若い力で掴んだ準優勝

男子バスケットボール

 東京六大学リーグ戦、これまで3勝1敗の早大は最終日、法大と対戦した。どちらも譲らない拮抗(きっこう)した展開となるが、後半少しずつリードを広げ87-79で勝利した。これで4勝1敗。慶大に次いで2位という結果で大会を終えた。

 ルーキー・F新川敬大(スポ1=東京・京北)のスリーポイントシュートから始まったこの試合、前半は一進一退の攻防が続く。G池田慶次郎(社3=東京・京北)やG澁田貴大(スポ2=東京・京北)の速攻やC宮脇隼人(スポ2=京都・洛南)のゴール下でのプレーが見られ、テンポよく試合は進む。互角の戦いのまま、40-42と2点を追い後半を迎えることとなった。

上級生としてチームをまとめた池田

 第3QにはG河合祥樹(スポ2=京都・洛南)が10得点を挙げ、チームを引っ張り、66-62と4点をリードする。迎えた第4Q、勝負強さを発揮したのは澁田。池田からのアシストを生かし得点を決めると、スティール、速攻と立て続けにゴールを決める。終盤にはG木澤義椰(人3=京都・洛南)が連続でドライブから得点すると、87-79でタイムアップ。今大会4勝目を掴んだ。

積極的にドライブして得点を決めた澁田

 新チームが始動してから、日が浅い中行われた東京六大学リーグ戦。慶大には敗北したものの、4勝1敗で準優勝という結果を残した。今大会通して1、2年生たちの活躍が目立った。若い力でつかんだ勝利も多かったが、この先はチームとして戦っていかなくてはならない。全員バスケで1部奪還へ。長いシーズンは始まったばかりだ。

(記事 加藤恵、写真 宮西祐香子)

※記事中の学年は新年度のものです。

結果

○早大87―79法大

1位 慶大(5勝)、2位 早大(4勝1敗)、3位 明大(3勝2敗)、4位 法大(2勝3敗)、5位 立大(1勝4敗)、6位 東大(5敗)

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コメント

G澁田貴大(スポ2=東京・京北)

――今大会を終えての感想をお願いします

普段の練習が活かせて試合に勝てた一方で、リバウンドが取れないなど今後に向けての課題がはっきりでた大会でした。

――今大会で特に目立ったプレーをしていましたが

今季のプレースタイルに沿って自分のポジションなど決めてはいましたが、今大会だけにとどまらず今後に向けてさらに積極的にプレーしていきたいです。

――新1年生の印象はいかがでしょう

同じ高校出身のF新川敬大(スポ1=東京・京北)とG石原卓(社1=東京・京北)が新たに加わって速攻に多く出られたり、高身長を活かしたプレーや安定感のある1年生が多いのでとても頼もしいです。

――新チームの雰囲気はいかがですか

ミーティングの回数を増やすことで、チーム全体で同じ目標に向かっていけている、というのと、練習中も互いに厳しく指摘しあえているので、とても良い雰囲気だと思います。

――今大会を終えて見えてきた自身の目標はなんですか

今大会では、速攻走る、オフェンスリバウンドで飛び込む、ということはある程度通用したと思うのですが、フィジカル面ではまだまだ課題がたくさんあるのでそこに力を入れ、プレー面では積極的にドライブをしかけていきたいです。

C宮脇隼人(スポ2=京都・洛南)

――今大会を終えての感想をお願いします

戦略戦術を含めない練習のなかで勝てたのはとても大きい収穫だと思うので、これからさらに練習していけばもっといい感じに仕上がると思います。

――新1年生が入ってきてチームの雰囲気はいかがですか

新入生たちはとてもいいプレーをしているので、自分も含めて上級生にすごい刺激になっていて、互いに切磋琢磨できる環境になっていると思います。

――この大会を終えて見えてきた自身の目標をお願いします

ファウルを取られすぎて退場になりそうになったので、今後もそのようなプレーをして1年生と交代になってしまうようなことがないように自分を抑えつつ積極的にプレーしていきたいです。

F新川敬太(スポ1=東京・京北)

――今大会がワセダとして初めての大会でしたが、いかがでしたか

まだチームのシステムなどがよく分かっていなくて、チームには迷惑をかけたんですけど、自分のやるべきことはできたと思います。

――やるべきこととは具体的にはどんなことですか

リバウンドを取ったり、積極的にシュートを打ったりなどです。

――どうしてワセダのバスケット部に入部しようと思ったのですか

やはり憧れでもありましたし、京北の先輩が2人入っていて、ついていきたかったので、ワセダに入りました。

――チームに参加したのはいつ頃ですか

3月の上旬です。

――チームの雰囲気はどうですか

とても明るくていいチームだと思っています。やはり明るいと、プレーしている人が「次も頑張ろう」という気持ちになれるので、すごくいいチームだと思います。

――ここまでプレーしてきて、高校と大学との違いは感じましたか

先輩をマークしていると、やはり身体が全然違って、当たり負けしちゃいます。高校と違ってファール(の笛)もそこまで鳴らないので、これから慣れていこうと思いました。

――今大会で課題は見つかりましたか

体力を付けることと、フィジカルをもっと上げていくことと、シュートの決定率を少し高めたいと思います。

――これからワセダで、どんなプレーヤーとして活躍していきたいですか

これからいろいろな課題が出てくると思うんですけど、最終的には中心となれるように頑張りたいです。

――次の京王電鉄杯に向けての抱負をお願いします

いま以上にシュートの確率を上げて、先生にも期待して試合に出してもらっているので、その期待に応えられるように頑張りたいです。

石原卓(社1=東京・京北)

