんですが、優勝ということに変わりはないと思います。

――きょうの試合全体を振り返っていかがでしたか

相手が明学大だと思うなというように倉石さん(平総監督、昭54教卒=東京・早実)に言われましたが、自分たちは思っていないつもりでもどこかで心の隙があったのかなと思います。きょう失敗してしまった分、あしたいい意味で反省してつなげられると思います。

――きょうの試合では序盤からチームとしてシュートタッチがあまり良くなかったですね

先週くらいから少しずつ入らなくなっていて、きのうは入っていたのできょうは大丈夫かと思っていましたが、試合と練習では少し違ったのかなと思いますね。河合(祥樹、スポ2=京都・洛南)も少し緊張したと言っていましたし、そういうところも多少あったのかなと思いますね。

――それでも速攻など早大らしいプレーも多くありましたね

やっぱりディフェンスを頑張ってなんぼで、走って点を取るというのが自分たちのスタイルだと思うので、あしたはもっとそこを意識していきたいです。中盤からではなく、序盤からそのスタイルでやっていきたいと思います。

――あした以降意識していきたいことはありますか

試合の入りが命取りになると思うので、入りでもっと声を出したり、雰囲気作りをもっとしていきたいと思います。

――あしたに向けての意気込みをお願いします

きょねん国士舘大に負けて2部落ちをしてしまったので、早大とやるのは嫌というか、バスケをしたくないと思うくらいボコボコにしたいです。絶対勝ちます!

F小林祐太郎(スポ4=新潟商)

――試合を振り返っていかがですか

みんなで試合の入りを意識しようという話をしていたんですけど、その試合の入りで課題が残ったところがあったので残念でした。

――具体的にその課題とは

シュートを思い切り打つことと、ディフェンスを自分たちから仕掛けていくことを意識していたんですけど、どうしても自分たちから攻めることができずにディフェンスでもオフェンスでも受けてしまったところですね。

――早関戦からこの大会に向けて、どのような練習をしてきましたか

一番はディフェンスで、ワセダのディフェンスシステムをしっかりと確認しました。ディフェンスをしっかりしてそこからの速攻を練習してきたんですけど、それが試合の入りからできなかったので残念です。

――ご自身のプレーの出来は

全然ダメですね。一番はディフェンスで攻められなかったので。でもあしたは国士舘大との対戦で、入れ替え戦で負けたリベンジということなので、しっかりと切り替えて戦っていきたいです。

――収穫はありましたか

相手が疲れた後半にディフェンスから速攻のかたちが何本かあったので、そこは収穫だと思います。

――どのような大会にしていきたいですか

僕たち4年生にとっては最後の大会ですし、試合に出ることができないBチームの人とかも応援してくれるので、いろいろなものを背負いながら力にして戦っていきたいです。