――今大会がワセダとして初めての大会でしたが、いかがでしたか

やはり先輩ばかりで、遠慮しちゃう部分がありました。先輩にはもっと自分でやっていいと言われましたが、遠慮しちゃうんですよ。だからこの試合は結構課題が残った大会だと思っていて。自分は途中から出て、出た瞬間にターンオーバーしちゃったりして。出た瞬間にターンオーバーするとチームの士気も下がるし、相手に流れも行っちゃうんで、そこはしっかりと、次の大会に向けて修正します。何かの活躍をするといわけではなく、ミスをしない。そういったところで、慶次郎さん(池田、スポ3=東京・京北)とかの替えをしっかりやるというのが、今後の課題です。

――どうしてワセダのバスケット部に入部しようと思ったのですか

実は自分は色々な大学に呼ばれていたんですよ。でも父がワセダで、父と一緒のところでやりたいというのもありました。あとは新川(敬太、スポ1=東京・京北)もスポーツ推薦でワセダに入るというのを聞いて、京北から一緒にやってきたし、また一緒にやれるならワセダに行きたいと思いまして。そういった理由で、ワセダに入りました。

――チームに参加したのはいつ頃ですか

本当に最近です。3月の8日から練習に参加しました。まだ全くワセダのバスケットが分からないです。

――チームの雰囲気はどうですか

練習は走ったりして辛いですけど、先輩は優しくて、声を出して盛り上げてくれて声をかけてもくれるので、練習としてやりやすいという感じです。

――入部からいままでプレーしてきて、高校と大学との違いは感じましたか

やはりフィジカルの違いです。高校までの試合だったらファウルになっているプレーも、大学の試合だと、ちょっと押されたくらいじゃ全然ファウルにならなくて。自分は結構フィジカルがない方なので、次はフィジカルを付けて頑張りたいです。

――次の京王電鉄杯に向けての抱負をお願いします

そのときも替えで、試合のリズムを変えるときに出ると思うので、次は遠慮しないで、ミスをせずに頑張りたいと思います。

中川雄太(スポ1=京都・山城)

――大会を終えていかがでしたか

高校生とは全然違うと思いました。

――具体的にどのあたりが違いましたか

僕より小さい人も体は強いので、全然やりたいことができなかったと思います。

――ワセダではどのような練習をしてきましたか
2週間前に合流しましたが、すごく走りました。めちゃくちゃしんどかったです。

――ワセダを選んだ理由を教えてください

将来のことを考えてが1番大きいですね。

――チームの印象はいかがですか

思っていたよりもすごく明るいので、楽しくできそうです。

――今大会上級生との合わせのプレーも見られましたが

やりやすかったです。すごくいいところにパスを出してくれるので。

――今後どのようなプレーでチームに貢献したいですか

僕にできることは少ないので、インサイド頑張って、できるようになれば外でもプレーできるようになりたいです。

――今季の目標をお願いします

点とか取れなくてもいいので、チームが勝てるような仕事をしたいなと、それが徹底できればいいと思っています。

森井健太(スポ1=京都・洛南)

――今大会を終えていかがでしたか

大学の試合は初めてで、大学生と高校生との違いが見えてきたという点で良かったと思います。

――具体的にどのようなところが高校と違いましたか

スピードとかフィジカルとか、技術面でもうまさというのがあるのが大学生はすごかったです。

――ワセダではどのような練習をしてきましたか

自分は1週間くらい前に合流して、あまりチームとはやっていなかったのですが、体を作るようなトレーニングを1週間くらいやってすぐに試合だったので、ゲームのイメージというのはあまり作れていませんでした。その中で基礎をやってきたので、そこを生かせるようにという指示はありました。

――ご自身アシストもありましたが

立教戦で1本うまくアシスト決まりましたが、アシストというのは自分と相手との関係、合わせだと思うので、練習からそういうプレーを増やすことでゲームでも使えるようになると思います。なので、練習で先輩とコミュニケーションをとったり、教えてもらったりして、自分の持ち味である味方を生かすプレーだったり、苦手としている自分でシュートに持ち込むプレーだったりを磨いていきたいと思っています。

――ワセダを選んだ理由を教えてください

ワセダは今2部ですが、強い選手が多い中で洛南の先輩もいっぱいいますし、勉強とかを両立しながら、上を目指していきたいと思っているので、より高いレベルでやってみようと思って選びました。

――チームの雰囲気はいかがですか

チームの雰囲気はすごくいいので、その雰囲気を試合でどう自分たちの力にしていくかとか考えて、練習も厳しい中でやっていきたいと思っています。

――これからの目標をお願いします

チーム的には1部に上がることが1番の目標だと思うので、1年生ですけど自分のプレーを出して、プレータイムをのばして1部復帰に貢献できるような選手になりたいです。